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運動を拡げたのはいつも権力側だった!〜香港ゲストにじっくり聞く会

12月21日に開かれた香港ゲストにじっくり聞く会。マルコさん(写真)は語った。「いつも抗議集会をやっている庁舎内の公民広場で“選挙制度に反対する集会”をやろうとしたら、一方的に閉鎖されてしまった。それで仕方なく街頭で行動を起こしたのがオキュパイの発端だった」「最初は人数は多くなかった。しかし9月28日権力側が催涙弾を使って弾圧した。これが“政府のやり方は酷すぎる”と一般市民の怒りに火をつけ、数十万人の運動に発展した」「また10月21日には梁振英行政長官が外国メディアのインタビューで“民主派の要求に応じれば、選挙結果は香港の低所得層に左右され、福祉政策をやらなければならなくなる”と語った。これも香港市民を怒らせ運動に油を注いだ」。オキュパイ運動は、権力側の傲慢な政策を逆手にとって広がっていったことがよくわかった。

マルコさんは続ける。「数年前まで学生も静かだった。しかし2000年以降、このままでは将来の生活が悪くなる一方という不安があった。そうした中で、学生が今回立ち上がり“自分たちで未来を取り戻すことができるんだ”という希望を掴むことができた」。香港オキュパイ運動は80日間続いた。見える成果はなくいったん収束したが、間違いなく人びとの心に沈殿し、次のたたかいに発展することが確信できた。

会の終わりに、マルコさん・タムさんから、日本の人たちに赤いハンカチのプレゼントがあった。カニをあしらった中国国旗だ。マルコさん「中国政府は“和諧社会(調和ある社会)”を宣伝しているが、政府に都合の悪いウェブの書き込みは勝手に削除されたり、弾圧されたりします。ネット市民は削除や弾圧を皮肉って“和諧(調和)されちゃったよ”というのですが、“和諧”の発音と“河蟹”の発音が同じなので、いつしれず、政府によるネット規制や言論弾圧を皮肉って“河蟹”と言うようになりました。このタオルはそれを皮肉ったデザインで、独立媒体が作りました」。これに限らず、オキュパイからたくさんの文化や表現が生まれている。
河蟹についてはこちら

二次会に場所を移して交流が続いた。マルコさんは率直に語った。「日本に来るときはオキュパイが潰されたばかりでがっかりしていた。でも日本のみなさんと交流し、改めてオキュパイ運動の意義を確認することができた。これからも頑張っていきたい」。(M)

↓運動経験の豊富なタムさん。あらゆる質問に丁寧に答えた

↓二次会も18名が参加し盛り上がった


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