本文の先頭へ
LNJ Logo 映画『少年H』を観て〜時代の真実を描いた反戦映画
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 0830eiga
Status: published
View


 現在、全国で公開中の映画「少年H」は1997年発表の妹尾河童の同名ベストセラー小説の
降旗康雄監督による映画化です。主人公H(妹尾)と同世代で神戸に
育った私の先輩・柳田健さんから短い推薦文をいただきました。私も
映画を観て感動しました。その推薦文を皆様に紹介します。(高幣真公)

映画の公式サイト http://www.shonen-h.com/

  *********************************

 映画「少年H」を觀た。感動した。
 昭和12年(1937年)頃から戦後にかけて、神戸に住む洋服の仕立屋を業とする両親、
少年Hと妹の一家の物語。何の変哲もない一家が戦争に向かう時代に
遭遇する。軍国主義、弾圧、空襲、焼け野原に翻弄される姿が迫力を
もって見事に描かれている。反戦の「は」の字も出てこない、この時
代の真実を描いた反戦映画である。
 この時代を知る人も知らない人も見ておく価値がある。お父ちゃん
を演じる水谷豊には観る前に抵抗感があったが、見事に演じている。
 舞台は神戸長田区、JR高取駅、須磨海岸が再三登場する。空襲、
爆撃の場面はよくできている。私の記憶でも上空を飛ぶB29、花火の
ような爆弾の落下はあのようだった。爆撃の恐怖、悲惨がよくえがかれている。

                  柳田健(神戸市在住)

  *********************************



Created by staff01. Last modified on 2013-08-30 18:43:31 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について