足利事件「無罪」の叫び、未来へ引き継がれる | |||||||
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足利事件「無罪」の叫び、未来へ引き継がれる 3月26日、宇都宮地方裁判所において足利事件の再審の公判が開かれ、裁判長は菅家さんに無罪を言い渡した。検察は控訴しないとしているので、これで菅家さんの無罪が確定することになった。無罪判決を受けた菅家さんは夕方の無罪報告集会において「本当にありがたい。今度は困っている人を支援していきたい。冤罪を無くしていくには全面的可視化が必要。まずは、車の免許を回復したい(逮捕される前は運転手であった)」と、喜びをかみしめつつも緊張の様子で語っていた。 無罪報告集会には、狭山事件、袴田事件、布川事件、免田事件、東電OL殺人事件など冤罪事件の当事者や支援者が多数駆けつけ、財田川事件以来、無罪判決を勝ちとってきた方々に代々受け継がれてきたという「無罪」と書かれた歴史的重みのある垂れ幕が披露され、菅家さんの手から布川事件で無罪を訴えている(1967年に茨城県布川で起きた殺人事件。検察官が無実につながる証拠を隠していたことが明らかとなり、まもなく再審開始となる)お二人に「無罪」の垂れ幕が引き継がれた。 弁護団の弁護士は「どんな小さなことでも可能性を信じて絶対にあきらめてはいけない。悲痛な叫びをあげている方の声に少しでも耳を傾けることが重要。被疑者の方の叫び、藁をもすがる思いをきちんと捉えるのが弁護士ではないかと痛感した」と述べていた。(杜 海樹) ↓花束で祝福される菅家さん ↓冤罪事件の当事者・支援者が顔を揃えた報告集会 ↓未来へ引き継がれた「無罪」の垂れ幕 Created by staff01. Last modified on 2010-03-27 08:44:52 Copyright: Default |