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山谷労働者福祉会館のなすびです。

 山谷での1/15デモにおける弾圧に伴う、山谷労働者福祉会館への初めての家宅捜索について、同館館長・小田原紀雄の抗議声明を転載します。
 なお、逮捕された1名は、いまだ勾留されています。

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警視庁公安2課、浅草警察署による
「日本基督教団日本堤伝道所=山谷労働者福祉会館」への
家宅捜索に抗議する

 06年1月17日、警視庁公安2課、浅草警察署は全館が日本基督教団日本堤伝道所、即ち宗教法人法に基づく宗教施設である「教会」に、20名の私服警 察官と6名の機動隊員とで「家宅捜索」を強行した。まず何よりも、この蛮行に対して満腔の怒りを表明する。
 「家宅捜索」の「理由」は「佐藤満夫さん・山岡強一さん虐殺弾劾! 金町一家解体! 1.15日雇全協反失業総決起集会」後のデモで1名を不当にも逮 捕し、この「集会主催者の拠点である」からというのであるが、これは事実の捏造である。日本堤伝道所=山谷労働者福祉会館は「日雇全協」となんら関係は ないし、日雇全協の構成団体の一つである「山谷争議団」の事務所が会館内にあるわけでもない。
 「教会」はすべての人々に開かれた空間である。従ってそこには様々な人々が出入りする。もちろん教会員だけでなく、東京の日雇労働者の「寄せ場」山谷 にある「教会」であるから、「野宿生活」を強いられるほどにまで日々の暮らしに困難を覚えている人々に心を寄せる人たち、それは医者もあれば研究者もあ り、学生ボランティアもあるが、そういう人々が自由に活動できる場として「教会」はある。山谷争議団のメンバーもこの意味において会館に出入りしている
が、多くの活動メンバーの一部としてであり、「拠点」などでは決してない。
 そして今回の家宅捜索によって、警察は、逮捕された者とは無関係な資料やパンフレット類を押収した。名簿などの個人情報は外部に持ち出されていたので 押収を免れたが、もし館内にあれば、野宿生活者支援のために必要な個人情報を含む活動情報を、警察は根こそぎ押収したのであろう。これは、この厳寒の季 節に冬を越してなんとか暖かい春を迎えたいと願っている野宿生活者に「死」を強制するほどの野蛮かつ卑劣な許し難い行為である。同時にこれは、山谷・野
宿者に心を寄せる様々な人々、それは決して山谷に日常的に足を運んでいる人々のみならず、遠隔地にあって野宿生活者支援のための食材生産に力を貸してく ださっている農家のみなさん、そしてまたそれを集めるために労力を提供してくださっている方々、それらの人々をも含めた一切の取り組み全体に対する弾圧 である。
 警視庁公安2課および浅草警察署は、家宅捜索によって押収した物件のすべてをただちに返却しなさい。
 宗教法人日本基督教団は、今回の家宅捜索に対して法的措置をも含めた対抗措置を検討することを付言しておく。

 2006年1月22日

           宗教法人日本基督教団日本堤伝道所
                 山谷労働者福祉会館
              牧師・館長  小田原 紀雄

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