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松沢弘著「フジサンケイ帝国の内乱」に書評相次ぐ! | |
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松沢弘「フジサンケイ帝国の内乱ー企業ジャーナリズム現場からの蜂起」(社会評論 社)が大好評!反リストラ産経労のHPで目次等を一挙公開!週刊文春、サンデー毎 日などでの紹介・書評も相次ぐ! 「フジサンケイ帝国の内乱
─企業ジャーナリズム現場からの蜂起」 ホリエモンより12年も早く、フジサンケイグループに挑んだ男──。
「三度目の産経残酷物語」で、配転・首切りを受けた論説委員が立ち上がった。フジ
テレビ株主総会での日枝久会長との対決など直接行動の12年。ライブドア問題の本質
は何であったのか? 驚くべきフジテレビ暴力株主総会の実態! フジサンケイ帝国
の全面批判。 マスメディアの世界で、これまで、「フジサンケイグループ」は、決して大きな声 で語られる存在ではなかった。そこに属することは、何か、恥ずかしいことでもある かのように、小声で囁かれることが多かったのである。フジテレビは、公共性の欠片 もない、視聴率狙いのみの超低俗路線と、頻発する社員のスキャンダルで顰蹙を買 い、産経新聞は、「残酷物語」と名づけられた異常な労務政策と、戦争を煽りたてる 超右翼偏向紙面の悪名ばかりが轟いていたからだ。企業としてのジャーナリズムの視 点からさえ、あまりにも特異なメディア集団と位置づけられて、その実態は、深い闇 に閉ざされていたのである。 こうしたフジサンケイグループの薄汚れたベールを引き剥がし、その素顔を白日の 下に曝したのが、ライブドア社長の堀江貴文だった。同グループの持ち株会社・ニッ ポン放送を巡る株式の争奪戦で、○五年二月から四月にかけて、堀江とフジテレビ会 長・日枝久は、まるで、仲の悪さをウリにする漫才コンビよろしく、連日、テレビ画 面を占領し、ドタバタ騒動を繰り広げてみせた。この笑劇で明らかにされたのは、政 府・財界の広報宣伝機関・フジサンケイグループの見るもおぞましい内実と歴史だっ た。ニッポン放送株を手品のネタとするグループの私物化、ドン・鹿内信隆の死を狙 いすましたような主殺しの血腥いクーデタ、そして、顔は替わっても、いつの時代に も変わらぬ独裁者による恐怖政治。そこに渦巻いているのは、労組を強制収容所のよ うにすることで抑え込まれた、社員たちの憤懣と怨念ばかりではあるまい。 「フジサンケイ帝国」と名づけたのは、アントニオ・ネグリらの〈帝国〉になぞら えたかったからではない。政府免許という究極の規制にガードされて利益を恣にする 盟主・フジテレビの独裁者が、その潤沢な資金で傘下の各社を縛り付けて、子分の 「代官」「総督」を遣わして支配する。これがフジサンケイグループの統治構造であ る。文字通り、古典的な帝国支配といっても差支えあるまい。 資本主義の表向きの理念である「自由と民主主義」を鼓吹しながら、米国の侵略戦 争にバンザイを繰り返し、返す刀で中国や北朝鮮を論難するフジサンケイグループ は、その内部で、何十年にもわたって、自由と民主主義を圧殺してきたのである。こ のグループに憲法改定の論議などを主導させようものなら、待っているのは、抑圧と 強制への道だけだろう。 フジテレビvs.ライブドア騒動が賑やかに繰り広げられていた傍らで、企業ジャー ナリズムとしてのメディアは、今、大きな岐路に立たされている。どの道を辿るかを 決めるのは、深層における民衆意識の変化だ。それは、インターネットとの融合とい うようなハードのレベルの話ばかりではない。まさに「戦争か、平和か」「自由か、 抑圧か」など、この社会の帰趨を決するテーマが問われているのだ。そこには、「米 国一辺倒か、アジアへの眼差しか」の問いかけも介在してこよう。 六○年代後半から七○年代初めにかけての、反乱の時代をくぐり抜けた世代に属す る私は、物悲しさだけが残る「宴の後」で、「時間軸への亡命」を選択した。フジサ ンケイグループという、記者としての如何なる幻想も許されない閉鎖された世界で、 遥かな未来に自らを投げ出そうとしたのである。遠い時間の隔たりの彼方で、もう一 度、「青春の自己」と再会することに、かすかな希望を託しながら。 フジサンケイグループのリストラ合理化に反対する新しい労組を立ち上げ、その委 員長を引き受けたことで、私は懲戒解雇という、企業社会で、これ以上はない極刑に 処せられた。新労組の存在すら認めようとしないフジサンケイ資本を真正面に見据え て、一二年に及ぶ長い、長い闘いが続いている。 その中で、私は、組合機関紙の紙名を「予兆」とし、支援組織の会報の名称として 「ASTURIAS」を選ばせてもらった。前者は、果敢にベトナム反戦運動を展開したこと で、早稲田大学から処分され、自ら命を絶った、第一文学部露文科の松野猛が発行し ていた個人誌のタイトルを復活させたものである。松野は自死する直前、私に「俺は キリーロフだ」と語りかけてきた。ドストエフスキーの『悪霊』に、彼は何を見たの だろうか。スペイン革命の序曲となった、三四年のアストゥリアス地方の鉱山労働者 の蜂起にちなんで名づけたのが後者だ。これは、六五年から六六年にかけて、大学闘 争の先駆けとして闘われた一五○日間の早大全学ストライキが敗北に終わった後、フ ランス語を学ぶクラスの仲間と結成した研究・行動集団の名称を引き継いだものであ る。この二つの名を身近に引き寄せることができただけでも、恐らく、私は時間軸へ の亡命からの帰還を果たしたのであろう。 「表現者か、行動者か」−これが、青春の私にとって解き得ないテーマだった。 今、生活の手段を奪われた者として行動するほかない私は、「表現者と行動者の合 一」という課題にも答えを見出せたのかもしれない。私は、客観主義を宗旨とする ジャーナリストとしてではなく、職を奪われてもがき苦しむ生身そのものを曝して、 この報告を書いた。ジャーナリズムの現在に疑念を抱くひと、そして誰よりも、厳し さを増す現実社会の中で、苦しみに沈むひとにこそ、読んでもらいたいと念じてい る。 目 次 「青春の自己」への回帰−まえがきに代えて 1・2…「産経残酷物語」への反乱 1・3…暴力株主総会の恐るべき実態! 1・4…企業ジャーナリズム批判の原理 第2部◎内乱は拡がる−抵抗派潰しの懲戒解雇撤回を求めて 2・2…最高裁へ、そして闘いは続く 2・3…闘いの中から、闘いの中へ 著者紹介 書 評(要約) ●[せいそう労働者2005年9月10日第891号] 本書は、こうした解雇撤回闘争の克明な記録とともに、その背景としてのフジサン
ケイグループの暗黒支配の実態や内部の権力争いを明らかにしてくれる。さらに現在
の日本のマスメディアの腰抜けぶりを、まっとうなジャーナリストとして鋭く批判す
る。おおいに共感した。松沢さんとは、争議支援の「けんり総行動」などで知り合っ
ていたが、本書を読んで改めて、厳しい闘いの中で発する人間としての温かさを感じ
た。多くの仲間にぜひ読んで欲しい。 ●[社会評論(小川町企画編集、スペース伽耶発行、星雲社発売)2005年秋号 No.143] 経営再建の掛け声の下、会社の意を戴し組合員を抑えつける一方の超御用組合を何
とか「普通の組合」にしようと奔走した著者が、組織内での努力の限界を感じ、新し
く企業内組合の枠を乗り越え、マスコミ界初の横断的合同労組「労働組合・反リスト
ラ・マスコミ労働者会議・産経委員会」(反リストラ産経労)を立ち上げてから十一
年、著者自身への不当解雇処分を撤回させることを柱とする労働者の権利擁護の闘い
が克明に報告されている。これにより、フジテレビを頂点とする「フジサンケイグ
ループ」の労働者のみに犠牲を強いる前近代的、人権無視の経営実態が改めて白日に
晒されたと言えよう。そして七一年から三十四年聞、ジャーナリストとして働いた体
験を踏まえ、権力に媚びへつらうマスコミの現状を憂え、「なおも、ためらいを見せ
る形で、翼賛体制への屈服を、あと半歩のところで踏みとどまっている、イデオロ
ギー装置・朝日に対して、意見を集中すべきだろう。さらに言うなら、メディア批判
に代わって、個々の民衆意識の深層に直接働きかけ、権力そのものを代えるような行
動こそが必要なのだ。私のささやかな抵抗も、そうした行動と方位を同じくしたい、
と念じている」と自分たちの闘いを位置づけている。不安定労働と賃下げによって不
況からの脱出をはかろうとする独占資本に対し、労働者側の反撃は余りに立ち遅れて
いるが、本書が闘いへの励ましとして多くの人に読まれるよう期待したい。 ●[パイプライン 全石油昭和シェル労組機関紙 No.467 2005年9月30日] 反リストラ産経労委員長の松沢弘さんは、すごい人だと思う。数年前にビデオ映画
の主役を務めたかと思うと、今度は単行本を出版した。題して、『フジサンケイ帝国
の内乱』。副題は、「企業ジャーナリズム現場からの蜂起」となっていて、これだけ
でもセンセーショナル^だ。単行本といっても、約300ページの大作。 第1部4章の
「企業ジャーナリズムの批判原理」を読むと、昨今のメディアのテイタラクぶりの根
底に横たわる世界と要因がはっきりと掴み取れる。経験で得た知識と批判精神で、メ
ディア業界に切り込んでいく文章には、説得力があり迫力もある。松沢さんの批判精
神は、まさに「カッティング・エッジ」と言ったら褒めすぎだろうか。 ●[サンデー毎日9月18日号] 本書は日本工業新聞記者の著者が、フジサンケイグループという巨大メディアの内 側から見た買収問題の本質を解説。同時にグループ内の抗争や、ともすればあらゆる メディアが陥る危険性をはらむ企業ジャーナリズムへの批判など、著者自身の体験を もとに21世紀のメディアのあり方を問う。 ●[週刊文春9月15日号] 世間を賑わせたライブドア対フジテレビの戦いの過程で、フジサンケイグループの 闘争の歴史が明らかになった。同グループの元記者が実態をレポートする。 松沢さんは、総行動などの場でつねに、「争議に勝って、一記者に戻り、労働者に 敵対ばかりしている産経新聞を変えたい」とその思いを述べている。産経新聞はます ますその極右路線をすさまじいものにしているが、改憲、アメリカの戦争政策の支 持、反アジア・排外主義の産経新聞がどうなるかは、そこで働く労働者のみならず社 会的に大きく影響する。巨大マスコミ資本との粘り強く闘いに共感を持つ労働者だけ でなく、日本政治の考える多くの人にも一読を薦めたい。 ●[労働情報8月15日・9月1日合併号] 本書は具体的で面白い。ホリエモンとフジテレビの争いはもとより、悪名高き「産
経残酷物語」や日枝久一派による鹿内一族の追放劇、フジテレビの前近代的な暴力的
株主総会。そしてマスコミの本性にまつわるできごとの数々を縦横無尽に切り刻み、
まな板の上にのせる。同業者の恥部は報道しないというマスコミ界の暗黙の合意が行
き渡っているからなのか、腰の引けたマスコミの力のない文体に慣らされた目には、
著者の容赦なく本質を抉り出す筆致はまことに新鮮に映ることだろう。まっとうな
ジャーナリズムとはこうでなくっちゃ、と思わずうなずく一冊。そしてマスコミ界だ
けでなくあらゆる現場で呻吟する労働者への連帯の一冊だ。 ●[思想運動 2005年8月1日・15日合併号] 1960年代後半から70年にかけての学生運動を経験し、失意に陥り、就職後、一旦は
「でもしか記者」「企業内ジャーナリスト」に甘んじたという筆者は、労組結成、反
解雇闘争の中で言わば再び覚醒し、特に労働運動の重要性を痛感する。そのリアリ
ティーに基づき世相を見つめた“マス・メディアの実体は、「情報、言説」という商
品を扱って利益拡大を目指す企業に過ぎない”“日本が本格的な戦争に取り組むとし
たら、それは、戦争の悲惨を知る世代が残る自民党ではなく、松下政経塾出身者の居
並ぶ民主党によってではないか”“「民営化」という曖昧な言葉の本来の意味は「私
有化、私企業化」であり、その使命は利益の極大化−銭儲けでしかない”などの言及
は示唆に富み、教えられるものが多い。 ●[週刊東洋経済 2005年7月30日] 評者(斎藤貴男)が日本工業新聞(現紙名=フジサンケイ ビジネスアイ)に在籍
していたころ、一回り上の先輩に、有名な特ダネ記者がいた。松沢弘、通称・デカ松
さん(同姓で優しいチョロ松さんとの対比で)。新入りの若造にはちょっぴり怖い存
在だった。あれから二十余年。デカ松さんはご用組合しかなかった産経グループにま
ともな労組を立ち上げて不当配転を強いられ、依頼、無能なくせに下にだけは強い経
営陣と戦い続けてきた。『フジサンケイ帝国の内乱』(社会評論社)は、その戦いの
記録である。グループの支配者はこの間に幾度も替わった。社員たちはその度に「王
様は死んだ、新しい王様バンザイ!」の態度を取ったという。〈ここには、価値を生
み出す主体としての労働者意識は、その欠片もない〉と嘆じるデカ松さんの思いはい
かばかりか。 ●[がんばれ闘争団ともにGO! News No.54 2005年7月] 本書は痛快だ。ホリエモンとフジテレビによるニッポン放送の株争奪戦、悪名高き 産経残酷物語やフジテレビの暴力的な株主総会の告発。そして企業ジャーナリズムの 本質、マスコミの実態、フジサンケイグループの内実にまつわる事象を縦横無尽に切 り刻む。ぜひご一読をおすすめしたい。 ●[連合通信特信版 2005年7月5日] 元産経新聞社記者の松沢氏が自らの経験を基にフジサンケイグループの非民主的な 姿を描きつつ、企業にとって労働者や消費者とは何なのかを問う一冊。企業の社会的 責任(CSR)が注目されているなか、時宜をえた出版です。 ●[よこすか便りNO.48 通算109 2005年8月15日] 元フジサンケイグループ論説委員の松沢さんは、会社のリストラ合理化に反対する
新しい労組を立ち上げ、その委員長を引き受けたことで、懲戒解雇に処せられまし
た。それから12年、長い長い戦いを続けていますが、その一部始終を記したのが本
書です。ただただ敬意を表し、応援せずにはいられません。それにしても、フジサン
ケイは株主の意見一つ聞く耳を持たず、暴力で封じるとは。大企業とはそういうもの
ですか? 本書の定価は1890円(税込み)です。全国の書店でお求めになれます。朝日新聞 の05年6月12日付け朝刊の読書欄に広告が掲載されました。 社会評論社は、電話03−3814−3861、FAX03−3818−2808 Created by staff01. Last modified on 2005-10-10 20:42:24 Copyright: Default | |