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News Item 20021105festa
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 昨日開かれた「レイバーフェスタ2002」について個人的な報告と感想をAPWSL日本委員会とレイバーネット日本の両MLに投稿します。

 2002/11/5 高幣 真公 Takahei Masahito

 昨日(11/4)東京の中野ゼロ小ホール(公民館)でレイバーフェスタ2002が開催されました。秋晴れの下、500人が参加しました。初めてだが、労働祭だから、まるで高校の文化祭のように歌、ビデオ、映画、討論会、写真、ポスター展示、争議団などの売店などバラエティに富み、しかも労働者が自ら主演して、自ら鑑賞する企画です。だから、作品や演奏が下手でも、演者を知っているから下手なりに楽しめ、良ければその感動もさらに大きいものです。

 私は受付をしていたので全部を見られなかったのですが、3分ビデオ20本は初めて撮った人の作品など「素人」の作品も多く、できばえを心配しましたが、結構見ごたえがあったそうです。いや、韓国やアメリカ(レイバービデオ作品)、日本のビデオプレスの作品など秀作やプロの作品もあったので、「本当に良かった」という感想も少なくなかった。

   音楽は沖電気の田中哲朗さんを中心にノレの会、SoSo,グループ自由の木と計4グループが出演しました。生田卍さんのSoSoグループは社会派ロックとして「知る人ぞ知る」音楽だそうですが、私は初めて聞く名前でした。わずか1時間に4グループと短くてたいへんもったいない企画でした。10人以上のグループ=ノレの会が開会前にリハーサルをしていましたが、会場はたいへんあわただしい雰囲気でした。また出演者の一人は今日のためにカラオケに通って練習したと言っていました。演奏が終わって聴衆の印象は良かったようです(これも私は会場に入れなかった)。

 午後1時半に開会して、ビデオと音楽が終わって映画が始まる前に急に受付に入場者が増え始めた。その前に入場者は250人を越えていたが、映画が始まる前に総入場者は400人を越えた。用意したプログラム600枚が足りなくなるのではと一瞬心配したが、その時どうすることもできません。

 労働映画で有名なイギリスのケン・ローチ監督の映画「ブレッド・アンド・ローズ」は私はまだ見ていなかったので、会場に入り全部見ました。非合法に国境を越えてアメリカに渡り、ようやく見つけてたビル清掃の仕事は、非常に厳しい労働条件で悲惨な生活です。移民労働者たちは賃上げや健康保険を獲得するために果敢に、そして不屈に闘います。闘いの中で団結と裏切り、愛情と憎しみがリアルに表現され、全観客を感動させました。映画の後、友人に感想を聞いたら「見たのが3度目だが、良かった」と話していた。裏切った労働者を仲間たちが温かく迎え入れるシーンに感動したと言う仲間もいました。

 最後のシンポジウムは、映画の舞台になったロスアンジェルスのジャニター(ビル清掃労働者)の代表で全米サービス従業員組合(SEIU)の支部役員ビクター・ラメネスさんとサンフランシスコのレイバー・ビデオのスティーブ・ゼルツアーさんと鳥居和美さんがゲスト。全港湾書記長でフェスタ実行委員長の伊藤彰信さんがコーディネイターを務めた。事前に予定した首都圏青年ユニオン、女性ユニオン、埼玉公共サービス民間労組協議会、などの代表のほか会場から計10人を越える発言者が感想や質問を述べた。それに答えてビクターさんは団結の重要性や組織化のやり方や苦労を語った。また、映画に出演した清掃労働者の9割が本当の労働者であったと報告した。スティーブさんはアメリカの労働運動の現状を語った(「労働情報」にインタビューが載る予定)。また、今回の日本のレイバーフェスタの成功を大きく讃えてくれた。

 午後9時の閉会まで100人を超える参加者が熱心に討論に耳を傾けた。アンケートを回収したが、まだ集計は出ていない。後の交流会参加者から「たいへん良かった」「来年もやって欲しい」と口々に語られれた。主催者代表から参加人数が正式に500人と発表された。550人定員のホールでほぼ満杯になり、内容も良く、元気がでる祭りであった。「レイバーフェスタ2002」の成功おめでとう。

*上の写真はビクターさん(右)からTシャツを受け取る実行委員会代表の伊藤彰信さん(左)


Created byStaff. Created on 2002-11-05 16:42:03 / Last modified on 2005-09-05 02:59:02 Copyright: Default

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