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「ワーカーズ」編集委員会竹林

[座談]青年活動家として生きていくこと

ユン・ジヨン記者 2019.02.26 10:32

「ワーカーズ」が再創刊していつしか2年。 これまで「ワーカーズ」がなんのかんのと言っても生き残れたのは、 多くの方々の協業と支援のおかげだった。 そのうち、この2年間、裏で雑誌に力を貸してくれている人々がいる。 毎月記者と額を合わせて雑誌の企画と方向性を議論する編集委員会の委員だ。 忙しい時間を割くために苦しみながらも、 実際に会議が始まると各分野の専門家らしく生き生きした話や さまざまなアイディアを出す。 そのため記者の間では 「編集委員会で出た話が誌面にのせられずに惜しい」という残念な声があがる。 それで野心に充ちた座談会を開き、編集委員の生き生きした話を表わすことにした。 主題は「青年活動家として生きていくこと」だ。 労働、政治、性少数者人権、情報人権など、 多様な分野で活動している「ワーカーズ」編集委員はどんな悩みを抱えて生きているのだろうか?

座談
オ・スンウン(公共運輸労組)
オ・ジノ(非正規職ない世の中作り)
ユン・ジソン(損賠仮差押えを捉えよう!ソネソヌルチャッコ(手に手を取って))
イ・ジョンゴル(韓国ゲイ人権運動団体チングサイ)
チョン・ヨンギョン(社会変革労働者党)
ミル(進歩ネットワークセンター)
司会・整理:ユン・ジヨン(ワーカーズ)
写真:キム・ハンジュ記者

▲左からオ・スンウン、イ・ジョンゴル、ユン・ジソン、チョン・ヨンギョン、オ・ジノ、ユン・ジヨン、ミル[出処:キム・ハンジュ記者]

ユン・ジヨン(以下司会):まず読者に自己紹介をお願いする。

ユン・ジソン(以下ジソン):憲法が認める労働三権を侵害する要因の一つが 「損賠仮差押え」だ。これをなくすために作られた団体ソンチャッコで活動している。

ミル(以下ミル):進歩ネットの政策活動家だ。 情報人権関連政策や法案に対応したり、 改正案が出れば問題点を分析する活動もする。 市民社会と連帯活動の作業をよくしている。

オ・スンウン(以下スンウン):公共運輸労組で働いている。 組合員は20万人で、常勤者は70人が越える、かなり大きな組織だ。 労組の中でも国内最大規模だ。それなりに大きな職場の政策室で働いている。

チョン・ヨンギョン(以下ヨンギョン):社会変革労働者党、略して変革党という所で働いている。 2016年に創党した新生政党だ。 社会運動局長というタイトルでこの1年間、常勤活動をした。 社会運動委員会は主に女性、人権、青少年、性少数者、障害者、貧困、脱核など、 広い範疇を扱っている。

イ・ジョンゴル(以下ジョンゴル):ゲイ団体のチングサイ事務局長として働いている。 団体全般の運営を管理するが、人権相談チーム長として差別や人権相談をしている。 会員事業を行ったりもする。 またムジゲ(虹)行動という連帯体の執行委員でもあり、 差別禁止法制定連帯でも戦略組織チーム長として活動している。

オ・ジノ(以下ジノ):非無世の執行委員だ。 非正規職の問題を社会的に知らせ、公論化するさまざまな企画と連帯事業をしている。

司会:今日の主題は「青年活動家として生きていくこと」だ。 青年活動家として体験する問題や悩みを聞きたい。 まず活動空間での生活はどうか。

ミル:相対的に楽な私が先に話す。 まだ大きな議題が起きていないので、10時出勤、6時退勤をぴたっと守っている。 遅く退勤すると次の日は遅く出勤できて、 遅い退勤が予想されると遅く出勤したりもする。 マイウェイでできる雰囲気だ。 今後もずっとこの雰囲気を守れるように願っている。 私の他の常勤者は団体の草創期からいた人だけで、 そうしたことで顔色をうかがう雰囲気を作らない。 休暇も前もって話せば理由は聞かない。

スンウン:よく休めと言う。休むといっても誰も止めない。 しかし問題はそれぞれ担当の仕事があることだ。 「できるだけにしなさい」、「できなければちょっと減らさなくちゃ」という言葉には誰もが同意するが、 期限や決定構造のようなものは特にないのでそんな言葉も実際あまりよく反映されない。 仕事をする時に「私が欲張っているからできないのか」、 「声明が長すぎるのではないか」、 「無用な所にエネルギーを使っているのではないか」という自己反省をすることになる。 紛争が起きると採用公告を出して常勤者を選ぶが、 入ってくる人よりも事業の方が多い構造だ。

ジソン:5年以上一人で常勤している。 そのためある程度自律性がある。 しかし一人で会計処理をしていると総会の時に人件費のようなものがとても赤裸々に見える。 時々、会員の中に常勤が私一人だと知らない人がいる。 会員としてさらにうまく事業ができればと思って「運営費をあまり使わないでほしい」とも話す。 会計報告をする時、こうした話が出るとあまり間違っていなくてもちょっと気になる。 ソンチャッコは内規、定款等で最低賃金以上の常勤費と手当てを保障している。 常勤者1人の常勤費と運営費でやっと計算が合う程度の予算だ。

ジョンゴル:昨年、団体の常勤者がとても仕事が苦しいと言った。 それで常勤者減少防止のためのTFを稼動させ、常勤者の休業規定をすべて整理した。 特別休暇、年次について討論して決定した。 休暇規定が確実になれば常勤者の気持ちが楽になる。 事実、団体活動をすると土曜、日曜のイベントが多い。 だから私たちの組織の中で進めるイベントについては、休業を使えるようにする規定を定めた。 賃金基準も決めた。 前は明確ではなかったし、概して最低賃金に物価上昇率を反映する形だったが、 生活賃金に変えた。 事業も重要だが常勤者と組織の話をすることも重要だと思った。 今年は業務を細かく分けて、あと何人の常勤活動家が必要なのかを議論した後で活動家を採用する計画だ。

司会:人員が足りない労組、団体が多いので、活動家の業務量もかなりの量になる。 それでも再生産のためにはちょっと休まなければならないが、 それぞれどのように再生産時間を確保しているのか。

ジソン:団体運営委員の1人と話して衝撃を受けたことがある。 私がご飯を食べながらも仕事の話、茶一杯飲んでも仕事の話、 目が会っただけでも仕事の話、電話をしても互いに安否も尋ねずすぐに仕事の話から飛び出してくるといった。 「君はなぜ趣味がないのか。そんなことでは死ぬぞ」と。 寝ながら働く夢を見たりもする。 それで今年から絵日記を始めた。 1時間半程度かかるが、一日中その程度の時間は絵を描いて過ごすことにした。 集中もできて、そこだけに没頭できることがあるので、その時間だけは他のことを考えない。 仕事とは何の関係もない素材で日記のように描いてみると、 仕事と関係のない風景をよく見るようになった。 割と満足な趣味だ。精神健康のためにも良い。 しかし衝撃的なことは、絵を描いてSNSに上げたら、ある人がソンチャッコ事業に活用しても良いと思うといった。 別のことを考えようと描いたのに、仕事と関連を作ってあわてた。

ジョンゴル:2009年から10年間、団体でコミュニティ構成戦略を考えている。 性少数者自らの力を肯定して自負心を持たせる活動だ。 文化活動などを媒介によく集まって過ごす場を作っている。 私の場合は「Gボイス合唱団」で活動している。 毎週日曜ごとに会う教会のような組織だ。 一週間に一回ずつ会って、コミュニティ活動をしながら積もったものを解いている。

ヨンギョン:反差別という広い範疇を話していて、 核心の労働懸案には常に連帯をしているのでいつも緊張状態にあるほかはない。 日常業務は存在が難しい。 事実、再生産時間は考えの範疇外だ。 活動家として困難を互いに抱いて新しい活動家を養成するためのシステムを作ることが課題だと考える。 違うところでも仕事をしてみた。 たくさんお金をもらったりもしたし。 しかし結局労働の疎外から自由になるためには、苦しくても自己搾取をするしかなかった。 それでも私が私をなだめる過程として音楽をしている。 セウォル号惨事以後、大学院をやめてアルバムも出した。

司会:時々FaceBookに開設された「市民社会活動家竹林」に入る。 労働条件をはじめ、青年活動家が味わう団体内の階層や業務ストレスもかなりのようだ。

ジノ:この前、職場パワハラ119に情報提供が一つ入ってきた。 労組の常勤者面接を受けた人だったが、労組の委員長が面接官になって 『われわれは勤労契約書を書かない』と言ったという。 とてもあきれて、労組に悪口を書いて送ろうかと考えている。 面接段階などの形式を備えた採用ではないか。 だが誰かが私に「君は非無世と勤労契約書を書いたか?」と聞けばいいえというだろう。 非無世が私に責任が取れる構造ではないと判断しているからだ。 明らかに曖昧な問題だ。 青年活動家、あるいは運動を始めて悩む人々が低い処遇に苦しんで酷使されると話す。 経験についての変な確信がある人たちが、経験不足の人を軽視したりもする。 明らかに問題だが、それは単に世代の問題ではないと思う。 私は自分は青年活動家で、労働者だとは考えない。 私がもらう常勤費が最低賃金でなければならないとも思わない。 重要なことは自分が基準にならなければならないということだ。 誰かが私に「ちゃんと休んでいるか」と聞けば、必要なら休むと答えるだろう。 仕事の主導権が私にあるので、何日か徹夜する時もあって、 ある日は昼からマッコリを飲んだりもする。 自分で調整してコントロールしている。

ジョンゴル:仕事の主導権を持つということは重要な問題のようだ。 ではそれを調整する能力はどこから出てくるのだろうか? 他人が認めてくれるのだろうか、あるいは自分の力量だろうか? 認められないと思うと評価が気になって、 私ができる役割は何か考えるほかはない。 組織の中での役割分担がどうなされるのか、 またどんな方式で分担するのか、 社会運動の中でこれからさらに多く議論されなければならない。 力量があって経験があっても、すべてを受け持ってはいけないだろうし、 その調節をどうするのかを議論しなければならない。 賃金も、休息も重要だが、またそれだけ重要なことは、 もっと仕事をしたくて役割もしたいが、 そんな仕事が与えられない時に大変だということだ。

ミル:私の基準では活動したくて入ってきたのに、 あたかも上司の命令のように、命令を受ける時が一番みじめなようだ。 しかし事実、草創期のそうした文化がずっと続いているのではないか。 市民社会活動家竹林を見れば、まだこうなんだな、と思う。 周辺にまだそんな文化が多い。 一番重要なことは組織文化だろう。 進歩ネットの場合、私のスケジュールを大きな構図で見ることができる場合があるので、 この程度休んでもパンクしないと判断して休める。 そんな主導権が与えられないから「進歩運動のオヤジども!」、 それと共に自分自身を蝕むようになるのだろう。 そんな状況での問題は、 当事者にプロセスや学習なく「初めてだからこうして」、 「ひとまず言われる通りにして」と動員の対象として見るということだ。 そうなると主導的に活動を続けていけない雰囲気ができる。

スンウン:反対の場合もある。 私たちの組織は皆とても忙しくて、オヤジの役割を果たすこともできない。 オリエンテーションも忙しくてできず、 粥になろうが飯になろうが、とにかく自分が処理しなければならないから負担になる。 メンター制度を作ってくれと言ってもみんな忙しいので、それも容易ではない。 自律性と主導権はあっても、しばしば自分がうまく調節できているのか振り返るような不安感がある。

ミル:メンターが新入に命令するように仕事をあたえる関係ではいけない。 「失敗しても私がバックアップできるかもしれないから一度してみて」という態度が理想的でもある。 そんな形で関係を積んで活動経歴を積めば良いという気がする。

ジソン:前に活動していた団体は30年前にできたところだ。 しかし30年間、人だけが変わってその特有の文化と制度はそのままだ。 新しく入ってくる活動家が変えようと試みるがうまく変わらない。 いくら中堅活動家が青年活動家に主導権を与えるといっても、 決定権においては違いが生じるほかはない。 その差を認めるのが優先だが、しばしば「同僚」だと言い張る。 平等まで言葉で強要する雰囲気があった。 彼らに階層がないと前提をしてしまえば、 実際に階層を感じる人の立場としては踏み付けられるほかはない。 結局、変えようとして追い出される人がいて、 積極的に問題提起ができなかった人はまた残って その文化と制度を再生産する。[ワーカーズ51号]

原文(ワーカーズ/チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2019-02-20 20:27:52 / Last modified on 2019-03-05 15:42:18 Copyright: Default

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