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「甲乙オートテックの合法争議行為を妨害した労組破壊犯を拘束しろ」

使用者側施設保護要請、警察兵力増加…対峙二日目

チョン・ジェウン記者 2015.06.18 16:47

忠南道牙山市にある甲乙オートテックで、 警察兵力と企業労組、金属労組間の対峙状況が6月18日で二日目になる。 この中で、元警察、特戦司令部出身者を金属労組を破壊する目的で事前に企画し、 新入社員で雇用したという疑いを受けている甲乙オートテック使用者側は、 事態の責任を取るどころか、施設保護を要請した。

金属労組甲乙オートテック支会と金属労組忠南支部は6月18日午前10時、 正門の前で集会を開き 「今年の労使賃金交渉が始まり、支会は手続きにより適法に争議行為をしている」とし 「しかし企業労組の50人余りは17日に支会の現場宣伝物を一方的に壊し、 争議行為を妨害し、さらに20人余りを集団で暴行した」と明らかにした。

続いて「争議行為の期間には座り込み、宣伝物付着など全てが正当で、合法だ」とし 「しかし労組破壊傭兵の新入社員と甲乙オートテック事業主が無差別の暴力で正当な争議行為を妨害している」と主張した。

[出処:キム・ジェヨン メディア忠清現場記者]

支会のイ・ジェホン組織宣伝部長は、 「賃金交渉二か月目、10回目の交渉が始まっても使用者側は交渉に出てこなかったり交渉案を出さずに回避した。 使用者側は『こんな状況で交渉ができるか』と労組破壊に対する責任回避発言を続けた」とし 「そのため正常な交渉ができなくなったので支会は争議行為の手続きを取り、ストライキに突入した」と話した。

甲乙オートテック支会は5月29日に今年の賃金交渉に関する争議行為の賛否投票を行った結果、 投票人員の96.19%の賛成でストライキを可決した。 忠南地方労働委員会は6月1日に調整中止を決定し、 甲乙オートテック支会は合法的な争議権を確保した。

集会では労働部と警察、検察を批判する発言もあった。 6月17日に企業労組側の50人余りが金属労組員20人余りを集団暴行したことに対し、 警察が現行犯逮捕をすると約束したが、その後言葉を変えて実行しなかったため、 支会は職務遺棄だと主張している。

金属労組のチョン・ウォニョン忠南支部長は 「警察と検察は法律違反者を逮捕する本来の任務を忘却した。 新種の労組破壊を保護する警察に対抗し、強力な闘争をしなければならない」とし 「警察と使用者側がまた労働者を刺激すれば、金属労組の自尊心をかけて戦おう」と注文した。

イ・ジェホン部長は「労働部が異例にも甲乙オートテックの特別勤労監督と押収捜索で、『労組破壊の全貌はわかったが、連結の輪が足りないので時間がほしい』と話して2か月経った。 最近では『補強捜査で終わらせる』と話してからまた2週間が過ぎた」とし 「労働部と検警は時間稼ぎをしているうちに、何人の労働者が暴行されれば目が覚めるのか」と声を高めた。

一方、警察は使用者側が企業労組事務室の警備室2階のガラス窓破損などを問題にし、 17日に施設保護を要請したとして、 集会に参加した忠南地域労働界関係者の正門出入りを止めた。

[出処:キム・ジェヨン メディア忠清現場記者]

[出処:キム・ジェヨン メディア忠清現場記者]

警察は「物理的な衝突の防止」と「使用者側の施設保護要請」により、 17日に兵力を4中隊から14中隊に増やした。 物流車量が通れる程度の幅を確保しただけで、 正門と企業労組事務室入口側、金属労組座り込み側の3か所に兵力を配置している。

全面ストで座り込みをしている甲乙オートテック支会と2階の労組事務室から出てこない企業労組側は、 互いに対峙しており、 その間に警察兵力が配置された形だ。 18日現在、双方の小競り合いは続いているが、大きな衝突は起きていない。

[出処:キム・ジェヨン メディア忠清現場記者]

[出処:キム・ジェヨン メディア忠清現場記者]

[出処:キム・ジェヨン メディア忠清現場記者]

使用者側の施設保護要請に兵力を大挙配置したことに対し、 労働側のキム・サンウン弁護士は 「企業労組が金属労組員を集団暴行したことに何の措置もしなかった警察が、 施設保護の名分で金属労組の座り込み解散を脅迫し、 企業労組を保護している」と主張した。

使用者側に対してもキム氏は 「17日の企業労組による暴力行為には施設保護を要請しなかった使用者側が、 今になってガラス窓が割れたからと施設保護を要請したのは二律背反だ」と指摘した。

甲乙オートテックは昨年12月29日、全機能職の10%を超える約60人を大量に採用した。 現在、新入社員のうち53人が3月12日に設立された企業労組に加入している。 新政治民主連合の議員は金属労組を破壊する目的で元警察と特戦司令部出身を組織的に新規採用し、 複数労組設立を主導した証拠を暴露して 「既存の労組を破壊するための組織的偽装就業」だと主張している。

付記
チョン・ジェウン記者はメディア忠清の記者です。この記事はメディア忠清にも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2015-06-19 15:54:23 / Last modified on 2015-06-19 15:54:24 Copyright: Default

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