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「働いていた所を見下ろしながら命を絶ったウゴン...ポスコが殺した」

ヤン・ウゴン烈士死亡10日、36人労働者ソウル上京...ポスコセンターの前焼香所設置

ユン・ジヨン記者 2015.05.19 17:01

▲19日午前11時「チャン・グレ生かす運動本部」が江南のポスコセンターの前で記者会見を行った。 [写真/キム・ヨンウク記者]

仲間の葬儀を終えるまで泣かないと言っていたポスコ社内下請支会のヤン・ドンウン支会長が、ついに泣いた。 ポスコ社内下請業者のEGテックの労働者が自ら命を絶ってから10日。 まだ「ヤン・ウゴン烈士」という呼称がなじまず、ヤン支会長は彼を今も「ウゴン」と呼んだ。 ヤン・ウゴン烈士が死んだ後、36人の労働者たちがソウルに上京し、江南のEGテック本社前で野宿座り込みを始めた。 青瓦台と国会、朴志晩(パク・チマン)EGテック会長の自宅、EGテック本社、そして江南のポスコセンターの前で毎日闘争をした。 だが彼を死に追いやった会社は今も何も言わない。

5月19日の午前11時には、チャン・グレ生かす運動本部が江南のポスコセンターの前で記者会見を行った。 数十人の警察兵力は秩序維持線を張り、ポスコセンターを取り囲んだ。 建物に入るためには、いちいち身分証検査を受けなければならなかった。 また労働者たちは喪服を着たまま、ポスコセンターの前で座り込んだ。 見上げるのも大変な巨大なポスコセンタービルの前に、小さいヤン・ウゴン烈士の焼香所が作られた。 これも、いつ撤去されるわからず、労働者と支援団体は交代で焼香所を守る闘争を続けていかなければならない。 チャン・グレ生かす運動本部は、ポスコセンターでの1人デモと焼香所防衛運営、打撃闘争などを準備している。

▲仲間の葬儀が終わるまで泣かないと言っていたヤン・ドンウン ポスコ社内下請支会長が結局泣いてしまった。[写真/キム・ヨンウク記者]

記者会見に参加した各界各層の人々は、ヤン・ウゴン烈士が拷問で死亡したと声を高めた。 なぜなら、烈士は生前、会社から職場を奪われていじめられていた。 裁判所は不当解雇と判定したが、会社は彼をまた不当に解雇した。 引き続く不当解雇判定により、会社はやむをえず復職を通知したが会社は現場から彼を排除した。 ヤン・ウゴン烈士は光陽製鉄所の前の事務室で、机に座って監視された。 彼の頭の上には一日中CCTVが見ていた。

韓国進歩連帯のパク・ソグン共同代表は 「ヤン・ウゴン烈士は他殺だ。 具体的に言えば拷問致死だ。 会社が彼を拷問して死なせた。 拷問致死の犯罪の責任を問わなければならない」と話した。 労働者階級政党推進委のチョ・フェジュ共同代表も 「学生たちの間でもイジメで命を絶つことがある。 だがヤン・ウゴン烈士は使用者側が主導するいじめにあった。 耐えるのが難しい拷問であり、殺人だ。 間接的な殺人も殺人だ。 殺人罪で処罰しなければならない」と強調した。

チャン・グレ生かす運動本部のクォン・ヨングク共同本部長は 「サムスンだけが無労組経営をしていると勘違いするが、 サムスンに劣らず反労組経営をしている所がポスコだ。 ポスコの破廉恥な民主労組無力化の方針で労働者が死んだ。 そしてヤン・ウゴン烈士の死は、不当労働行為を放置している朴槿恵政権の反労働政策とも直接関係がある」と話した。

▲[写真/キム・ヨンウク記者]

ヤン・ウゴン烈士を死に追いやったEGテックの背後にはポスコがあった。 ポスコは下請企業との委託受託契約で核心評価指標の20%を労使関係に策定した。 ヤン・ドンウン支会長は「ポスコは社内下請社の評価で、民主労組がある業者には最下位の点数を付けた。 EGテック資本はヤン・ウゴン烈士に『お前のおかげでポスコ評価で最下位を受けた』と圧迫した」と説明した。

ヤン・ウゴン烈士は数年間の弾圧といじめにもかかわらず、自分が働いていた現場を懐かしがった。 彼が命を絶ったところは、彼が働いていた光陽製鉄所が一目で見下ろせる公園だった。 5月9日、6人の同僚と共に朴志晩会長に会うために錦山に向かったヤン・ウゴン烈士は、 結局朴会長に会えないまま帰らなければならなかった。 そして帰り道に一人でカヤサン路におりた。 夜中に光陽製鉄所が見下ろせるそこで過ごした彼は結局、次の日に命を絶った。

「5月10日朝7時26分にウゴンから電話がありました。 ウゴンはとてもつらいと言い、申し訳ないといいました。 我慢できないので自ら命を絶つといいました。 説得もして、悪態もついたりもしてみたが、電話が切れました」。 彼と電話を終えたヤン・ドンウン支会長は、おいの結婚式に参加するためにかけた洋服を脱ぎ捨て、ヤン・ウゴン烈士を探しにでかけた。 だが彼は結局冷たい遺体で発見された。 発見された遺書には「ヤン・ドンウン支会長を始め、みんな固く団結して、最後まで戦い、 正規職化訴訟、解雇者問題に必ず勝利してください。 遠く天から連帯します」と記されていた。

必ず勝利してくれという烈士の遺言により、 ポスコ社内下請労働者たちは喪服を着て会社に立ち向かった。 彼らはポスコとEGグループの謝罪を受け、 労組弾圧と不法派遣の真相を究明しなければならない。 いつ終わるかわからない労働者たちの約束ない戦いがまた続いている。

▲[写真/キム・ヨンウク記者]

▲[写真/キム・ヨンウク記者]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2015-05-20 19:40:29 / Last modified on 2015-05-20 19:40:31 Copyright: Default

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