金属労組、22日に「通常賃金正常化」を掲げて4時間以上ストライキ

現代車支部「中労委の行政指導とは無関係にストライキに突入する」

ユン・ジヨン記者 2014.08.19 14:11

全国金属労働組合(委員長チョン・ギュソク、金属労組)が8月22日、通常賃金正常化のための全面ストライキ突入を宣言した。労組は22日にストライキをしても資本の態度が変わらなければ、 27日に2次全面ストライキを行う方針だ。

金属労組は8月19日午前11時、金属労組会議室で記者会見を行って「8月22日の全組織全面ストライキを始めとする全面闘争に突入する」と明らかにした。この日のストライキには、現代、起亜車など完成車をはじめ、今年の賃金団体協議で未妥結の事業場が参加する。

現代、起亜車は争議行為賛否投票を終えた状態で、現代車支部は投票者の79.31%、起亜車支部は投票者の81.5%の賛成で賛否投票が可決された。中央労働委員会は起亜車支部が申請した争議調整申請については調整中止を決定したが、現代車支部に対しては8月11日に行政指導を決定した。通常賃金は賃金交渉事項ではなく団体交渉事項という理由だ。

現代車支部が2次に提起した争議調整申請期間満了日は21日だ。労組は21日の中労委決定とは無関係に22日にストライキに突入する立場だ。現代車支部のイ・ギョンフン支部長は「現代車支部4万7千の組合員は、金属労組15万の組合員と共に団体行動権を確保するために努力した。だが政府は通常賃金が賃金交渉に含まれる事項ではないとして行政指導をした」とし「これも政府と資本の合同作品だ。もう我慢できない。 21日の行政指導決定とは無関係に22日にストライキに突入する」と明らかにした。

現代車労使は6月3日から7月31日まで、15回の賃金交渉を行った。イ・ギョンフン支部長は「12月18日、大法院全員合議体は賞与金が通常賃金に含まれると判決した」とし「だが会社は通常賃金の要求を引っ込めなければ一切の案を出さないとし、 15次交渉を行った」と批判した。

起亜車労使も6月12日から7月29日まで賃金団体協議交渉を行ったが、通常賃金範囲などをめぐる意見の差を狭められず、ストライキに突入することになった。

起亜車支部のキム・ジョンソク支部長は「大法院全員合議体が、賞与金は通常賃金と判決したのに、現代自動車の尹汝喆(ユン・ヨチョル)労務総括副会長は現代起亜車系列社を集め、どんな案も提示するなと指示した」とし「われわれは、通常賃金の拡大適用がなければ今年の賃団闘を終わらせられない。通常賃金拡大適用の問題は、現代、起亜車だけの問題ではなく、韓国社会の労働者全体を代弁する闘争」と説明した。

起亜車支部は8月18日、支部争対委で22日の全面ストライキと特別勤務拒否などを決議した。 25日には2次争対委会議を招集し、 27日の2派ストライキの日程について議論する計画だ。

金属労組ソウル支部のソ・タウィッ支部長は「現代起亜車グループの労務管理指針により、協力社、部品メーカーも強い影響を受けている。これにより金属労組事業場全般では通常賃金の拡大適用が行われていない」とし「通常賃金正常化闘争は、自動車完成社だけの闘争でなく、系列社、系列会社、協力業者など多くの中小零細事業場労働者の生活の問題に直結する。金属労組の全組合員は労組指針に従い、闘争に立ち上がる」と強調した。

また金属労組のチョン・ギュソク委員長は記者会見文で「賞与金の通常賃金適用は、勤労基準法に基づいて賃金の定義を正す当然の措置」とし「これ以上、消耗的な議論をやめ、賞与金の通常賃金適用を『法の通りに』認めることを資本に強く要求する」と声を高めた。

一方、金属労組全事業場の組合員たちは来る22日に4時間以上ストライキに突入することになる。 1次ストライキでも使用者側の態度が変わらなければ27日に4時間以上のストライキを再度行う。これと共に29日から、現代起亜車グループ本社前での大規模上京闘争を含む総力闘争などを検討している。現在、金属労組は「通常賃金正常化」をはじめ、 △賃金体系の月給制への改善、 △社内生産工程と常時業務正規職化、 △金属産業最低賃金引き上げの賃金団体協議四大要求案を掲げている。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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