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「現代車希望バス5千余、非正規職と希望を分けあった」

[総合]希望バス、「無気力と野蛮に屈服しない」

ムン・ジュヒョン記者 2013.07.21 09:21

現代車不法派遣撤廃と故パク・チョンシク烈士の死を追慕する希望バスが7月21日午前1時30分、初日の日程を終えた。20日の17時、全国各地から集まった希望バスは合計63台。約5000人の参加者は18時に民主労総決意大会などを行った。

▲文化祭の舞台でモムジ宣言が公演をした。[出処:チャムソリ]

「不法派遣と故パク・チョンシク烈士の死、責任者の鄭夢九会長と面談を」

希望バス企画団はこの日のイベントの前に「大法院判決3年、高空籠城280日、 不法派遣認定正規職転換のための面談」を現代車に要請した。

企画団は「7月22日は大法院が現代車社内下請は不法派遣だから正規職だと判決 してから3年目の日だ。しかし現代車は、大法院判決の精神を否定して新規採用 を強行している。現代車希望バス企画団に参加した全国100団体余りの市民社会 団体代表者は、現代自動車(株)の責任者と会って面談したい」という内容の 文書を送った。

▲希望バス企画団の鄭夢九(チョン・モング)会長面談要請書[出処:チャムソリ]

企画団が面談を要求した日は20日の19時だった。しかし、要求した時間に希望 バスと現代車使用者側は、現代車蔚山工場ミョンチョン正門の前で衝突した。

現代車使用者側は、工場の金網フェンスの前にいる参加者に消火器と放水銃を 噴射し、参加者は金網フェンスを倒して進入しようとした。この過程で約10人 の負傷者が発生した。

[出処:チャムソリ]

20時頃、警察はミョンチョン交差点に兵力約500人を動員し、参加者の鎮圧を試 みた。この過程で7人が連行された。民主労総によれば、この日、最も積極的に 現代車使用者側の放水銃と消火器に対応した学生参加者のうち4人が連行され、 民主労総組合員2人と市民が連行された。

現代車希望バスの参加者と現代車使用者側、警察の衝突は22時頃に終わった。 警察はその後、現代車蔚山工場ミョンチョン正門近くのフェンスを車壁で封鎖した。

[出処:チャムソリ]

ある参加者は「現代車が希望バスの火を消火器と放水銃で消そうとしているが、 決して消えない」と話した。

衝突が小康状態に入り、現代車希望バスは22時30分からチェ・ビョンスン、 チョン・ウィボン現代車非正規職労働者が277日間高空籠城を続けている ミョンチョン駐車場の鉄塔の前に集まり、文化祭を開いた。文化祭には約4000人 の希望バス参加者が参加した。

[出処:チャムソリ]

「連帯と希望で現代車の不法派遣を終わらせよう」

文化祭には密陽から来た送電塔反対住民と、江汀村から来た姜東均(カン・ ドンギュン)村会長、双竜車労働者をはじめ、全国で闘う仲間が参加した。 そして、遠く日本大阪のユニオン労働者も希望飛行機に乗って鉄塔座り込みに 力を貸した。

密陽から来た住民は、「警察がバスを防ぎ、ここまで20分ほど歩いてきたが、 まるで戦場のようだった」とし「朴槿恵(パク・クネ)大統領は、国民ひとりでも 幸せな生活を送れるようにするといったが、これが朴槿恵大統領が語る幸福か」 と声を高めた。

▲ある密陽年配の方がこれまで国家に当てられた暴力を考えながら悲しんでいる。[出処:チャムソリ]

続いて「政府が密陽のおばあさんたちの水田と畑を強奪して送電塔を作るように、 政府は非正規職労働者の人生を強奪する」とし「私たちすべてが力をあわせて 必ず勝利しよう」と話した。

▲密陽の住民たち[出処:チャムソリ]

済州道江汀村で2007年から済州海軍基地建設に反対している姜東均江汀村会長 は、「国家情報院の政治介入だけが国家の規律を揺さぶるのではない」とし、 「今、ここ(現代車送電鉄塔)で闘っている非正規職労働者の人生を弾圧するのも 国家の規律を揺さぶる」と話した。

▲江汀村会姜東均会長[出処:チャムソリ]

続いて「昨年、江汀村の住民と双竜車労働者、竜山惨事の遺族は1月に全国 生命平和巡礼をした」とし「私たちの闘争と犠牲は、共に生きる闘争だ」と話した。

日本の大阪から来た なかまユニオン所属の日本の労働者もチェ・ビョンスン、 チョン・ウィボン非正規職労働者の送電鉄塔に応援を惜しまなかった。

▲日本の大阪から希望飛行機に乗って来た労働者たち。[出処:チャムソリ]

カオリ(日本非正規職解雇労働者)氏は「2年前、現代車の非正規職労働者が日本 にきて、私たちと連帯をした縁がある」とし「労働者の闘争は孤独で苦しいが、 多くの応援と関心があれば大きな力になる」とし、労働者の闘争への連帯を訴えた。

また「労働者の闘争と心に国境はない」とし、連帯の言葉も伝えた。

この日の全国の希望バスの中で、ソウルから出発した希望バスは、各バス別に 主題があった。その中にはシム・ボソン詩人と共に鉄塔に送る詩を書く希望バス 参加者は、チェ・ビョンスン・チョン・ウィボン労働者に送る手紙形式の詩を 書いて発表した。

▲シム・ボソン詩人が書いた詩をもっている。[出処:チャムソリ]

料理人であり、最近解雇されたキム・マリア氏は「あなたの心臓にどんな話を 尋ねるか」という詩を発表し、参加者の大きな拍手を受けた。

「パク・チョンシク烈士をはじめとする現代車非正規職の死は鄭夢九会長の責任」

参加者の発言と公演がある程度進み、チェ・ビョンスン労働者の話を聞く時間 があった。この日、チョン・ウィボン氏は体調が悪く、参加者と挨拶をするこ とができなかった。チェ・ビョンスン氏によれば、チョン・ウィボン氏は20日 の午後5時から希望バスの参加者を立って見ていたが、長い間立っていたため、 体調が悪くなったという。

[出処:チャムソリ]

この日の文化祭は、一日後の21日の午前1時30分まで行われた。文化祭は、労働 歌手のパク・チュン氏が締めくくった。パク・チュン氏はチョン・ウィボン、 チェ・ビョンスン労働者がよく見える所に移動し、希望バス主題歌の「労働は」 を参加者と共に歌った。参加者は、歌っている間ずっと鉄塔の労働者を見ていた。 鉄塔ではチェ・ビョンスン労働者が参加者を見て、共に歌を歌った。

▲希望バス参加者が文化祭の最後にパク・チュン労働歌手の「労働は」を合唱している。[出処:チャムソリ]

一方、希望バス企画団は鉄塔の前で眠り、「頑張れ、非正規職2次力集め、今後 の闘争計画宣言」をして日程を終える計画だ。(記事提携=チャムソリ)

鉄塔座込者チェ・ビョンスンの演説内容

先が見えない状況で、もうここにいる理由が見つからなかった。二つの目をしっ かり閉じて、希望バスが終われば降りて行こうと考えた。しかしあと1週間、 この鉄塔で座り込みをすることに決めた。ところがそんな決心をした次の日、 パク・チョンシク烈士が亡くなった。しばらく泣いた。遺影の前に酒一杯 備えられない自分が憎かった。思い出したくない事を忘れるために足掻いたりも した。2013年、現代車下請労働者と起亜車下請労働者3人が死んだ。私が 悲しかったのは、彼らを胸に刻んできちんと送りたかったからだ。そうして 1週間を過ごした。本当に厳しい世の中だが、友がいて、私を愛する父母がいて、 数千、数万の生きなければならない理由がある。それで背を向けたくなかった。

この10年の不法派遣闘争で私たちに残ったのは何だろうか? 残ったことはアザ であり、誰かは自分の火傷の跡、二人の烈士の死が残った。長い間、私たちは 成果をあげられなかった。仲間たちの血の値段の補償が受けられないのでは ないか、ただ恐ろしかった。なぜ私たちだけが悲しまなければならないのか? 自ら無気力と野蛮な暴力の前で躊躇しなければならないのか? 罪のない労働者が 罪悪感を持って生きていかなければならないのか。現代車は今も新規採用だけ 主張している。まるで気前よく物を施すかのように。それと共に、非正規職 労組のストライキは不法だとし、経済人総連の口を借りて公権力投入を主張している。

10年以上の間、現代車は何万もの不法派遣と3人の下請労働者を死に追いやり、 200人の解雇者が今も死の壁の前で叫んでいる。しかし彼らは不法と公権力投入 を口にしている。世の中が狂いつつある。この狂った世の中で耐えるには、私 たちが先に自らを責めてはいけない。私たちの仲間を殺したのは、私たちでは なく、人を搾取して不法をした鄭夢九だ。はっきりと記憶しなければならない。 私たちがまた放棄すれば、鄭夢九は仲間たちの命を差し出せというだろう。 仲間と一緒に戦って生き延びよう。鄭夢九と戦おう。烈士が望んだ夢と希望を 勝ち取ろう。私の正規職転換ではなく、すべての社内下請正規職転換を勝ち 取ろう。仲間のみなさん、死なずに生きて、勝利しよう。力強く闘争します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-07-22 01:28:34 / Last modified on 2013-07-23 14:43:15 Copyright: Default

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