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ゴールデンブリッジ闘争、美しい彼らの勝利を信じる

[寄稿] 9月6日「ゴールデンブリッジ・ストライキ闘争500日文化祭」を控えて

キム・ヘジン(全国不安定労働撤廃連帯常任活動家) 2013.09.05 13:38

風が冷たい。座込場の明け方はもう寒いだろう。闘っている人たちは、そのようにして季節を全身で感じて座り込みをしている。金融委員会の前で、そして西大門の本社前で座り込みしているゴールデンブリッジ投資証券労働者もその一つだ。これらの労働者は9月4日にはストライキを始めて500日になる。解雇されてから9年、10年と戦うケースはあっても、組合員全員がストライキに突入して、一緒に500日も頑張っているケースはほとんどない。恐らくイーランド労組の510日間のストライキが最長のストライキだろう。ゴールデンブリッジの労働者たちは、もうその日を目前にしている。

彼らと連帯し、本当に美しい彼らと会って考える。ストライキの途中で二人の 組合員が定年をむかえた。本来組合員ではなかったが、会社が労組を破壊する ため団体協約を解約し、組合加入範囲の制限がなくなったので、部長の身分で 労組に加入して闘争した人たちだ。会社が名誉退職を勧めた時に会社を辞めて もよかったのに、連帯して最後まで行こうと、ストライキ中に退職をむかえた。 彼らだけではない。金融委員会の座込場は、元役員たちが守っている。組合員 はほとんどが本社と金融監督院、裁判所の前に行っているので、いつも孤独で 苦しい座り込みをしなければならない所だが、「ここは私たちがしっかり守る から安心していろ」と頑張っている。組合員たちが動揺する時、年上の組合員 たちが先頭になって40代半ばの平均年令を誇る「モムチ脱出」というダンス チームを作った。毎日毎日、自分と戦いながら、互いへの信頼でこうして馬鹿正直 に頑張っている。

われわれは闘争する所ではどこでもゴールデンブリッジの仲間たちに会うこと ができた。双竜自動車の労働者たちがセヌリ党の前で座り込みしようとしたと ころ、テントが奪われて茫然自失していた時、喜んで一緒に夜を明かした彼ら だった。夜明けにコルト-コルテックの工場に警察と用役が入ってきて、労働者 を追い出した時、近くに暮らしている人から順にきたと言って、一人、二人と 集まり、力を貸したのが、まさにゴールデンブリッジ労働者たちだった。喜ん で大漢門で市民喪主団として役割を果たし、コオロン不買登山に参加した彼ら だった。それだけではない。鄭夢九(チョン・モング)を拘束しろと上京した良 才洞の現代自動車座込場で、、パク・チョンシク烈士の死を忘れるなと話す母 親と、温陽葬儀場でも、ゴールデンブリッジ労働者たちは常に一緒だった。今 は現場に戻ったベーリンガーインゲルハイム動物薬品支部の闘争の場を埋め尽 くしたのもゴールデンブリッジの仲間たちだった。いつでも、どこでも、小さ な事業場、大きな事業場を問わず、闘争する人々がつらく苦しい時、自分の事 のように感じ、連帯した彼らだった。

そんな労働者なら動揺しなかったのだろうか。朝起きれば、本当にストライキ 現場にまた出て行かなければならないのか、毎日毎日対立して、家族にもう 少し待ってくれと話せずに口を閉ざすようになって、用役とぶつかるときは 恐れに保身を図るようにもなり、募金運動をしながら本当にこれほどまで しなければならないのかと腹を立てたり、本当に展望があるのか悩みながら、 わけもなく周囲の同僚に鬱憤を放ったり。恐らく毎日毎日が戦争だっただろう。 500日。数字では簡単に話せるが、その中に含まれた苦痛は言葉では表現でき ない。寒い路上で野宿座り込みもして、用役チンピラとぶつかりながら戦い、 怪我をして、警察の調査も受け、巨額の損害賠償も受け、交通費がなくて遠い 集会現場に歩いていくこともあった。家族との関係が壊れることもした。

しかしこのつらい日々を500日も頑張ったのは、この戦いが「正当」だったから だ。単にくやしいから戦っているのではなかった。この戦いがまさに私だけの 人生ではなく、金融の公共性を守る戦いであり、この戦いが創造コンサルティング という労組破壊業者から民主労組を守る戦いで、この戦いがイ・サンジュンという 会長の凶悪に対抗し、労働者の権利をしっかり守る戦いだから、堂々として いられた。そしてこれらの仲間たちがこの日々を耐えたのは、人間らしさへの 信頼と誇りだった。何が正当なのかを知っているから諦めないという意志、 そして隣の同僚たちがまだ頑張っているという信頼、そして展望がなさそうに 見えても、結局は勝つという信念のためだった。そうして500日は涙と苦痛と 信頼と意志が入り乱れ、人間らしさを醸しだす時間だった。

ゴールデンブリッジの労働者たちは、必ず勝たなければならない。運動圏出身 だと傲慢に振舞い、創造コンサルティングを動員し、労組破壊工作をして、 用役チンピラを投入し、告訴を乱発し、その上に資本市場法に違反しして金を 引き出そうとするイ・サンジュン会長のような人に、この美しい人たちが負け ることはできないのではないだろうか。労働者たちが勝つのは、証券業種の構造 調整の嵐にまきこまれ、解雇を強要される多くの証券労働者に希望を与えるもので、 創造コンサルティングの労組破壊工作にまだ苦しめられているユソン企業など 多くの労働者に希望を与えるもので、長期の闘争で身も心も疲れ、展望があるのかと 尋ねている闘争事業場労働者に「展望はある」と答えることだ。そして私たちが もう少し連帯できれば、私たちがもう少ししっかり粘れるのなら、私たちがもう 少し互いを信頼できるなら、たとえ苦しい時間を過ごしても、必ずさらに大きな 希望を持てるのだとわれわれ労働者に語ってやることだ。

9月6日金曜午後7時半。ゴールデンブリッジ投資証券の労働者たちが大漢門で ストライキ闘争500日文化祭を開く。多くの人々が参加すれば必ず勝てる。 これから、もっと大きな困難が待っているかも知れないが、さらに多くの人々が 連帯すればうまく解決できるはずだ。そのようにして、われわれはある日突然 やってくる勝利の日を待つ。いや、その勝利の日を作るために、今日ももつと 多くの人々にこの闘争を知らせ、集会をして、一人デモをして、座り込みをする。 この暖かい闘争に連帯する人々、勝利の喜びを共に享受したい人々は、9月6日の 金曜、午後7時30分に大漢門で開かれるゴールデンブリッジ・ストライキ闘争 500日文化祭に必ず参加してほしい。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-09-06 00:50:42 / Last modified on 2013-09-06 00:50:42 Copyright: Default

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