「完全に捉えたキム・ジェチョル、次はペ・ソッキュだ」

言論労組、MBCに続いてYTNに集中闘争を宣布

「キム・ジェチョルの次はペ・ソッキュだ」

舞踊家J氏との不動産投機疑惑など、キム・ジェチョルMBC社長の不正疑惑が続々 とあらわれているなかで、言論労組が次の集中対象はYTNのペ・ソッキュ社長だと 明言した。

言論労組は5月23日午後2時、南大門のYTN社屋の前で放送3社組合員約100人の 参加で3社共同集会を開き、ペ・ソッキュ社長退陣と国政調査実施、聴聞会実施 を要求した。

彼らはペ・ソッキュ社長を『不法査察の産物』と規定し「落下傘社長ペ・ソッキュ と不法査察組織と内通したYTN幹部は即刻会社を離れろ」と要求した。YTN労組は 以前、総理室傘下の公職倫理支援官室点検1チームの民間人査察文書であらわれた ペ・ソッキュ社長と点検1チームの緊密な協力関係を指摘し「胆力と知謀を兼備し、 政権から任命されたペ・ソッキュ社長は直ちに退陣しろ」と主張した。

YTN労組は集会で、ペ・ソッキュ社長と報道局長などの幹部の不法査察介入情況 と労組弾圧事例を知らせる資料を配布した。この資料には、YTN幹部が不法査察 当事者のウォン・チュンヨン氏と何度も通話した内訳と、2008年の解職事態に 総理室が関与したことを知らせる内容が含まれていた。

言論労組のイ・ガンテク委員長は「ペ・ソッキュは日帝時代の李完用に匹敵す る」とし「祖国と仲間を売り払った李完用と、解雇者、懲戒者を量産し、言論 を政権に売り払ったペ・ソッキュは違わない」と話した。李委員長はまた、 「現報道ストに政界が介入すれば、また不公正放送になる恐れがある」という セヌリ党のん院内代表の発言について「ペ・ソッキュこそ、政権が送った政治 介入の代表的事例」とし、セヌリ党など政界が報道スト解決に動くよう要求し た。李委員長は「キム・ジェチョルとの戦いでは、すでに勝機を捉えた。次は ペ・ソッキュになる」とし、YTN闘争に言論労組の動力を集中すると予告した。

21日に拘束令状棄却判決を受けたチョン・ヨンハMBC労組委員長も「雑犯キム・ ジェチョルのおかげで政治犯ペ・ソッキュが隠れ、非常に申し訳ない」とし 「MBC労組が100日以上のストライキで注目されているが、その開始と本質は、 3年8か月、解雇者が復職できないYTN」と話した。彼は続いて「ペ・ソッキュ、 キム・ジェチョル、キム・インギュ、みんなこの局面さえやり過ごせば事態が 収まると考えているだろうが、明らかに誤った判断」と主張し「彼らは別に離 れているが、毎日会うわれわれは団結している」と強い連帯を強調した。

民主労総のチョン・ヨングォン副委員長も連帯発言で、言論労組ストライキの 正当性を力説した。彼は「われわれは労働組合という組織に固く団結している が彼らは個人でしかない」とし「われわれは組合の力で最後まで戦い、勝利す ることができる」と強調した。続いて彼は、「チョン・ヨンハ委員長の拘束が 棄却され、言論労組ストライキの法的正当性が改めて立証された」とし「共に 組合で正当な闘争をしている私たちよりも、ペ・ソッキュとキム・ジェチョル、 キム・インギュの方がはるかに苦しい。われわれは必ず勝てる」と話した。 チョン副委員長はまた「不法査察文書はそれ自体でも問題だが、インチキと 不意打ちの達人、ペ・ソッキュを胆力と知謀を兼備した人物だと表現して 文書偽造罪まで犯した」と話し、参加者からの拍手を受けた。

集会の参加者は集会後に発表した声明書で「青瓦台から下命を受けた不法査察 組織に忠誠心を認められ、社長になって政権忠誠ばかりに気をとられ、地位の ために労組執行部の告訴と労組員の懲戒ばかりに懸命になっている」と批判し 「今すぐYTNを離れることだけがYTN組織員と視聴者への懺悔」と主張した。

キム・ジョンウクYTN支部長も「ペ・ソッキュは私たちをまた名誉毀損で告訴す るだろうが、名誉毀損は名誉が残っている人に成立する」とし「すでに地に落 ちた名誉を少しでも保存したければ、すぐYTNから出て行け」と話した。

一方、22日から毎日午前、汝矣島セヌリ党舎前で開かれる言論労組の集会でも、 政界が報道スト問題を解決しろと強調された。この日の集会参加者は京仁運河 開通式の報道で、物流を多く見せるように空のコンテナを積載した事件をあげ、 「言論が掌握されれば国民は偽りの報道と映像しか見られなくなる」と話した。

彼らはまた「市民団体の告発を口実に、院内第3党のサーバーをまるごと押収 する検察が、多くの不正の疑いが明らかになった放送局の社長を捜査しない理由 は何か」と検察の捜査を要求した。

セヌリ党舎前で毎日開かれる集会は、報道ストが解決するまで続く。言論労組 は6月5日の国会開院まで、セヌリ党と政界が解決の立場表明をしなければ国会 開院式での言論労組の集中闘争を予告している。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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