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キム・ドンエ、キム・ヨンゴン、彼らのテント座り込み1702日

全国大学講師労組高麗大分会キム・ヨンゴン氏のテント座り込み続く

モヤン・ヒョスク いまここ記者 2012.05.04 16:09

5月3日はキム・ドンエ、キム・ヨンゴン夫婦が『大学講師教員地位回復と大学 教育正常化』を主張して、国会前でテント座り込みを始めて1701日になる日だ。 キム氏夫婦は2月15日から高麗大本館前にもテントを張った。学校側は5月5日の 開校107周年記念イベントのためテントを撤去すると知らせてきたが、学生の 反対とキム氏夫婦の説得でイベント会場を本館前から仁村記念館に移したという。

▲本館テントの前でキム・ヨンゴン氏

キム・ヨンゴン氏は昨年5月17日、全国大学講師労組高麗大分会を結成し、賃金 および団体協約交渉を要求し始めた。5月1日の交渉で、労組側は講師の時給を 10万ウォン、学校側は休み中は講師料なしで5万4千8百ウォンを提示し、交渉は 決裂した状態だ。金氏は「講師の生活は思ったよりずっと苦しい」とし「3単位 の科目を一学期講義した時、1か月に62万ウォン程度だ。講師が一学期に講義で きる科目は多くても3科目程度だが、それさえ一年に8か月程度で年俸にすれば 多くても1500万ウォン程度だ」と説明した。その上、電話がなければ次の学期 の講義はないわけで、『契約解止通知』という概念自体もないということだ。

研究と教育を一生してきた彼らが初めからこうした方法を考えていたのではない。 1999年から1人デモで始めた戦いの方法は、その後、訴訟と断食、そしてテント 座り込みにつながった。訴訟の時に弁護士は『まける戦い』だといった。キム・ ドンエ氏は『負ける戦いでも社会的意味がある戦い』だから諦めないといった。

▲高麗大学校本館の前で
大学講師処遇改善のためのテント
座り込み中のキム・ドンエ氏

現在、大学講師の労組加入率は1%未満だ。キム・ドンエ氏は講師の労組加入率 が著しく低い理由の中の一つに学校側の圧力を選んだ。「時間講師らが専任に なる過程で該当学科の教授や総長の意見は絶対的だが、彼らが労組に加入する 講師が好きなはずがない」ということだ。その上、講師が自らを労働者という より、教える人、研究者と認識しており、労組の必要性に共感しながらも、共 に力を合わせることまでは考えが及ばない場合も多いといった。

キム氏夫婦はこの長い戦いが、ただ講師の処遇を改善するためと思われること は残念だという。彼らは大学が大企業に必要な人員を供給することを目的とす る『技能者養成所』のようになりつつあるとし、学生が非正規職の現実が、す なわち新自由主義の波の中で本人のことだと知るようになることを希望すると 伝えた。そこで始めて、教育環境をより学生主体的に変えて行けば、この戦い は大きな水の流れになるという。

話の最後の頃に、キム・ドンエ氏は『冬よりも夏の方が大変だ』として陰を探 して、団体協約会議録を作成し始めた。彼は「ハンギョンス、ソ・ジョンミン 氏など、苦しい講師生活に耐えられずに死んだ人々が遺書で話している。われ われは年をとっていて、彼らの話を死に物狂いで世の中に話しているだけだ」 とし「私たち夫婦だけでは1700日もの時間、テントを守れなかっただろう。力 を貸してくれる人は多い」と言う。夫婦は口をそろえて話す。「私たちが道端 で粘れば、それだけ世の中が変わるようだ」と。(記事提携=カトリックニュース・ いまここ)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-05-05 00:22:51 / Last modified on 2012-05-05 00:22:52 Copyright: Default

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