KBS最長期ストを記録...ギャグコン、1泊2日などの芸能局PDも合流

看板PDが大挙してストに賛同、闘争程度高まる

KBS新労組がストライキ30日目をむかえた。KBS労働組合の歴史で最長の ストライキだ。KBS新労組はキム・インギュ社長を政権の落下傘社長と規定し 公正放送回復を旗じるしにストライキを続けている。

ストライキが長期化していることにより、ストライキに賛同しなかった組合員 が続々とストライキ隊伍に合流し、ストライキ隊伍が大きくなっている。特に KBSの芸能看板番組のメインPDがストライキに賛同し、芸能番組の混乱は不可避 になりそうだ。またドラマ局の組合員も3日と4日に連続して会議を開き、スト 賛同の議論を進めている。3日には副職幹部チーム長25人が社長の決断を要求す る記名声明を出した。

看板芸能PDがストライキに賛同

KBS新労組は4月4日午後、新労組事務室で『ギャグコンサート』のソ・スミン PD、『1泊2日』のチェ・ジェヒョンPDなど、芸能局、ラジオ局、ドキュメンタリー 局の主な番組のメインPDのストライキ賛同を知らせる記者会見を行った。

▲KBS看板番組PD記者会見

『ギャグコンサート』のソ・スミンPDは記者会見で「新労組は力が弱い。誕生 から日が浅く人数も劣勢だ。それで効果的に声をあげられず、2010年のストラ イキの結果、懲戒を受けるほかはなかった」とし「今回の戦いを通じ、記者と PDがどんな声をあげるにしても、共に相談して議論できる構造ができることを 願う」とストライキ賛同の理由を明らかにした。

『1泊2日』のチェ・ジェヒョンPDは「組合員としてストライキに参加するのは 当然だ。芸能局PDだから複雑な事情があるが、ストライキ参加は当然だ。むしろ ストライキ賛同が遅れたことが同僚に申し訳ない」と話した。

その他の番組と比べ、強い関心を受ける芸能番組のPDとして、視聴者に申し訳 ない気持ちを表現する声も多かった。ソPDは「さまざまな見方があり、不愉快 に思う人もいることを知っている」と申し訳ない気持ちを伝える一方、「番組 をちゃんと見られなくても、少しだけ不便に我慢してくれればすぐストライキ を終わらせられる」という要請の言葉も忘れなかった。

▲ギャグコンサートのソ・スミンPD

記者会見当日の4月4日は『1泊2日』の収録が予定されていたが、チェ・ジェヒョ ンPDのストライキ参加で収録が延期された。普通は2回、放送していた『1泊2日』 は先週チェ・ジェヒョンPDをはじめとする組合員が編集に参加せず、3回分放送 された。『ギャグコンサート』もソ・スミンPDなしで部長級PDの演出で収録が 行なわれている。

ストライキに参加しても予想された混乱と世論がないことについて記者会見に 参加したPDは「1泊2日を除けばほとんどがスタジオ収録なので『欠放事態』の ような混乱は難しいが、放送の質が低下する形の混乱が続いている」と述べた。 ソPDは「MBCの欠放に関し、よく比較されるが、単一労組のMBC労組と違い、 KBSは複数労組なので状況が違うことを理解してほしい」と話した。常勝疾走の パク・チヨンPDも「PD一人で放送を作るのではなく、協業で作られる」とし 「代替人員が投入されれば欠放は起きない」と述べた。新労組は、記者とPDを 中心に形成されており、技術職員のほとんどは旧労組に加入している。

リセット遠征隊帰還、段階的にストライキ水位を上げる

3月9日に出発した『リセット遠征隊』が最長期ストライキ日を更新した4日、 4週間の日程をすべて終えてソウルに帰還した。『リセット遠征隊』は釜山を 出発して、ソウルまで歩いて行進しながらKBSストライキの知らせを全国に 伝え、全国各地の労働者と連帯した。

▲リセット遠征隊参加者イ・ユンジョン組合員

KBS新労組は新館前のケニョム広場で開かれたストライキ30日目集会で、遠征隊 を迎えた。『リセット遠征隊』に参加したイ・ユンジョン組合員は「遠征隊で 学んだのは、『するべきことを堂々として暮らすということ』とし「ジャーナ リスト・放送関係者としてすべきことができる会社と世の中を作りたい」と 所感を明らかにした。

歓迎集会では、遠征隊の帰還を祝って労苦に感謝する意味の洗足式が行われた。 新労組のキム・ヒョンソク委員長とホン・キホ副委員長、クク・ウンジュ組合員が 各々、直接遠征隊の足を洗い、遠征隊の苦労を労った。

▲洗足式

一方、KBS新労組はストライキの長期化局面により、段階的にストライキの程度 を高める方針だ。ナム・チョルウKBS新労組広報局長は「政権の民間人不法査察 をスクープして話題を集めている『リセットKBS ニュース9』の製作と、テント 座り込みを続け、4.11総選挙日程に合わせて闘争の程度を上げていく」と述べた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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