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「双竜車での20番目の死を防ぐため希望テントまで張ったのに」

「構造調整の後、故人を日雇いで呼んだ」...遺族「背信のため憂鬱症状」

シム・ヒョンホ メディア忠清記者 2012.01.31 09:00

「今回の20番目の死の核心は、希望退職した組合員を使用者側が日雇いで雇い、 また工場で働かせたことだ。希望退職のストレスが健康の悪化につながって、 心臓まひで死亡した。
19番目の死の後、20番目の死を防ぐために希望テントを張り、もうこれ以上の 死が発生しないことを期待した。だが1月が終わる前に、私たちの根本的な 希望と希望が壊された事実がとてもつらい。21番目の死が心配だ」。

キム・ジョンウ金属労組双竜車支部長は今回の死について話し始めると同時に、 21番目の死を恐れた。双竜車支部は、カン某(53)氏の死亡の知らせを事件発生 から10日後に知った。死亡が伝えられ、双竜車支部の希望テント村には虚妄感 と絶望感でいっぱいになった。

▲双竜自動車社内掲示板に書きこまれたカン某氏の死亡のニュース

双竜車希望退職者のカン氏は、1月20日、自宅で死んでいるのが発見された。 故人が遅くまで酒を飲んで帰宅し、眠った後目を覚まさなかったという。 警察はアルコール中毒による心臓まひと死因を判断している。

だが遺族のチェ氏の話は違っていた。チェ氏は単純な事故ではなく、2009年の 整理解雇で発生した深刻なストレスが原因だと説明した。彼は、「故人が希望 退職した後、何度か工場の機械を修理するために日雇いで働き、背信を感じた。 これによるストレスで憂鬱症の症状も見せた」と主張した。

希望退職する前、故人が働いていたプレス生産チームの部署は9人で構成されて いたが、部署長を除く8人が2009年の整理解雇リストに入れられた。この後故人 は77日間の玉砕ストライキに参加せず、希望退職した。

玉砕ストライキの後、会社は工場の稼動を始めたが、故人が働いていた部署の 職員はすべて整理解雇されたので、円滑な運営ができなかった。遺族と周辺の 知人によれば、会社は故人をしばしば呼んで機械を修理させ、新部門で職員を 対象とする装備教育までしたという。

これについてキム・ドクジュン双竜車主席副支部長は「2646人の整理解雇リス ト選定がどんぶり勘定式の数合わせに過ぎなかったという事実がまた確認され た」とし「また2009年の整理解雇リスト発表後、使用者側によるあらゆる甘言 による懐柔と脅迫が、今になって死を呼んだ事件だ」と指摘した。

双竜車支部は「今回の事件は使用者側による明白な殺人だ」とし「会社が故人 を正規職として採用すると約束して会社に呼び入れたが、使用者側は約束を守 らず解約してしまった」と暴露した。

続いて「これ以上整理解雇による罪のない生命が消えるのを防ぎ、これ以上 苦しむ家族を出さないように最後まで闘争する」と強調した。

一方、双竜自動車支部は1月31日午前11時30分、ソウル市駅三洞にある双竜車 ソウル事務所の前で故人の死を伝える記者会見を行い、整理解雇についての抗議 書簡を渡す予定だ。(記事提携=メディア忠清)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-02-01 01:16:03 / Last modified on 2012-02-01 01:16:14 Copyright: Default

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