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「財閥会長は国会も無視、怖いのは大統領だけ」

チョ・ナモ会長が国会を欠席、財閥の国会無視の態度に議員たちが猛非難

キム・ヨンウク記者 2011.06.22 18:13

6月22日午前、国会環境労働委の全体会議では、韓進重工業チョ・ナモ会長の 参考人欠席により与野党の議員から非難が上がった。

まず18代国会で前半期の国会議長をした当選5回のハンナラ党キム・ヒョンオ 議員が直接参考人の資格で環境労働委に出席し、「チョ・ナモ会長がいない 会議や聴聞会には何の効果もない」とし「私が自発的に参考人を要望した理由は、 今まで私が見聞きした韓進重工業の真実を語るため」と述べた。

キム・ヒョンオ議員の地元は韓進重工業がある釜山影島で、自分を親企業指向 と言い、チョ・ナモ会長には非難に近い遺憾を現わした。特に、元国会議長で 現職の国会議員が別の常任委に参考人の資格で出席したケースは異例で、キム・ ヒョンオ議員がチョ・ナモ会長から受けた侮辱はかなりと思われる。

余党実力者議員の数十回の対話要求も無視

キム・ヒョンオ議長は、「チョ・ナモという人は一体どんな人なのか、とても 気になる。韓進重事態を解決しようと何十回も対話を要求したが、電話も拒否 する人」とし「該当地域の国会議員が懸案を議論するために会おうと提案すれば、 答えるべきだ。国民の誰もが知っている懸案をめぐり、公開であれ非公開であれ 顔も見ることができす、その上、電話も恐がる態度が真に恥ずかしい」と声を高めた。

彼は「私は基本的に企業側寄りの考え方を持つ政治家で、大企業が韓国の経済 成長に果たした役割をとても高く評価し、労組の不法ストライキ、暴力的方法 や行為には一度も目をとじたり同調したことはない」とし「だから労組は選挙 のたびに私と反対側に立ち、その上、落選運動の対象にもなった」とも述べた。

キム・ヒョンオ議員は「今回のストライキは、労組が主張するだけで使用者側 の釈明がない特異な事件で、釈明がないだけでなく、対話の機会もない事件」 とし「使用者側は一方的に解雇し、その上生活空間の社員アパートまで一方的 に空け渡せと通知して非情な企業の姿を見せ、労組もこれに抗議してクレーン 占拠という極端な方法を選択した」と韓進重事態を見る視点を述べた。

彼は「最後まで対話と妥協で問題を解決することを薦めたが、結局使用者側は 対話に出ず、今日の環境労働委にも参加しない」とし「チョ会長の今日の会議 の不参加は故意だ。逃避性の出国で、無責任を越えて、憲法上国民の代表機関 である国会と国民を愚弄する不道徳な行動」と猛非難した。

キム議員は「韓進重工業は仕事の物量を受注できず、仕事の材料がないから、 大量解雇が不可避だと主張している」とし「使用者側が解雇の原因と主張する 受注物量未確保が労働者のせいなのか、社主の経営責任なのか政府と関係当局 は即刻捜査を始めなければならない」と要求した。続いて「経営の責任を負う 社主は保護され、労働者だけが集団解雇されるのが果たして正しいことなのか? これが社会正義なのか問いたい」と反問した。

キム・ヒョンオ議員は韓進重工業社側の不法な態度をいちいち取り上げた。彼 は「韓進重工業は労使が対立した後、劇的な妥結により、労使間の問題を解決 すれば、妥協の産物である賃上げや企業利益が経営ノウハウや技術競争力の面 で確保されず、無力な協力業者や下請業者への単価切り下げなどの方法で埋め た。これは今まで何度もあったし、地域の業界では公然の秘密だ。公取委が これまでの下請実態調査も共にしなければならない」と直撃弾を飛ばした。

また「労働委員会に提訴された不当労働行為は、たった一件も労働者に有利な 判決がないのに、資料不足を言い訳にするのは韓国の公職者の恥だと思わなけ ればならない」とし「その判決が正当ではなく大企業の横暴がそれだけ組織的 で彼らに法が利用されている」と叱責した。

キム・ヒョンオ議員は「使用者側は、なぜ私企業に国会が干渉するかという考 えを持ってはいけない」とし「企業の社会的、道徳的な責務を果たさなければ 非難され、不法と違法を行えば法的制裁を受けなければならない。釜山最大の 企業、韓進でなぜこんなことが起こったのかまた徹底した捜査を要求する」と 声を高めた。

キム・ヒョンオ議員の参考人発言が終わると、野党の議員も強くチョ・ナモ会長 を非難した。民主党の鄭東泳議員は「私も年初にチョ・ナモ会長側と会おうと 言ったが一切連絡がない。与党実力者が何十回も電話しても通話ができないと いうではないか。財閥会長が国会をどう見ているかがわかる。李明博大統領が 韓進重工業問題にはっきり表明しなければならない。財閥が恐れる人は大統領 しかいない。与野党トップ会談でこの問題を扱うよう要請する。チョ・ナモ会長 が相続を受け、会社を譲り受けたのに、相続税と贈与税はきちんと払ったのか、 国会で問わなければならない。2世、3世経営継承に何の違法もないのか聴聞会で 問わなければならない」と声を高めた。

鄭東泳議員は午後の会議では「環境労働委が29日にチョ・ナモ会長聴聞会を開 くことにしたが、経済人総連が『代表理事が出席すれば良いのに持ち株会社の 社長に出席しろという要求は無分別な現場介入で、社主に対する不当な圧力』 という国会の役割と権能を否定する声明書を出した。これは国会の役割と権能 を全面的に否定する反議会的な考え方だ。これが使用者を代表する経済人総連 の認識だ」と非難した。

ホン・ヨンピョ民主党議員も「韓進重工業解決方法を探そうとチョ・ナモ会長 を呼んだのに、完全に逃避性出国をした。キム・ヒョンオ議員までが明らかに 逃避性出国だと言う状況で、聴聞会にもチョ・ナモ会長が出席しなければ告発 し、また聴聞会を招集すれば必ずチョ・ナモ会長は出てこなければならない」 と非難した。

ホン・ヒドク民主労働党議員もこの日り午前、韓進重工業労組の家族対策委の 記者会見で、「チョ・ナモ会長が環境労働委に出席すると約束しておいて日本 に出張に行った。これは財閥の国会籠絡であり、国民の代表を無視する行為」 と叱責した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-06-24 07:54:09 / Last modified on 2011-06-24 07:54:15 Copyright: Default

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