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双竜自動車労働者、傷の治癒が最優先

77日ストライキ1年、拘置所で会ったハン・サンギュン前支部長

チョン・ジェウン記者2010.06.07 11:03

双竜自動車労働者たちの77日ストライキ1年、売却推進の真っ最中だ。

双竜自動車と売却主幹社は、5月28日に買収意向書の受付を締め切り、7つの業 者による買収意向書を検討した結果、6つの業者を予備実態調査の適格者として 選定したと4日に発表した。対象業者は7日から予備実態調査に着手する。

買収意向書はインドのマヒンドラグループ、国内の大宇バス最大株主のヨンア ン募資、私募ファンド(PEF)のソウルインベスト、ルノー・日産アライアンスが 提出した。

投機資本監視センターは「まさに双竜車事態で死んだ労働者と工場の外に追い 出された労働者はどうするのか」とし、売却推進の前提条件は熟練労働者の解 雇者の復職だと論評を通して伝えた。

また買収意向書を出した企業、資本が果たして双竜車正常化の意志があると見 られるのかは疑問だとし、双竜車事態は事態誘発責任者の韓国政府と産業銀行 が正常化するのが答だと指摘した。

10か月間拘置所にいるハン・サンギュン前支部長の考えはどうか。

「労働者たちの傷を治すことが最優先で考慮されなければならない。双竜車の 正常化に対するビジョンと展望を提示せず、金融的な部分だけを判断して売却 を進めるのは穏当ではない。労働者の傷の治癒が最優先で気を遣すべき部分だ」。

双竜自動車の労働者をはじめ、市民社会団体も双竜自動車の正常化はこれまで に壊された企業価値、犠牲になった労働者の治療と復元などがなければ不可能 だと声をあわせた。産業銀行が今も双竜車経営の責任を取るべきで、現法廷管 理人と経営陣の解任と処罰、上海車の刑事、民事責任も双竜自動車正常化のた めの前提にすべきだと指摘されている。

▲77日ストライキの時のハン・サンギュン前支部長。2009年5月22日ストライキ突入の日、リュックサックを持ってストライキに参加するために来た組合員を迎えている。

3日に接見で会ったハン・サンギュン前支部長は、やつれたようすだったが健康 だと言う。そして民主労総金属労組を脱退した現双竜自動車労組は、労働者の 労働条件を使用者側に大幅に譲歩している姿に「中で組織(労組)も自主的に判 断できないから使用者側の立場がそのままにじんだようだ。非常に残念だが、 中の組織だけの責任で処理したからだ」とし相変らず労働者が団結して戦うこ とを切実に伝えた。

資本の鉄甕城の中では、慣行で施行されてきた月次制度を自動車業界で初めて 廃止し、タイムオフ制を施行するように労使が合意、賃金ピーク制導入など、 日常的な構造調整が労組の合意の下で進んでいる。

ストライキ1年。売却が進む時点だが、1年前も1年後も、双竜自動車労働者と市 民社会団体の主張は変わっていない。変わったものもない。彼らは相変らず 『解雇は殺人だ』と叫んで双竜自動車事態の主犯である政府、産業銀行を初め 経営責任者が労働者に経営の責任を転嫁せず彼らが責任を取れと主張する。

変ったの、売却を前に株価が急騰していること、双竜自動車工場内の労働者の 労働条件が日々後退しているということだ。法院はまた株価が上昇して輸出も 回復傾向になったとして売却手続きに入った。相変らず労働者の生存権と暮し の権利は空いている。会社の発展と成長という名の下に。

3日午前の裁判で、実刑1年を宣告されたハン・サンギュン前支部長は、あとど れほど監獄にいるのかわからない。別件でハン・サンギュン前支部長をはじめ、 労組幹部21人の審理裁判が7日に開かれる。労組幹部21人の裁判で、検事はハン 前支部長に7年を求刑した。ハン前支部長だけでなく、他の労組幹部、組合員も、 監獄で地獄のような一日を送っている。労働者の生存権保障を主張、実践した という理由で. ハン前支部長は話す。

「司法府は一方的に労働者に責任を転嫁している。上海資本には国家が免罪符 を与え、労働者には弾圧の手本にしているのに、こんな事実に裁判所は目を塞 いでいる。双竜車事態はまだ終わっていない。まだ、苦痛は進行中であり、解 雇労働者たちは闘争中だ」(記事提携=メディア忠清)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-06-08 04:33:53 / Last modified on 2010-06-08 04:33:56 Copyright: Default

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