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双龍車の催涙液から致命的発ガン物質

ジクロロメタン検出、労働部管理対象有害物質

キム・ヨンウク記者 batblue@jinbo.net / 2009年08月03日12時54分

警察が平沢双竜自動車塗装工場座り込み労働者に散布した催涙液の主成分が 『ジクロロメタン(Dichloromethane)』という2級発ガン物質であることが明ら かになった。催涙液を作るためには催涙物質を水に溶かすが、この時よく溶け るようにする溶媒剤としてジクロロメタンが使われたということだ。

ジクロロメタンは塩化メチレンとも呼ばれる。無色の不燃性揮発性の液体で、 主にペイント除去剤やプラスチック溶剤、洗浄剤、脂肪除去制として使われる。 2005年に移住労働者が産業現場でかかった病気を誘発した溶媒とジクロロメタ ンは毒性がよく似ている。

ウォンジン緑色病院労働環境保健研究所のイム・サンヒョク所長は「ジクロロ メタンは2級発ガン物質で、人体に触れると発癌の可能性が高い危険物質の一つ」 とし「溶媒性能は優秀だが発ガン性により産業現場でもこの物質は使わない」 と説明した。また「神経毒性と呼吸毒性だけでなく、弱いが皮膚毒性も持って おり、肝臓毒性と腎臓毒性があり、被害事例もある」と明らかにした。

ジクロロメタンが含まれる催涙液を座り込み労働者が直接体に触れるのも問題 だが、催涙液を製造した警官も致命的な発ガン物質に露出するという指摘も付 け加えた。

▲催涙液試料。S-1は保健医療団体連合がS-2はPD手帳が依頼した試料。

今回の調査結果は、緑色病院労働環境健康研究所が保健医療団体連合とMBCの PD手帳が、投下された催涙液を直接依頼した試料から出た。

保健医療団体連合が依頼した試料は、7月22日に警察のヘリから投下され、PD手 帳が依頼した試料は23日に投下された催涙液だ。22日は警察が工場に進入する にあたり、テイザー・ガンを発射し、弾丸が労働者の顔にささるなど激烈な攻 防があった日だ。

二つの試料から検出されたジクロロメタンの濃度は異なっていた。保健医療団 体連合の試料からはジクロロメタンが40.6%検出され、PD手帳の試料は0.1%が検 出された。保健医療団体連合の試料ではジクロロメタンが成分の半分に近い量 が検出され、溶媒水準に含まれていた。双龍車労組が直接実験した黄色みがかっ た保健医療団体連合が依頼した試料はスチロールとビニールなどを溶かすほど であった。

イム・サンヒョク所長は「今回分析した催涙液からはジクロロメタンが0.1%以 上含まれており、ヨーロッパの基準では催涙液自体を発ガン物質と見るのが適 当だと判断する」とし「発ガン物質の催涙液を人に使ってはいけない」と警告 した。

イム所長はまた「二つの試料の濃度差が生じるのはどれだけ水を混ぜるかによ る」とし「ある時は催涙液が非常に強く、ある時は非常に弱かったと聞いた」 と話した。

民主化のための弁護士の会のカン・ムンベ弁護士は「催涙液が使われたのは初 めてで、前にはなかった状況が行われた」とし「労働部の産業安全基準管理対 象有害物質に区分された有害化学物質を無差別に散布する行為は『傷害罪』と 『集団的暴力行為など処罰に関する法律違反罪』に当たる」と指摘した。カン・ ムンベ弁護士は「警察が双竜自動車労働者を苦しめるために催涙制を使用して いるのは、警察官職務執行法上の使用範囲を明確に越えている」と非難した。

タサン人権センターのキム・サン活動家は「こうした物質を孤立した空間に使 うのは、国家が化学物質を解散目的でなく身体的傷害目的で使用すること」と 指摘した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2009-08-03 16:24:54 / Last modified on 2009-08-03 16:24:58 Copyright: Default

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