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「ストライキ20日目を越え、工場を離れました」

[メディア忠清]双龍車、生き残った者の悲しみ

チョン・ジェウン記者/ 2009年07月08日14時47分

双龍車正門は離散家族対面の場だ。血がつながった家族だけでなく、10年以上 一緒に働いて、同じ釜の飯を食べた同僚も会えない。

7月6日夕方、双龍車の作業服を着た労働者たちが同僚を探したが、正門とバリ ケードを挟んだ対話しかできなかった。彼らは顔を合わせるために正門とバリ ケードに上がり、ヒジをかけた。いわゆる『生きている者』だ。

5人の『生きている者』は整理解雇通知を受けた『死亡者』の同僚が父親の喪で 慶南道金海に帰り、弔問した。彼らは埋葬地まで行き、家には行かずに工場で ストライキ闘争をする同僚と会いたくて、すぐ平沢工場に足の向きを変えたと いう。『死亡者』たちは平沢工場に閉じ込められて、弔問にさえ行けず、希望 退職でも解雇通知除外者でも、生き残った者100人程度だけが弔問に行った。

警察の『ほう助』の下に双龍車使用者側、用役が工場に進入した後、『生きて いる者』はまるで会社側のように見える。使用者側は双龍車の正常化を主張し、 命を失ったり多くの負傷者が発生するような警察兵力を平沢工場に投入しろと 主張して、『死亡者』たちにまた死ねと言う。双龍車役職員を含む生き残った 者4500人、協力業者2万人は生きなければならず『一緒に暮らそう』とストライ キをする900人は死ねという。しかし労組は上海車の『渡り鳥行為』が糾明され なければならず、公的資金の投入で双龍車を回復することが生き残った者と協 力企業が『生きる道』だと話す。人間、そして生きている全てのものの命より 利益が優先する資本の属性はそうだとしても、生き残った労働者たちの思いは どうだろうか? 自分の生活の安全と危機のためには、同じ釜の飯を食べた同僚 に警察兵力を投入しなければと思うのだろうか?

『生きている者』も所信ある人々が多い

整備サービスセンターで働く5人の『生きている者』は、記者が近付くと警戒し た。会社から不利益を受けるかと思ったそうだ。唯一労働者A氏が、自分はイン ターネットに顔写真も出ていてかまわないといった。理由を聞くと、会社から すでに何回か警告状を受け取ったと言う。するとそばにいた同僚が作業ジャン パーのポケットから使用者側が送った警告状を出して見せてくれた。6月30日付 で送られた警告状には、『6月15日から職務遂行拒否でチーム長名の警告状を3 回発行したが継続的に職務遂行を拒否したため顧客サービス業務と人材運営上 の管理に支障を来たすばかりか、同僚の職員にも不満発生の要因となり不信を 助長』したと書かれていた。聞いてみると彼らは使用者側が6月26〜27日に用役 を同行し、武装して無理な工場進入をした時に参加しなかった労働者だった。

「私は双龍車の職員なのに、警察が工場内に入れないとは不合理です。顔です か? 言論に出てもかまいません。もう会社からたんさく警告されているのに。 職員がみんな決意大会に出て行くと思われていますが、信念を持っている人は たくさんいます。自発的に決意大会に出て行くのではありません。携帯メール、 警告状、いろんな脅迫があります。工場に進入する時、朝8時に平沢公設運動場 に集まれと言われましたが、われわれはその日参加しないようにみんな月次を 使いました。今、整備サービスセンターを分社すると言いますが、分社する前 に臨時でそこで働けと言われました。分社自体が不当ですが、そのうえ警告状 まで受けています。」

労働者B氏も口を開いた。彼は工場の塀の外で同僚と会って胸を痛め、『これが 現実か?』と考えさせられたという。工場に進入した時に参加せず、使用者側の 「下手人」になって動く組合員を見る時、「とても恥ずかしい」と言う。A氏と 同じように使用者側の分社施行も批判した。双龍車使用者側は整理解雇と同時 に分社を施行し、6月26日に最終案を出した時も、分社施行をすると明らかにし た。労組は整理解雇撤回とともに正規職を非正規職化する分社施行に反対する という立場だ。

「平沢工場は職場閉鎖なのに、整備は正常勤務です。労使の合意もないのに車 両の修理をしろといって働かせます。これでいいのですか? そして半分が解雇 されているので、ますます仕事がうまくいきません。工場進入の時、行かなかっ たから勤務怠慢だと警告状を乱発します。『するな』と言ってもします。事実、 生きている人たちも会社で管理者と戦っています。初め労組が生存権をかけて、 全職員が生きる案を提示しても、共同管理人はむちゃくちゃに1人でも解雇する といいます。その人たちの言葉が『法』であるようにですよ。人間としてして はいけない行動を今までしてきました。事実、構造調整終われば共同管理人は 会社から出る人です。使用者側が組合員どうしを戦わせているのです。外から ニュースを見ると、どういう姿なのか...気分が良くないです。」

「リフト車の動画ですか? 私も戦うほかはなかったでしょう」

『会社がなぜ組合員どうしを戦わせるのか?』と聞くと、彼は一言で会社が『脅 迫』するからやむを得ず『生きている者』が会社の命令で動くといった。最大 の理由は会社の『脅迫』なのだ。刑事告発、損害賠償、仮差押さえ、無断欠勤 処理による懲戒解雇、警察兵力投入説...ストライキの参加者がリフト車で用役、 職員を押したと主張し、言論に配られた動画にも口を開いた。意外な返事だった。

「私がストライキに参加していたら、もし解雇対象者だったら、私も戦うしか なかったでしょう。ネズミも追い込まれれば猫を噛むと塗装班で聞きましたが。 さらにストライキが50日近くなり、その間工場の中で覚悟を固め、会社が工場 に入ってくるのを見て、奪われるという気がしたでしょう。戦わない人がいま すか。」

これに対する責任と願望は共同管理人に向かった。一緒に生きることが答だと し、それが純粋な意味で会社を回復させることだと付け加えた。彼には、共同 管理人は2646人全員を切るまで大量の整理解雇を含む構造調整を推進する人と しか見えないようだった。

「共同管理人は2人いるが、イ・ユイルは外部の人で、パク・ヨンテは会社の役 員でした。入社して昇進し続けて高い地位に上がりました。イ・ユイルは構造 調整が終われば会社を捨てて行く人で、パク・ヨンテはそれでも役員だったの に、会社の回復を悩まなければならないのではありませんか? 1700人が希望退 職ですでに会社を出て行ったのに解雇を続ける理由がわかりません。」

解雇通知受けた同僚の父親の喪、「管理者は一人も来ませんでした」

彼はストライキ20日目を過ぎて平沢工場を離れた。使用者側が出勤しなければ 無断欠勤で懲戒解雇するという使用者側の『脅迫』に勝てなかった。それも被 害者だった。そして家族も目に浮かんだ。小学生、中学生の子供たち... 彼の 顔色が暗くなった。

「とにかく一緒にできず申し訳ありません。勇気を失わずに健康を維持して、 笑顔で健康な姿で送れたらと思います。」

インタビューが終わっても言いたいことがあれば記者を呼んだ。解雇された同 僚の父親の喪に弔問しに行って、告別式まで見てきたが使用者側の管理者は一 人も見えなかったと怒った。普段なら代表理事の名義で花輪もきたはずなのに 解雇通知されたと冷酷に追い出したとし、胸が痛いと伝えた。この話は必ずし なければならないとし、ある最後の言葉が管理者に吐き出した怨念の声だった。 5人の『生きている者』たちは、自分の職場で同僚とも安心して会えず、とぼと ぼと足を運んだ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2009-07-13 02:43:01 / Last modified on 2009-07-13 02:43:03 Copyright: Default

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