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[インタビュー]キム・ダルシク貨物連帯本部本部長

「法も原則もない」...「闘争強度ますます高まる」

アン・ボヨン記者 coon@jinbo.net / 2009年06月11日2時27分

貨物連帯が6月11日0時を基点にストライキに突入した。貨物連帯状況室は緊迫 した状態で動いていた。貨物連帯は終盤の交渉が決裂し、10日夜11時30分に緊 急会議を招集、各支部にストライキ突入と計画を伝えた。

貨物連帯のキム・ダルシク本部長の顔色に緊張が漂った。チャムセサンは11日 0時30分頃、キム・ダルシク本部長と簡略なインタビューをした。

大韓通運は結局「貨物連帯」を認めなかった

交渉の実質内容には条件を考慮して交渉するが、貨物連帯を認める問題は絶対 に譲歩できない。貨物労働者は法的な保護を全く受けられない。貨物労働者に は「貨物連帯」という組織しかない。

貨物労働者が大韓通運のような資本家と交渉して団体協約を結ぶのも、制度の 後押しがあったわけではなく「貨物連帯」という組織があるから可能だった。 故パク・ジョンテ烈士の要求が何だったか。「対話しよう」だった。宅配労働 者を一方的に解雇しながら対話から逃げ、闘争もうまくいかず、「対話しろ」 という要求をかけて自決した。

パク・ジョンテ烈士が亡くなっても大韓通運は対話をしなかった。いつも言う のは「『貨物連帯は交渉権がない』、『貨物連帯は対話の相手ではない』」だっ た。だが貨物連帯は5月16日にストライキ総投票をしてストライキを宣言すると、 その時始めて対話しようと要請がきた。人が死んで1か月もたって交渉が始まった。

貨物連帯という組織を合意書に明示しなければ、復職した宅配労働者たちはい つ切られるかわからない。法的な根拠もなく、貨物連帯組織が合意書に明示さ れもしないので、使用者側は何とでも合意書をひっくり返せる。今回を機会と して大韓通運は貨物連帯と以前結んだ団体協約も否定しようとするだろう。

大韓通運が貨物連帯と交渉して団体協約書まで締結して、今になって強硬に出 てくるのは政府の保護があるためだ。

昨年、政府と「標準運賃制など運送制度改善」に合意した。標準運賃制は労働 者に有利な制度だ。そのために資本の激しい反発があったようだ。それで政府 がこの機会に貨物連帯を破壊し、その合意まで破ろうという意図だ。

国土部で厳正対処すると言ったが

集団運送拒否すれば、業務開始命令権を発動するといった。私たちが国土部に 従属しているわけではないのに。政府の言葉通り、私たちが個人事業者なら、 自分が仕事を止めるのがなぜ問題になるのか。政府は貨物労働者の労働基本権 を認めないのに、ストライキをすれば法的に対処するという。法も原則もない。

ストライキという難しい決定をした

貨物連帯指導部はストライキをしないためにとても努力した。運送料削減、物 量減少、それによる運輸資本の横暴は激しくなる中でも我慢してきた。長期的 な景気低迷は、貨物労働者がよく知っている。そんな条件を考慮して、何とか 対話で問題を解決しようと思った。現場の怒りは極に達したが指導部は現場を いちいち回って説得した。その最中、大韓通運の運送料一方削減と解雇、そし て故パク・ジョンテ烈士の死があった。

もうこれ以上退く所がない。貨物労働者の人生は崖に追いやられ、対話の余地 は政府と大韓通運に詰まってしまった。困難だがストライキを決断するしか なかった。

これからの計画は

まず運送を止めることから始めることになる。今回は積極的でなくても非組合 員の運送を止める線で参加は多いと予想する。貨物連帯は今まで組合員のため だけに闘争したことはない。いつも貨物労働者の生存権を守る闘争をしてきた。 貨物労働者にとって、貨物連帯は生存権だ。

貨物連帯が運送拒否をすれば資本と政府、保守言論は物流大乱を言って貨物連 帯を攻撃するだろう。警官は業務妨害などを口実に弾圧してくるだろう。そう なれば闘争の強度はますます強まるしかない。前に記者会見で言ったように、 物流を止めるところで終わらず、強力な闘争を駆使するだろう。それ以上は言 えない。

▲インタビューの間中、キム・ダルシク本部長の電話のベルは鳴り続けた。

ストライキを準備している組合員たちに一言

毎日、申し訳ない。貨物連帯を建設して、ゆっくり安定して暮せるる条件を作 ることができず、いつも申し訳ない気持だ。だが組合員が経済危機の中で労働 者の搾取が日ましに激しくなる状況で、ストライキを決断するしかない指導部 の判断を理解して連帯してくれると信じる。

貨物労働者が労働基本権を勝ち取るために戦い抜き、いつか人間らしく暮す希 望を失わないでほしい。指導部も殺身成仁の覚悟でストライキに勝つ。

最後に

大韓通運は必ず破る。手段と方法を問わず、破る。政府はこれ以上貨物労働者 を崖っぷちに追いやらず、安易な政策でなく、実質的な政策をはやく用意しな ければならない。そうでなければ大韓民国の運送市場の発展は絶対に無い。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2009-06-14 11:02:20 / Last modified on 2009-06-14 11:02:22 Copyright: Default

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