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韓国:鉄道労組、遵法闘争3日目
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「怠業ではない。安全規定を守っている」

鉄道労組、安全運行3日目...交渉は難航「ストライキも考慮した闘争」

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2008年12月10日11時34分

鉄道労組の安全運行にコレイル、「点検しなくても良い部分を点検して時間遅滞、怠業」

全国鉄道労働組合(鉄道労組)は今日(12月10日)で3日目の『安全運行闘争』を 続けている。

安全運行闘争は、韓国鉄道公社(コレイル)が定めた作業規定により働く。コレ イルは、安全上の理由で職種別に作業時に守るべき作業規定を定めている。こ の作業規定を守った結果、列車の出発は遅れている。

これについてコレイルは昨日(12月9日)、報道資料で「鉄道労組が経済難による 国民の苦痛を分かちあうべき時期に、むしろ国民の足を担保に社規を悪用した 怠業を行っている」と指摘した。鉄道労組の組合員は、列車を点検するときに とてもゆっくりと歩いたり、点検しなくても良い部分を点検し、時間を遅らせ ているという。コレイルは「今日(12月9日)午前8時35分、ソウル発釜山行きの ムグンファ号が30分以上遅れて出発するなど、セマウル号とムグンファ号など の一般列車が適切に出発できず、20-30分以上遅延運行している」と明らかにし た。

鉄道労組、「検修をしなければ怠業、さらに徹底的に検修をする安全闘争」

これに対して鉄道労組は「作業規定を忠実に守っているだけ」という立場だ。

鉄道労組のキム・ヨンナム宣伝局長は、「怠業とは不良品を作るなどで、作業 能率を顕著に落とすことだが、今労組がしている安全運行は検修をしないので はなく、さらに厳密にしているので怠業ではない」と指摘した。また「現在、 鉄道労組は争議期間なのでどんな争議行為もできる状況」と付け加えた。

▲安全運行闘争をしている鉄道労組組合員たち[出処:鉄道労組]

11月20日、鉄道労組とコレイルの暫定合意文は、鉄道労組の拡大争議対策委員 会で否決された。そのため鉄道労組のファン・ジョンウ委員長を始めとする22 代執行部は総辞職した。その後、鉄道労組のイム・ドチャン・ソウル地方本部 長が委員長職務代理に選任された。続いて11月26日の2次拡大争議対策委員会の 会議で鉄道労組は、「暫定合意案否決の意味を解決できない解雇者問題、非正 規職問題などで、また組合員と共に闘争を組織しろということ」と解釈し、08 年賃金団体交渉要求案を再確定、12月6日に地域別決意大会を始めとして、また 闘争を始めた。

イム・ドチャン委員長職務代理は組合員に送る文で、「鉄道労働者に与えられ た明らかな課題は、鉄道公社側の常時的な構造調整が今でも進行中で、これに 対する鉄道労働者の闘争を至急進めるべきということ」とし「至急、組織力を 11月19日以前に復元するために総力を尽くす」と明らかにした。

鉄道労組は、コレイル側と合意するまで無期限に安全運行闘争を続ける計画だ。 鉄道労組によれば、コレイル側は交渉で11月20日に提出された合意案以上はな いという態度を固守している。新社長の着任後、団体協約と解雇者問題を扱お うということだ。交渉は難航を繰り返している。

昨日の実務交渉でも、使用者側は既存の態度を固守した。ただし非正規職問題 において、現在非正規職がしている業務は外注化するが、2年以上の非正規職は 無期契約に変え、2年未満の非正規職は期間制で雇用継承するという立場を明ら かにしたという。

交渉の難航と同時に、労組委員長職務代理体制を来年2月までで終え、新任指導 部を選出する状況に置かれている。キム・ヨンナム鉄道労組宣伝局長は「一部 では、選挙を延期しても現在の闘争を終わらせようという意見もある。鉄道労 組はストライキの可能性も開いて交渉に臨んでいる」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-12-14 16:02:01 / Last modified on 2008-12-14 16:02:02 Copyright: Default

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