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「イーランドが白旗投降するまでやり抜く」

[インタビュー]ニューコア労組のパク・ヤンス委員長とイーランド一般労組のイ・ナムシン首席副委員長

イ・コンマム記者iliberty@jinbo.net / 2007年07月24日13時21分

不誠実交渉と公権力投入がイーランド闘争を全国に拡散

イーランドグループの無分別な外注化とこれによる非正規職労働者の集団解雇、 正規職の転換配置などに始まったイーランド一般労組とニューコア労組の共同 闘争は、終わりを知らない。

イーランド一般労組のホームエバー上岩店占拠座り込みから21日目、ニューコ ア労組のニューコア江南店占拠から13日目、政府は「これ以上不法行為を今後 を見逃せない」と公権力を投入し、合法的な争議行為をしていた労働者を強制 的に引きずり出した。政府とイーランドは占拠座込み場にいた労働者たちを引 きずり出し、指導部を拘束すれば問題が解決すると思ったのかもしれない。だ がむしろ労働者たちの怒りを呼び起こす契機を作ってしまった。

民主労総は、イーランドグループ傘下の店舗の売り上げをゼロ%でするとし、 全国的な不買運動を始めた。これに地域ではアパート自治会までが『悪い企業』 イーランド不買運動に賛同している。また、イーランド一般労組とニューコア 労組は毎日イーランド傘下の店舗への打撃闘争を続けており、今日(7月24日) もニューコア坪村店とホームエバー上岩店で座り込みを続けている。

▲警察は組合員を座込み場から強制的に引き出したが、闘争はむしろ強まり広がっている。/チャムセサン資料写真

公権力が強制的に引きずり出し、警察署に拘禁した組合員は全員釈放された。 指導部もイーランド一般労組のキム・ギョンウク委員長を除き、全員釈放され た。二つの労組とも、新しく指導力を構築しており、闘争に参加する組合員は 毎日増えている。

これに危機意識を感じたイーランドグループは、『職場守り運動』を職員に要 求して、イーランド側の一方的な立場を周辺の人100人に知らせろという指針 を出した。また『イーランドワールド』社長名義で労組の争議行為を「サタン の誘惑」と表現したEメールを送り、問題になっている。会社側はが誰かEメール アドレスを盗用して送ったと釈明しているが、すでに世論はイーランドグループ に背を向けている。

結局イーランド側が交渉で『まず座り込み解除』に固執して誠実に交渉に臨ま なかった態度と、政府の公権力投入という自滅を招く手法が事態解決をさらに 難しくさせている。

ニューコア労組のパク・ヤンス委員長、
「公権力投入で崩れないことは最初から予想」

20日警察に強制連行され、その後釈放されたニューコア労組のパク・ヤンス委 員長とイーランド一般労組のイ・ナムシン首席副委員長と会い、現在の状況と 今後の闘争計画を聞いた。二人とも政府の公権力投入に対して「最悪の自滅を 招く手法だった」と指摘し、今回の事態の正しい解決には「イーランドグルー プのパク・ソンス会長が直接出てくるべき」と強調した。

▲ニューコア労組のパク・ヤンス委員長/イ・ジョンウォン記者

政府の公権力投入に対してパク・ヤンス委員長は、「われわれは公権力が投入 されても絶対に崩れないことは予想していた」とし「むしろ公権力投入以後、 闘争に参加していなかった組合員も出てきて毎日打撃闘争に参加している」と 伝えた。

イ・ナムシン首席副委員長も同じ意見だった。イ・ナムシン首席副委員長は、 「公権力を投入した日は、第2のYH事件と比肩される、参与政府は自ら看板を 下ろすことになると警告したが、そうなる可能性が高い」とし「参与政府は最 悪の選択をした。公権力投入の要請を成功させたイーランド経営陣も、最悪の 自滅手法を取った」と指摘し、「平和な座込み場だったのに、逮捕令状が発行 されたという理由だけで座込み場を踏みにじったことは、重ね重ね盧武鉉政府 の醜悪な実体を表わす歴史に残る」と警告した。

イーランド一般労組イ・ナムシン首席副委員長、
「パク・ソンス会長の信仰に支えられた無労組経営が問題」

▲イーランド一般労組イ・ナムシン首席副委員長/イ・ジョンウォン記者

事態悪化の原因は、会社側の不誠実な交渉と政府の誤った労使認識を指摘した。 パク・ヤンス委員長によれば、警察の投入で引きずり出された組合員を会社側 はひとりひとり写真を撮ったという。事態の解決どころか、さらに告訴告発を 準備しているということだ。

イ・ナムシン首席副委員長は「労働組合無力化をいつも最大の目標としている パク・ソンス会長は信仰的に武装しており、サムソンよりさらに非妥協的な無 労組経営政策が問題」とし「もう、交渉だけでは問題が解決できないだろう。 労働者の権利を踏みにじり、何の罪悪感も感じないパク・ソンス会長の悪い部 分をなくさなければ問題は解決しないだろう」と話した。

パク・ヤンス委員長も「事態がこうなる前に代表理事がただ一度でも出てきて 一緒に話せば、問題は深刻化しなかった」とし「しかし今はニューコアの代表 理事もイーランドグループの命令を無視できない状況で、この問題をきちんと 解決するにはパク・ソンス会長が答を出し、直接出てきて問題を解決しなけれ ばならない」と指摘した。

「共同闘争、最後まで共にやり抜く」

問題は、イーランドグループ次元の人事管理と労務管理にあるということだ。 そのためイーランドグループのパク・ソンス会長が直接出てこなければならず、 ニューコア労組とイーランド一般労組は最後まで共同闘争をするほかはない。

これに対してパク・ヤンス委員長は「ニューコア、ホームエバーとも、イーラ ンドグループの下で労務管理と人事管理がほとんど同じように適用されている」 とし「共同闘争は、始めから共に考えてしてきた。この基調は変わらない」と 話し、「民主労総の総力闘争計画の下で共に行う。毎日店舗を打撃する闘争を 行っていく」と述べた。

イ・ナムシン首席副委員長はもう少し詳しく話した。イ・ナムシン首席副委員 長は、「ニューコア労組が正規職労組として非正規職雇用保障と外注化撤回を かけて全面無期限ストライキを決意したのは本当にすばらしい」とし「有終の 美を飾るために、共同の要求を持って共同交渉し、共同妥結をすることが最善 の案だ。これを成果として、今後は労組の統合まで行けば組織的な成果を極大 化できるだろう」と話した。続いて「この過程で指導部の宣言的な議論ではな く基層から共同闘争への信頼を土台にしていくべき」とし「共同妥結宣言だけ にこだわらず、合法的な争議行為の終了時期を同じにすることを組織的目標と して行かなければならない」と語った。

そのために二つの労組とも、いつでも共同交渉をするという立場を明らかにした。

▲イ・ナムシン イーランド一般労組首席副委員長/イ・ジョンウォン記者

「今や850万非正規職労働者全体の闘争、
中国遠征闘争をしてもイーランドの金脈をふさぐ」

今後の闘争計画についても聞いた。現在、民主労総を中心として行なわれてい る不買運動は全国的に広がっている状況で、毎日行なわれている売り場打撃 闘争も威力的に進められている。

これについてイ・ナムシン首席副委員長は「不買運動はイーランド資本自体に 圧力をかける闘争で、最も重要な闘争だ」とし「パク・ソンス会長が売り上げ 打撃闘争だけでは屈しないだろうが、イーランドグループに反する世論がもっ と広がれば、白旗投降する可能性もある」と伝えた。

現在、イーランドグループは韓国での損害を中国の店舗で補充しているという。 これについてイ・ナムシン首席副委員長は「中国から入る金脈を防ぐ」とし、 「中国遠征闘争も含み、全方向的な闘争を展開しなければならない。長ければ 秋夕まで見通して行かなければならない」と話した。

パク・ヤンス委員長も「交渉の過程で会社は『われわれは数か月間頑張れる』 と話した」とし「われわれの戦いはイーランド資本が非正規法を誤って理解し て悪用したことに始まった」、「今私たちの闘争はニューコア、ホームエバー だけの闘争ではなく、850万非正規職労働者全体の闘争になった」と述べた。 また、「この闘争に勝利できなければ、正規職も非正規職に転落し、非正規職 労働者は全部解雇される」とし「非正規職全体のためにも最後までやり抜く」 と話した。

「組合員を信じて、最後までやり抜く」

パク・ヤンス委員長は「イーランド一般労組のキム・ギョンウク委員長の役割 も果たす」と伝えた。

▲ニューコア労組のパク・ヤンス委員長/イ・ジョンウォン記者

パク・ヤンス委員長は「警察に引きずられながら、涙を流した組合員がとても 心配している。両親が立ち上がってむしろ最後までやれといった」とし「キム・ ギョンウク委員長は監獄で心配していると思うが、組合員を信じて最後までや り抜くだろう。約束したように、必ず勝利できるようにキム・ギョンウク委員 長の役割も最善を尽くして果たす」と声を高めた。

イ・ナムシン首席副委員長も「ぜひ委員長に勝利を戦利品として抱かせたい」 とし「今、闘争は指導部が導く闘争ではなく、組合員の自発的な決意で勢いづ いている闘争だ」と伝え、「指導部は少なくとも組合員を裏切らない決意、組 合員の要求には組合員の意に従うという心がけさえあれば、必ず勝利すること」 と話した。

ニューコア労組とイーランド一般労組の戦いは、850万非正規職労働者たちの 生存権をかけた全国的な闘争に広がっている。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-07-28 10:05:00 / Last modified on 2007-07-28 10:05:01 Copyright: Default

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