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人権委、「ハ・ジュングンの死亡は警察過剰鎮圧のため」

人権委現場指揮官懲戒勧告、 検察捜査依頼

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2006年11月28日11時13分

人権委、浦項南部警察署長とソウル地方警察庁特殊機動隊長の問責を勧告

ハ・ジュングン烈士死亡事件に対して国家人権委は、現場の指揮官だった浦項 南部警察署長を懲戒し、ソウル地方警察庁特殊機動隊長を警告措置することを 勧告した。国家人権委は「ハ・ジュングン組合員が警察の集会、デモ強制解散 の過程で死亡した事実を認定」するとし、死亡原因に対して検察総長に捜査を 依頼することに決めた。

8月2日の陳情から4か月後の発表だ。国家人権委員会は「陳情から5回の審議を 経て、11月27日に全員委員会で最終議決した」と発表した。国家人権委の発表 時期は、チョン・ヨンチョル烈士の時には事件発生から28日で結果が発表され たのに比べて、非常に長いという批判が続いている。

チャムセサン資料写真

ハ・ジュングン烈士は浦項建設労組が浦項製鉄本社ビルで座り込みを始めてか ら4日後の7月16日、建設産業連盟主催のストライキ支援集会で、警察の盾と消 火器で頭を殴られて重傷を負い、脳死状態に陥って17日後に死亡した。

人権委、「警察は盾を防御用ではなく攻撃用に使用」

国家人権委はハ・ジュングン烈士の死が「警察の過剰鎮圧に原因がある」と述 べ、「鎮圧隊員が近くで盾を振り回したり、盾を持ち上げて水平にしてデモ隊 を攻撃するなど、盾を防御に使うだけでなく攻撃用に使った例が多く見られ、 首から上の顔面や後頭部を一撃された負傷者が多数発生した事実などが認められ る」と明らかにした。

ハ・ジュングン烈士の解剖検査に参加したノクセン病院のキム・ヒョクチュン 神経外科課長は真相調査を発表し、ハ・ジュングン烈士の右側後頭部の上方に ある5cmの長さの一直線の裂傷について「常識的に盾による攻撃と考えざるを えない盾の隅の形そのままの傷」と説明していた。

チャムセサン資料写真

また国家人権委は「2次強制解散時に警察が過激な衝突を防止する意図で火災 鎮圧以外の目的には使用が禁止されている消火器をデモ隊側に噴射し、煙幕状 態にした」とし「むしろこの過程で多くのデモ参加者が顔、頭など、身体の重 要部位に傷を負った事実も認める」と明らかにした。

これは多くの目撃者が主張してきたことで、消火器が噴射されて視野がかすん だ状態で集団暴行が行われたことを再確認させる。ハ・ジュングン烈士の体に は、両腕のあざと肋骨骨折が発見されている。これについてノクセン病院のキ ム・ヒョクチュン神経外科課長は「平和な集会の途中、突然の警察の鎮圧によ り、一方的で多様な外力(足蹴、腕力、鎮圧棒、盾、消火器、押し倒すなど)が 作用したことをハ・ジュングン氏の死体が証明している」と明らかにしたこと がある。

警察、無理な強制解散に集会一括禁止で集会・デモの自由を侵害

チャムセサン資料写真

ハ・ジュングン烈士の死は、整理集会過程で警察の突然な暴力的強制解散によ るものという説明も、国家人権委員会は認めた。国家人権委員会は「警察が強 制解散を試みる時は、事前に3回以上の強制解散警告放送を行い、物理的な衝 突を最小化すべきだがこれを遵守しなかったばかりか、出力が弱い携帯用拡声 器で警告放送をしたため、デモ参加者が警告放送を聞きとれなかった事実が認 められる」と明らかにした。

また国家人権委員会は「警察が浦項製鉄本社ビルの占拠を理由にすべての集会 を一括禁止した措置は、集会・デモ自由の本質を侵害するもの」という意見も 明らかにした。これは現在、韓米FTA反対集会では警察がすべての集会を一括 禁止している状況にも適用されるものだ。

このような国家人権委員会の発表について「ハ・ジュングン烈士共同対策委員 会(共対委)」は午後1時、警察庁前で記者会見を行い、公式立場を明らかにす る予定だ。共対委は「何度も指摘されてきたさまざまな問題が事実と確認され た」と明らかにした。しかし、死亡事件なのに国家人権委の問責措置は、かな り水準が低いという立場を明らかにしている。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2006-11-29 07:39:47 / Last modified on 2006-11-29 07:39:48 Copyright: Default

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