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21日未明、浦項建設労組の座り込み終了

原因は解決しないまま 暴力だけが乱舞した政府・警察の対応

イコンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2006年07月21日9時56分

21日未明、浦項建設労組組合員が自主解散

浦項建設労働者の浦項製鉄の占拠座り込みが9日目をむかえた21日の未明に終 わった。20日午後11時30分から続々と座込み場を出始めた浦項建設労組組合員 は、21日未明の4時頃に全員地上に降りてきた。浦項建設労組の指導部は組合員 が全員出た午前6時頃、最終的に警察に連行された。

警察は労組員が出ると機動隊約50人を投入し、浦項建設労組のイジギョン委員長 をはじめとする指導部約120人を連行したと知らされた。

警察によれば、座込み場にはおよそ1530人の組合員がいた。地上に降りてきた 組合員は、1階に待機していた警察により身分確認手続きを行った後に帰宅した。

労組との約束を破った警察... 突然の座り込みに苦しんだ組合員

座り込みが終わったという知らせは、20日の午後6時頃から伝えられ始めた。 労組は警察が、△座り込み労組員の安全な帰宅と司法処理の最小化、△交渉完 了まで指導部の逮捕を留保、△損害賠償訴訟自制などを約束し、座り込みを終 わらせると述べた。だが警察はこれを翻意し、労組は自主解散計画を撤回した こともあった。警察は鎮圧後、そんなことはなかったと言い逃れをした。

突然の自主解散の理由はまだ明確に伝えられていない。しかし浦項建設労組は 座り込みを準備して入ったのではないため、心理的圧迫が強かったものと見ら れる。また、19日には停電措置で弁当の搬入も難しくなり、21日には断水まで 続き、座込み場の困難はさらに強まっていた。

結局、最後に警察の約束で指導部が自主解散の方針を決めた過程が、組合員に 心理的な影響を与えたものと見られる。

浦項建設労組は21日午前9時に組合員を集めて今後の計画を議論する予定だ。

根本原因を解決する意志なく「強硬鎮圧」を叫ぶだけの政府、政界

一方、20日には大統領府も強硬鎮圧推進を要求する記者会見を開くなど、労組 員に対しては平和的解散を要求し、政府と大統領府、政界は暴力に依存した強 制解散を計画するなど、今回の事態でも暴力に依存して問題を解決しようとす る姿勢は変わらなかった。

また、元請の使用者性認定の問題や、不法下請け根絶の問題など、浦項建設労 組がストライキに入った根本的な原因は一つも解決されておらず、今後も葛藤 は続くものと見られる。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2006-07-24 01:28:24 / Last modified on 2006-07-24 01:28:25 Copyright: Default

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