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韓国:警察鎮圧の威嚇に耐える浦項製鉄座り込み現場
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警察鎮圧の威嚇に耐える浦項製鉄座り込み現場

[インタビュー] イチャンウン浦項地域建設労組電気分会組織部長

イコンマム、チェイニ記者 flyhigh@jinbo.net / 2006年07月18日22時20分

まともな座り込みの準備なく浦項製鉄という巨大資本の牙城に丸腰に入ってから 6日、身を横たえる所もなく食べ物もない建設労働者の苦痛は予想よりさらに 深刻だった。

18日からは少し前も見えないまっ暗な中で洞窟のような廊下に座り込み、いつ 挑発してくるかわからない警察の鎮圧の威嚇に神経を逆立てている。電気分会 組織部長で、4日間浦項製鉄本社の占拠座り込みを続けた後、闘本会議の組織化 方針により、現在は状況室に留まっているイチャンウン組織部長と会った。

「(13日)浦項製鉄のバス4台が本社に入るのを見た時だけでも事態がここまでく るとは思いませんでした。浦項製鉄の職員ではない代替人材が浦項製鉄の服に着替 えて入ってくるのを見て制止せざるをえない状況でした。私たちがバスの中の 代替人材を確認するといったのですが警察が妨害し、バスの下に組合員が入り 込んだのに車がそのまま動き出すのです」。

バスの下に入った組合員は幸い無事だったが、大事故がおきかねない危険な状 況だった。そんな状況で、労組の緊急な判断は不意に本社で進入することだっ た。立派な寝袋や弁当一つなく座り込みを始め、6日間粘っている。

一食の食事は一瓶の水とチョコパイ一つ

「中でも最も深刻なのは食べ物の問題です。食糧は限定されていて、いつ座り 込みが終わるのかわからないので、水1本、チョコパイ一つで一食を間に合わ せたり二食を間に合わせたり。今は断電・断水になり、さらに深刻です。悪い ことはないか、寝る時にかぶるものがあるか、きちんとシャワーが使えるか、 大小便を解決できるか、人間としての衣食住の問題が解決できないのでみじめ です」。

一階に3-400人が密集している座り込み場所に、劣悪な環境で高い年齢層の組 合員の間には患者も続出する。

「体も洗えず寝ることができないので健康に問題があります。浦項製鉄ビルはガ ラス窓も開かず、外部の空気を入れる通風口も全くなく、断電後は汚れた空気 がひどいのです。梅雨なので風邪の患者から高血圧、糖尿患者もいます。糖尿 病の患者には定期的に投薬しなければならないので、できません。高血圧患者 も嘔吐と混迷症を訴えるなど、状態は最悪です」。

警察の挑発で眠れない夜

苦痛に絶えられず、座込み場から出ると警察が待っている。トイレの裏の配管 ケーブルを伝って運良く抜け出せることもあるが、ある組合員は戦闘警察に発 見されて袋叩きにされたりもしたという。1階ロビーから出ていくと、警察の 検問検索と皮肉、再びストライキに参加しないという覚書に耐えなければなら ない。

こうした全ての状況にもかかわらず、強く座込み場を守っている組合員は警察 の挑発に極度に緊張している。

「昼夜なく10-20分間隔でバリケードに触って、挑発するので全く寝られませ ん。私たちは占拠座り込みは初めで、毎時間、毎分、警察の鎮圧にドキドキし て、追わつめられたれ気持で緊張しています。皆が不安で興奮した状態で、寝 る時も戦争準備するように手袋を脱ぎません。警察は最大限心理戦をしていて、 自主解散を誘導しようとしているようですが、万一、最悪の事態が発生して 数千人の組合員が屋上に追い詰められればどうなりますか」。

イチャンウン組織部長は座り込みをしている組合員を心配しながらも、彼らに 伝えたい話を残してくれという注文に対し、彼らに励ましの言葉を送った。

「私たちは週5日制労働をしたいという正当性があり、座り込みをしている組 合員も闘争の決意が高い。われわれはみんな一日も早くストライキが終わるよ うに願いながら、そのためには浦項製鉄側が最善を尽くして事態解決の先頭に立 たなければなりません。組合員同志の皆さん! 勇気を失わずに最善を尽くし、 決死の闘争をしましょう」。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2006-07-20 05:34:03 / Last modified on 2006-07-20 05:34:03 Copyright: Default

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