本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:海軍基地反対女性、独身だから逃亡のおそれ? 令状棄却
Home 検索
 


独身女性だから逃亡のおそれ、拘束しろ...批判一色

海軍基地反対女性、結局令状棄却

チョン・ジェウン記者 2011.10.20 09:44

独身女性は逃亡するおそれがあることを理由に、拘束令状を請求した検察が 物議に上がった。『非常識な検察』という批判が出てきている。

済州地方検察庁は江汀村で済州海軍基地反対を叫んだカトリック信徒で活動家 のハン・ギョンア氏に対し、10月14日、拘束令状請求の理由の一つにハン氏が 独身女性だという点を上げた。

済州市出身で現在ソウルに住むハン氏は、済州海軍基地反対運動に連帯して、 カトリック・ミサに参加するために一定期間、江汀村に滞在し、飛行機のチケット を予約するなど、またソウル自宅に戻る計画だった。

検察は「被疑者は済州市000出身で、ソウル市000に住所を持つ人で、家族関係 証明書または住民登録謄本を見ても彼女の住所地に単独で登載されている独身 者で、1か月ほど前に西帰浦市江汀洞に一時居住しており、被疑者の家族の紐帯 関係は強いとはいえない」と拘束理由を上げた。

これに関連して、当事者のハン氏は「その話を聞いて情けなくて、笑ってしまった」 とし「情けない理由は、大韓民国の検察の女性に対する認識と水準を赤裸々に 見せたから」と批判した。

ハン氏は続いて「独身女性はみんな逃走のおそれがあるのか」と問いかけ、 「令状実質審査の時、弁護士が『ソウルに住む独身女性は、逃走のおそれがある という、とんでもない論理』と提起すると、判事は『その話はするな』と無視 した」と伝えた。

続いて警察にも「最初、私を逮捕した警察官は女性だったが、男性から調査を 受けた。逮捕者のその女性警察官から調査を受けると要求して変えてもらった」 とし、「検察と警察の認識の現状」と指摘した。

また、『家族との紐帯関係が強いといえない』という検察の主張にもハン氏は 「紐帯関係はとても良い」と笑いながら「もう話す価値がない」と断言した。

ミンドゥルレ法律事務所所属のキム・インスク弁護士は、「江汀村からソウル の自宅に帰れば逃走のおそれがあるから拘束捜査が必要だという検察の主張は ひどい」とし「住居地が不明だということを強調しようとして、検察が荒唐無稽 な小説を書いた」と厳しく語った。

キム弁護士は続いて「今回のようなことはあまりない。普通住居地が不明とい う時は、決まった住所がない場合や居住地に住んでいることが確認できない時」 とし「検察がハン氏を『専門デモ屋』にしようとしたことで、こんな愚を冒し たと主張した。

人権団体連席会議所属のランヒ氏は「独身女性と逃走の憂慮に、どんな関係が あるのかわからない」とし「検察の偏狭な思考と見込み捜査のため」と主張した。 ランヒ氏は「拘束するには根拠が明確でなければならない」とし「そうでなければ 恣意的な解釈で令状が乱発されるなど、公権力の乱用につながる」と警告した。

特にランヒ氏は「人身を拘束して捜査するのは、人権を侵害する憂慮が高く、 何よりも気を付けるべき問題」とし「結局、拘束令状請求が棄却」されたことを 強調した。

韓国女性団体連合のペク・スミン氏は「家父長社会で一人暮らしの女性に対す る歪んだ認識が今回の事件であらわれた」とし「女性などすべての人を平等な 一人の人間と見ず、人権を無視するような歪んだ家父長性により無理な法適用 をした」と話した。

▲生コン車が工事現場正門から入ったため、工事中断を要求してフェンスをたたいて抗議するカトリック信徒. [出処:資料写真]

なお、ハン氏は10月12日午後5時20分頃、江汀村の道路で緊急逮捕された。警察 は当時ハン氏が『公務執行妨害で緊急逮捕』したと発表した。当日、天主教の 神父は済州海軍基地工事中断を要求し、連座座り込み、生コン車両下での座り 込みなどをおこなった。

当日の事件は、神父が一時道路で監禁されて終わった。だが、警察はハン氏を 緊急逮捕したため、江汀村会、済州海軍基地阻止氾国民対策委は警察の不公正 な法執行を問題にし『うっぷん晴らしの連行』、『報復性連行』だと批判した。

済州地方法院は15日の令状実質審査の後、「逃走の憂慮および証拠隠滅の憂慮 はない」という理由で令状を棄却した。(記事提携=メディア忠清)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-10-21 20:29:42 / Last modified on 2011-10-21 20:29:44 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について