韓国:サムスン電子労働者、13階から投身自殺 | |||||||
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サムスン電子労働者、13階から投身自殺「私が考えていたサムスンではない」
チョン・ジェウン記者 2011.01.12 18:06
サムスン電子LCD事業部天安工場で働いていたキム・ジュヒョン氏が26歳の若さ で会社の寄宿舎の13階から、1月11日の朝に飛び降り自殺した。病暇期間も入れ ると、サムスン電子で働いて1年1か月目だ。 家族は魂が抜けたような顔で菊の花に埋められた写真の中の金氏を見て嗚咽し た。葬儀場で会った金氏の父親と姉はぼうっと遠方を見て泣き続け、親戚も 沈痛な表情で言葉が少なかった。金氏の母親は失神状態だった。 「信じられない。これは違う。」設備エンジニアとしてサムスン電子に入社...発令一か月で「14〜15時間働く」4月皮膚病、7月部処移動、10月『ストレスによるノイローゼ』工業高等学校から奨学金まで受けるほど模範的な生活をしてきた金氏は、2年制 大学を卒業して2009年11月4日、サムスン電子LCD事業部天安工場に入社し、 『超人類企業』と呼ばれるサムスン電子の『設備エンジニア』として初めての 社会生活を始めた。キム・ジュヒョンの名前の前には『LCD事業部FABチーム』 という職責がついた。 家族によれば、金氏は考課点数も高く、金氏が働いていたグループの部署長も 『誠実だ』と話した。しかし1月31日まで研修を受け、2月に発令を受け、サム スン電子で働いてから一か月で金氏は家族たちに「私が考えたサムスンではない」 と話した。 寄宿舎(忠南道天安LCD工場にある)生活をした金氏は1か月に一回か二回、仁川 の自宅に帰るのが難しいほど忙しいと苦しんでいた。4月に家族と会った金氏は 防塵服を着て働くと言い、皮膚病を抱えている足を見せ、7月に会った金氏は 「とても耐えられない。業務が苦しく、食事もまずく、私がどう働いているの か知っているか」と家族に苦痛を訴えた。父親のキム・ミョンボク氏によれば、 その頃金氏は皮膚科の診療記録を提出して、設備エンジニアで事務室管理側に 部処を移動した。10月に会った金氏はストレスによるノイローゼと診断され、 結局会社に病暇を申請した。 「息子が週末に帰れず平日にきて言った。3交代勤務だが8時間働くのでなく、 14時間、15時間働くのでつらいといった。とても苦しい、大変だ、もうやめた いといったが、親の立場としてはそれでもサムスンなのだから、頑張って働け と話した。『ジュヒョンは頑張って働け』と言った。4月に息子が家にきたが、 足の皮膚病なのか膚皮がみなむけていた。どうしたのかと聞くと、防塵服を着 て働くこと、薬品の話をした。ご飯もきちんと食べられなかった。息子の話は 嘘だと思った。それでももっと頑張って働けば良くなるだろう、サムスンは、 イメージが良いではないかと息子を軽く叩いた。すると息子が『お父さん、な ぜ私の話を信じないのか。会社行きたくない』と話した。つらかった。」 設備エンジニアとして一緒に働いていた同僚も金氏が勤務時間が長くて苦しん でいたと伝えた。3交代8時間勤務でも、設備エンジニアは残業が多いという。 金氏と一番よく対話した3歳年長の姉キム・ジョン氏は、一度も弟は勤務が楽し いと言ったことはないと言う。『月給が多いから大変でも我慢して通えといっ たが、お金が何だというのか』言い、慟哭した。 ▲金氏が死亡直前に家族 に送った携帯メール 10月初めに家に帰って来た金氏は、勤務がつらいと言って涙を流し、夜も眠れ ないと言った。病院でストレスによるノイローゼだとし、5〜6か月治療しなけ ればならないと言われ、会社は今年1月10日まで2か月病暇申請を承認した。 金氏は薬品治療を併行しながら、治療を受けていた。 「病院で直属の上司が機械的に仕事をさせるので、ストレスが激しいようだか ら、最低5〜6か月治療しなければならないといった。業務上のストレスでノイ ローゼになったといった。」 結局、金氏は病暇を終えて初出勤し、11日朝8時、仕事を始めた日の朝5時59分、 お母さん、お父さん、姉に同じように『お母さん、お父さん、姉、力を落とさ ないでください、すみません』という携帯メールを残した。不安になった家族 はすぐ電話したが、金氏は電話を受けず、寄宿舎のアパート13階から身を投げ た。『墜落死』。病院側は死亡時間を朝7時28分と推定した。 遺族「サムスン電子が死を放置した」...家族に連絡なく死亡前、最後の携帯メール「お母さん、お父さん、姉、力を落とさないでください、すみません」遺族は会社側にさまざまな疑惑と不満を提起し、サムスン電子が金氏の死を 『放置』したと主張した。 まず金氏が自殺するため寄宿舎6階の部屋から13階の窓枠にのぼろうとする時、 警備と保安要員が4人がこれを止めた後、寄宿舎の部屋に金氏を一人にしていた という。警察が調査した時、会社の関係者はアパート型寄宿舎の棟長に渡した といったが、一人で部屋にいた金氏はまた13階に上がって飛び降りた。金氏の 父親は警察の調査の時にCCTVに映っていた金氏の最後の姿は、朝6時47分だといっ た。7時28分頃、金氏の死亡が確認されたことから見て、40分程金氏が発見され なかったということだ。 ▲母親が電話をして 息子のことを知った。 また、金氏が2か月の病暇を終えて1月11日に出勤の準備をしていたが、病院側 は『次第に良くなっているが、今後2〜3か月の治療が必要』と診断したのに、 会社も勤務を望んだのでこんな事が起きたと鬱憤をぶちまけた。家族が金氏の 勤務環境を聞くと、葬儀場に来た会社側管理者が個人的な理由で自殺したとい うように話したので、遺族が騒いだ。 「皆出て来なければ仕事をさせなかったのか。サムスン電子工場内部の専門医 も、もっと休めという意見をいったと理解している。設備エンジニアがどんな 仕事なのか、作業が危険でないのか全くしらない。問題がないと言うだけだが、 率直に話さない。私たちが勤務記録はあるか、ストレスを受けたジュヒョンと 相談をした記録があるかなどを尋ねたが、火葬場を予約した、早く葬式をしよ うと言うので怒った年配の方がテーブルをひっくり返したりもした。調査員だ と言って毎日3〜4人が来て葬儀を手伝いに来たというが、動きを監視している ようで問い詰めた。われわれは遺族で本当の謝罪を望むが公式の謝罪もない。」 金氏の親戚はインタビューの時に席を離れられず、そわそわしながら怒りに堪 えられないように見えた。大学の時に防衛産業関連企業に志願し、仁川の南洞 工団で経歴を積むほどしっかり未来を設計しながら、苦しい暮らしの重荷を負っ ていた金氏と彼の死を残念がった。 「父母が顔薄めることはしない子供であった。難しい家庭環境を考えて、文句 も言わずしっかり暮していた子だ。つらくても我慢し、質素だったし、酒も好 きではなかった。ジュヒョンやジュヒョンの姉やお父さんが塾の車両の運転を して、お母さんが清掃、食堂で働くのを見て育った子で...」 サムスン電子「できるだけ円満に解決を」サムスン電子勤務者の自殺は相対的に知られず...「業務上ストレス労災」サムスン電子LCD事業部の関係者は「金氏を発見して会社消防応急装備センター、 棟長、上司、家族、警察にすべて連絡をしたと理解している。家庭環境も豊か ではなく、年齢も若いが、残念に思う。今日遺族と話してできるだけ円満に解 決したい」と伝えた。金氏が長時間勤務でストレスを受けていたという主張に は「3交代勤務が原則だが、部処ごとに勤務に差がある」と話し、ストレス、憂 鬱症が業務上の疾病だという提起については「分からない」と短く答えた。 これに関して、半導体労働者の健康と人権守備パノルリム(以下パノルリム)は 最近のソウル大による『サムスン電子器興工場の化学物質露出評価諮問報告書』 の結果、金氏が働いていた「半導体工程設備エンジニアが整備作業をすると、 他の職種より高濃度の化学物質に露出するという調査結果があった」とし、 皮膚病にかかったという金氏の勤務環境を疑った。 また、パノルリムの関係者は「パノルリムに情報を提供した人から間接的に自 殺が多いという報告に接してきたが、白血病や珍しい疾患にかかった場合より、 サムスン電子で働いて自殺した労働者の情報は相対的に社会的に知られていな い。サムスン電子側も白血病問題で社会が騒がしく、健康研究所を作ると発表 した当時、『頻繁な自殺』があるといっていた」とし「長時間労働や、無労組 経営など、サムスンの一方的で非民主的な組織文化が業務上のストレスとして 作用したのだろう」と推測した。 韓国労働安全労働研究所の関係者は「業務上のストレスで憂鬱症、最も深刻な 症状の自殺は労災に認定される」とし「カギはストレス要因だが、仕事が多い からか、職場文化が不平等だからかなどから分析される」と伝えた。 ▲呆然とする金氏の父親 金氏の死亡はさまざまな部分で問題が発見される。死亡事件の警察調査の内容 だけでなく、サムスン電子で働いて白血病や珍しい疾患で苦しんだり死亡する 被害者が続出し、サムスンの白血病問題はすでに社会的課題であり、金氏もそ の中の一人の労働者だからだ。金氏は設備エンジニアの仕事は何か、確認でき ない各種の化学物質に露出していたのではないか、防塵服はきちんと着用して いたのか、皮膚病はなぜできたのか、ストレスと憂鬱症はどこに起因するのか、 ストレスと憂鬱症は業務と無関係か、サムスン電子の組織内部文化がストレス を引き起したのではないか、業務に関係がなければ労災ではないのか... だが どれ一つ明白になっていない状態だ。 現在残されたのは、サムスン電子で働くことが大変で、大学の時の電子専攻を 生かして勉強し直して公企業に入社したいという夢を抱いていた金氏にもう会 えないということと、遺族の叫びだけだ。 「ジュヒョンがのような犠牲者が二度と出てはいけない。会社が本当に謝罪し て過失に責任を取らなければ故人も安心して空に行けない。きちんと事故を糾 明しなければいけない。これではいけない。信じられない。」 (記事提携=メディア忠清) 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2011-01-13 20:11:45 / Last modified on 2011-01-14 03:11:50 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |