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サムスン半導体工場に発ガン物質ベンゼンあった

キム・サンヒ.ホン・ヒドク議員暴露...サナン公団疫学調査の結果と違って

チェ・イニ記者 flyhigh@jinbo.net / 2009年10月23日14時21分

白血病の原因で論議になってきた半導体生産工場で、1級発ガン物質のベンゼン が検出されたことが明らかになった。

民主党のキム・サンヒ議員と民主労働党のホン・ヒドク議員が入手したサムス ン電子、ハイニックスなど半導体製造3社が所属6つの工場を対象にソウル大学 校産学協力団に産業保健危険性評価を依頼した結果だ。

評価結果によれば、半導体製造工程(フォト工程)で使われる物質のPR(Photo Resister)で、サムスン電子は6件とも0.08ppmで8.91ppmに達するベンゼンが検 出され、ハイニックスの場合、4件のうち1件から3.95ppmのベンゼンが検出され た。労災保険法によれば、勤労者がベンゼンに露出した後、白血球減少症や白 血病にかかれば業務上の疾病と認定するようにしている。

このような結果は昨年の国政監査での報告とは違い、議論が予想される。サム スンのアン・ジェグン専務理事は当時「ベンゼンや放射線に関する部分は露出 していない」とし、該当業者の疫学調査を進めた韓国産業安全保健公団のパク・ ドゥヨン産業安全保健研究員も「現在までベンゼンは検出されていない」と証 言した。

キム・サンヒ、ホン・ヒドク議員はハイニックス労働者9人が白血病で死亡し、 サムスン電子でも労働者18人が白血病にかかり、9人が死亡したことに注目、昨 年の国政監査でこの問題を指摘した。しかし疫学調査の結果は白血病と関連が あるベンゼンが検出されず、人権団体などの市民社会の反発をかってきた。

そのため直接コンサルティングを依頼して調査を実施した二人の議員は「産業 安全保健公団の疫学調査結果は信頼できない」とし「再疫学調査を実施して業 務上の疾病を認められていない半導体労働者に業務上疾病の有無を再審査しろ」 と10月23日に国会環境労働委の労働部国政監査で指摘した。

"サムスン、労働部、勤労福祉公団の労災隠し"

これまで公団の疫学調査が「労災隠し用」だったと主張してきた団体、半導体 労働者健康と人権擁護(パノリム)は、キム・サンヒ、ホン・ヒドク議員の調査 の結果にベンゼンがありながらもないと言い逃れてきたサムスン電子と労働部、 勤労福祉公団、産業安全公団を糾弾した。

パノリムは23日に緊急声明書を発表して「今日の国家監査で明らかになったベ ンゼン検出の真実は、産業安全公団がいかに不十分な疫学調査をしたのか、勤 労福祉公団はまたいかに根拠なく労災不承認処分を乱発したかを如実に示す」 と批判した。

また「(発ガン物質が検出された)フォト工程以外にも全工程で徹底した調査を 行い、発癌原因を捜し出してサムスンは現場からこうした発癌原因を除去しろ」 とし、勤労福祉公団にも「労災補償保険法の趣旨と大法院の判例などにより、 今すぐにもサムスン半導体白血病被害者全員に労災を認めろ」と要求した。

サムスン電子半導体工程で集団的に白血病にかかった労働者たちは、1〜2年前 に労災を申請したが、産業安全公団が「ベンゼンがない」という疫学調査の結 果を発表したことで、5月に全員不承認処分された状態だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2009-10-24 14:45:08 / Last modified on 2009-10-24 14:45:09 Copyright: Default

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