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医療労働者「健康保険保障性拡大、人材不足深刻」

保健医療労組「医療労働者実態調査報告書」を発刊

アン・ボヨン記者 coon@jinbo.net / 2009年06月01日16時43分

看護師、医療技師など、保健医療界に従事する労働者のほとんどが営利病院の 設立推進に反対し、健康保険保障性拡大を支持しているという調査の結果が出 てきた。

全国保健医療産業労働組合(保健医療労組)が6月1日に発行した「医療労働者実 態調査報告書」によれば、健康保険保障性の拡大に関する質問には回答者の 78.2%が「健康保険の保障性を90%以上に高めること」に賛成した。「営利病院 設立推進」には回答者の83.3%が反対を示した。

保健医療界従事者の1日の平均勤労時間は9時間、1週間の平均勤労時間は46.2% で、2008年より1週平均勤労時間は0.4時間増加した。

保健医療労組は「週5日勤務制の導入後も勤労時間は長くなり続けており、4〜 5年間の週平均勤労時間も着実に増加した」とし「法定勤労時間短縮が実勤労時 間短縮につながらない証拠で、きちんと人材が補充なされずにいる」と話した。

「部処人材適正性」についての質問にも「適正ではない」と答えた割合が 66.4%になった。

「業務のために肉体的、精神的な苦痛を訴える人が多い」という応答が73.7%、 「人材不足による医療事故の危険、医療サービスの質の下落」という応答が各々 46.7%、55.2%となるなど、人材不足による問題が深刻であることが明らかになった。

団体交渉での要求のうち最も重要な部分についても「医療サービスの質を確保 するための人材確保」、「雇用保障」などの順で現れた。

労働環境改善事項に対する質問では「交代制の改善と夜勤務の削減」の応答が 80.2%、「適正賃金の水準を保障する必要」の応答が91.9%、「週40時間労働時 間短縮の必要」の応答が86.4%となった。

保健医療労組は「保健医療産業労働者が人材拡充だけでなく、保健医療労働者 の勤務条件と労働環境改善などを実現する主な課題として雇用保障、賃上げな どについても認識していると解釈される」と話した。

一方、非正規職の労組加入有については賛成が79%で非正規職の労組加入を肯定 的に認識していることが明らかになった。また、労組専従の賃金問題にも10人 中7人が「現行通りに使用者が支給すべき」という意見を出した。

保健医療労組は「人材補充など、現場の切実な要求をかけて産別中央交渉を進 め、病院労使、国民のための健康保険保障性強化、保護者のいらない病院など の議題は産別中央交渉だけでなく、対政府要求で積極的に提起している」と明 らかにした。

保健医療産業労組は国立大病院、私立大病院、韓国労災医療院、療養病院など 150余りの公共病院と民間病院で働く保健医療労働者で構成されている。今回の 調査は、保健医療労組が3月3日〜4月15日までの約6週間進め、労組所属病院の うち67の病院の組合員と非組合員、正規職と非正規職など17041人が参加した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2009-06-03 16:59:42 / Last modified on 2009-06-03 16:59:43 Copyright: Default

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