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街頭デモ行進を終えて市庁広場で仕上げ

[4信30日22:15]司祭団の「帰宅」の呼び掛けで集会終了

特別取材チーム/ 2008年06月30日19時17分

韓国「BSE」関連トピック

時局ミサを終え、司祭団を筆頭に南大門方向へとデモ行進に出た市民の行列は 小公洞、乙支路を通り、夜10時頃また市庁広場に戻ってきた。市庁広場がぎっ しり埋まったうえ、警察の車の壁で時局ミサに参加できなかった市民もデモ行 進に合流し、一時は7万人(主催側推測)に達する行列になった。

警察はこの日、交通警官たちを動員して司祭団と市民のデモ行進を導き、摩擦 は起きなかった。国家人権委員会の職員も現場に出て万一の事態に備えたが、 何の突発状況もなくデモ行進が終わった。

また行列が市庁広場に到着すると、正義具現司祭団総務のキム・イングク神父 が放送で「今夜は10時になったので終える時間」とし「明日も平和なデモを続 けるには、今は家族のもとに帰ろう」と話した。簡単に動こうとしない市民に 「残念な気持は分かるが、私たちを愛して尊重する心で明日を約束しながら帰 りましょう」と再度要請した。

一方、警察は市民の行列がソウル市庁広場にまた入り、市庁広場から道路方面 を戦闘警察バスの車の壁ですべて塞ぎ、機動警察を動員してポリスラインを張っ た。ほとんどの市民は開いている歩道を利用して相当数が帰宅しており、まだ 多くの市民はキャンドルを持って市庁広場のあちこちに集まっている。

天主教正義具現司祭団は明日の夕方も市庁広場で時局ミサを続ける方針だ。

司祭団と市民、南大門へデモ行進を開始
[3信30日21:00]「今日はぜひ平和原則を守ってくれ」と要請

午後8時50分頃、聖餐式を最後に時局ミサを終えた司祭団と市民は、街頭デモ行 進を始めた。

天主教正義具現司祭団総務のキム・イングク神父は、市庁広場に集まった市民 に向かって「今日の街頭デモ行進は、修道女様、修道者とわが教友とともにす るデモなので、ぜひ平和の原則を守ってくれるように願う」と頼んだ。

キム・イングク神父は「今までちゃんとやってこられたと思いますが、今夜、 非暴力の原則がこわれれば再びソウル広場を取り戻せなくなるかも知れません」 とし「非暴力と平和の力でソウル広場を取り戻し、国民の健康権と検疫主権を 私たちの手に入れましょう」と話した。

李明博大統領に向かって「大統領様愛します、頼むから国民の声を聞いて下さ い」と叫んだキム・イングク神父は「われわれは、おかずの好き嫌いを言って いるのではなく、国民の生命権と健康権を主張しているのに、なぜ国民の意思 に従うことは難しく、ブッシュの機嫌を取るのはそんなにやさしいのですか」 と訴えた。

午後8時50分現在、十字架を持った司祭団神父を筆頭に「闇が光に勝ったことは ない、キャンドルが勝つ」と書かれたプラカードを持った神父を前に出して、 街頭デモ行進が始まった。司祭団は一方の手にろうそくを持ち、市民と共に 『憲法第1条』を歌っている。

今日の行列は、光化門と大統領府方向ではなく、南大門に向かう。正義具現司 祭団は「これ以上、大統領を探さない」とし「私たちが本当に対話すたい対象 は国民で、大統領は国民の一人でしかない」とし、南大門から小公洞、乙支路を 通り、また市庁広場に戻るデモ行進経路を予定している。

天主教正義具現司祭団は、今日からソウル市庁前広場にテントを張ってハンス トに入る計画で、毎晩6時30分に広場でミサを開くと発表した。

警察は司祭団と市民の街頭デモ行進を妨害せず、市民は「李明博は改心しろ」、 「オ・チョンスは改心しろ」というシュプレヒコールをあげ、司祭団に従って いる。

「国民を欺く者を、改心させて下さい」
[2信30日20:00]正義具現司祭団の時局ミサは順調に進行

▲プラカードを持って入場する司祭団

「民が国の主人になるようにする神様、国民このすべての権力の源泉になるよ うにする神様、ある指導者の驕慢と斧の刃に私たちが無惨に折れる悲しい惨状 を見守りながら、苦しみの中にこのミサを奉献しています。国益を企てる為政 者らは事大主義の愚かさに陥り、身をかがめて国民を保護すべき公権力が棒を 振り回しています」

「嘘で国民を欺いた心を改心に率いて、暴力で傷を負った人々に触れ、あたた かく良くなるようにし、この場の私たち皆が不正に対抗して勇敢に戦えるよう に力強い勇気と知恵、退くことのない意志を与えて下さい」

午後7時30分頃、天主教正義具現司祭団主催の時局ミサが市民3万人が集まった 中で始まった。チョン・ジョンフン・シモン代表神父の執典で進められたこの ミサで、チョン・ジョンフン神父は「大韓民国は民主共和国だ、大韓民国のす べての権力は国民から出てくる」とし「今日のこの席は、国民が主人であるこ とを確認する席」とミサの開始を宣言した。

カトリック信者だけでなく、市庁広場に殺到した市民は敬けんな雰囲気で祈祷 と聖歌を一緒に読み、スピーチ中間には歓呼と拍手することもした。

チョン・ジョンフン神父はスピーチで「米国産牛肉が絶対に安全だと広報する 朝鮮、中央、東亜日報の厚顔無恥は驚くべき」とし「本分を捨てて利害得失に より言葉をひっくり返す言論の実状が知らされたのは、手遅れではあるが幸運」 と話した。また「大統領が多くの国家政策で国民を欺いている現実はさらに大 きな不幸」とし「大統領は国民が純粋だと勘違いしているらしい」と皮肉った。

続いてチョン・ジョンフン神父は「牛肉交渉も残念だが、深く刻まなければな らない天心を暴力で押さえ込む政府の驕慢な態度は容認できない」とし「米国 に忠誠をつくす盲目的な事大主義もかわいそうだが、金のために精神の価値を 軽んじる政府の軽薄な物神崇拝」を糾弾した。「国際的な恥さらしの拙速交渉 ではあるが、服従することが韓米FTA締結条件に有利で、自由貿易が経済を押し 上げるという憶測が正しいと仮定しても、結果はすでに固まるだけ固まった二 極化をさらに極端に推し進めるということが教会の判断」とも付け加えた。

チョン・ジョンフン神父が「闇が光に勝ったことはないという聖書の言葉を黙 想し、今日までキャンドルを守った民心を支持して励ます」とし「私たちは清 浄な修道者と全国の教友とともに武装警察の暴力に崇高なキャンドルの意が折 れないように守って差し上げる」と話すと、市民の歓呼と満場の拍手が起こった。

チョン・ジョンフン神父は李明博大統領に、△牛肉交渉の失敗を認めて国民の前 に謙虚に謝罪を求める意で長官告示をやめ、牛肉全面再協議を宣言すること、 △疎通を強調する大統領は、まず国民の声を聞いて真心を推し量った後、国民と の対話に出ることを訴えた。

言論に対しては「牛肉問題を親米対反米、進歩対保守の理念対立に追い込み、 核心を歪曲しないこと」を、政府には「過剰暴力鎮圧を指示したオ・チョンス 警察庁長官を解任し、デモ中に連行された人々と対策会議の拘束者を全員釈放 すること」を要求した。

国民にも「キャンドルは平和の象徴であり、祈祷の武器であり、非暴力の花」 とし、「私たちが非暴力の精神に徹底してこそ暴力の悪循環を切れる。それぞ れが心を無にしてきれいにして、疲れた世の中を慰労して互いに光になろう」 と話した。

市庁広場時局ミサに2万人が殺到
[1信30日19:00]「国民が守るのは神の国」

▲天主教正義具現司祭団の時局ミサに市民2万人が集まった。

午後7時現在、天主教正義具現司祭団主催の時局ミサが予定されているソウル市 庁前広場には、カトリック信者たちをはじめ、2万人の市民が殺到した。

ソウル市が市庁前広場の「芝交替作業」に着手し、ソウル市関係者が壊された 芝をほとんど取り壊して所々に大量に土が積まれているが、ミサに参加するた めにここに来た市民は土の地面の上にぎっしりと座った。警察は今日の時局ミサ が宗教行事なので不許可の方針をおろしてはいないが、市庁広場周辺を戦闘 警察バス20台あまりで囲んだ。

時局ミサには予想より多くの市民が集まり、主催側の正義具現司祭団がステー ジトラックなどの音響装備を準備していて、当初は午後6時に始める予定だった 時局ミサは多少遅れている。

カトリック教会信者はベールをかぶり手には黙珠と聖歌の本を持ち、教会信者 ではない市民も共に混ざって「朝つゆ」、「広野で」と聖歌を共に歌っている。 「行動しない信頼は復活でない」、「隠れたものはあらわれ、隠されたものは 知られるだろう(マタイ10.26)」等の内容が書かれたピケも眼に触れる。

正義具現司祭団総務のキム・イングク神父は「今日、本当に平和なデモ行進に なるように、警察と市民すべてが慎重に振り返って考える時間を用意したい」 とし「キャンドルを消せない市民の心を理解するべきで、自分たちの意見が反 映されずに怒っている人々の要求が不当なのではない」と話した。また「警察 は、80年代式の鎮圧に回帰する過剰忠誠をせず、市民が平和にデモ行進できる ように道を開かなければならない」と頼むこともした。

ムン・ジョンヒョン神父も「われわれは簡単には退かない」とし「誰よりも先 に立って神父が戦ってきたし、神父ができることをつくす」と話した。

[インタビュー]生活聖書会シン・ミラ修道女

シン・ミラ修道女は今日のミサに対して「修道者は本来神様の国を先に見せる 人」とし「国民が生命と環境に関心を持って、神様が作った本来の世の中を守 ろうとするのなら、私たち修道者もそれが神の国で、それを見せるために私た ちの役割を果たさなければと考えて出てきた」と話した。

最近の過激な事件について、警察の鎮圧には「出てくる前に言論やTVでキャン ドル集会のさまざまな場面を見て、私たちが出て行っても暴力が発生するかも しれないと考えたが、私たちの本来の目的があるのだから(警察暴力に対する) 大きな恐れはない」と答えた。

また「私たちが何かを希望すれば、それがいつかはなされるということを歴史 の中で確認してきた」とし「強硬鎮圧があっても、正しいことがなされないと は思わない」と話した。「今、間違いを間違いだと話す立派な国民、正しいこ とに身を投げる市民がいるということを後代にも知らせなければと考えた」と 付け加えた。

シン・ミラ修道女はこの局面に対する今後の予想についての質問には「(政治家 たちは)対話ということをよく言うが、何かを決めろと政治家を選んだのなら当 然、国民の声を聞かなければならない」とし「彼らも目標があるだろうが、国 民と調和して対話をしなければ、目標を完成することはできないだろう」と話 した。

一方、午後6時40分頃には市庁広場周辺に待機していた警官と市民の間で小競合 がおき、一時は2人が連行された。市民は連行者が発生した市庁駅4番出口の付近 に集まっり「連行者を釈放しろ」としばらく騒ぎになった。

警察の指揮官は、市民の要求に「戦警隊員がタバコを吸って吸殻を捨てたとい う理由で市民が暴行した、暴行罪で連行した」と話した。しかしこれを目撃し た市民は「吸殻を捨てるな」と言って戦闘警察の肩を触っただけだと主張した。 また「市民が吸殻を捨てても軽犯罪が適用されるのに、戦闘警察は何の権利で そんなことをするのか、暴行はとんでもない、すぐ釈放しろ」と主張し続けた。

警察は市民の続いた抗議に戦闘警察バスに10数分間拘禁した市民2人を解いた。

▲市民が市庁駅4番出口付近で警察の市民連行に抗議している。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-07-04 01:31:22 / Last modified on 2008-07-04 01:31:22 Copyright: Default

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