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韓国:市民は「ジャンル」を開拓、警官は80年代に回帰
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市民は「ジャンル」を開拓、警官は80年代に回帰

[9信30日04:40]警察、またキャンドル市民にとんでもない「不法連行」

特別取材チーム/ 2008年06月29日18時35分

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明け方3時50分頃、最後に歩道上で警官に囲まれて孤立していた市民20数人が連 行された。連行者の中には女性も含まれ、警察により歩道で拘禁されていた人々 の中には高3の学生もいた。この日の明け方、警察による連行者数は少なくとも 100人に達するものと見られる。

▲連行される市民たち

この日のデモは、キャンドル集会が始まる時の方式に似ていた。この日の集会 の雰囲気を、最近人気の広告音楽で整理するとこんな感じだ。

「警察防げば、歩道に行って。歩道防げば帰れば良くて...」

誰も指導する人なく、市民はそのときごとに討論をして進路を決め、デモ行進 を続けていった。初めから最後まで、市民は平和だったし、新しいデモの「ジャ ンル」を切り開いた。しかし警察の対応は20年前と全く同じだった。開始は 「源泉封鎖」で、その終わりは「無差別連行」だった。

一方、この日、鍾路1街交差点で座り込みをしたノ・フェチャン、シム・サンジョ ン進歩新党代表と、チョ・スンス前議員は警官との協議により「乙支路3街で市 民を連行しないことを条件に座り込みを解いた」と語った。

[8信30日03:30]警察、またキャンドル市民にとんでもない「不法連行」

▲乙支路2街付近の歩道で市民が警官に囲まれて孤立した。

2時50分頃、警察は乙支路3街駅近くの歩道にいた市民を連行した。警官は、 歩道にいた市民を盾で押して取り囲み、建物側に暴力的に追い込んだ。

歩道でスクラムを組んで抵抗する市民もいたが、警察は市民を1人ずつ引き離し、 手足を持って強制連行した。警察は市民を連行するにあたり「ミランダ原則」 も告知せず、無差別に連行した。「なぜ連行するのか」、「法的根拠は何か」 という激しい市民の抗議にも、警官たちは沈黙しつづけた。

▲警察の鎮圧途中、ある市民が傷を負って失神し、救急車で運ばれた。

ある40代の女性は「歩道にいることも罪になるのか」と抗議したが、何の効果 もなかった。一部の市民が警察の不法な連行に、警察から逃げようとしたが、 戦闘警察は彼らを追撃して連行するち密さを見せた。またこの日の連行過程で 女性市民を男性警官が直接連行を試みる性暴力的な状況も発生した。

3時20分現在まで、現場で民衆言論チャムセサン取材チームが直接目撃した連行 者だけでも約40人に達する。警察の連行は続いていて、連行者数は増え続ける ものと見られる。

一方、先に東大門を回り、鍾路へとデモ行進をした市民は、鍾路3街付近で歩道 を通りデモ行進をした。このうち約150人は清渓川を通り、乙支路を経て、市庁 方向にデモ行進を進めた。乙支路4街をすぎると市民は歩道に上がりデモ行進を 続けている状況だった。

[7信30日02:20]また生き返ったキャンドルの「ゲリラ デモ」

初めてキャンドル集会が始まった時のような「ゲリラ式デモ」が続いている。 鍾路1街交差点で警察により解散させられた市民が、清渓川路を通って東大門を 回り、また鍾路を行進している。

デモ行進がまた始まり、参加者もまた増えている。2時20分現在、デモ隊は千人 ほどに増え、彼らは「ミョンバク退陣独裁打倒」などのシュプレヒコールをあ げて鍾路4街を通っている。

一方、現在、鍾路1街で座り込みをしていた国会議員のうち、民主党の議員は 座り込みを解除している。

[6信30日01:05]警察、5分で市民を歩道に押し出す

鍾路1街交差点で座り込みをしていたキャンドル市民に警察が6月30日午前0時 30分頃、鎮圧を始めた。

当初「2車線を確保する」と言った警察は、深夜12時をすぎると「全車道を確保 するために、12時20分から作戦を始める」と言葉を変えた。

予告した時刻を少し越えた12時27分頃、警察は「全車線の交通ができるように 兵力を投入するので、市民の皆さんは歩道に上がってください」とし「周辺に いる老弱者、子供、記者の皆さんは、安全なところに待避してください」と警告した。

またこの日の集会に参加した国会議員には「議員たちの安全のために身辺保護 隊を投入するので、警察の案内により移動してくれるよう願います」と丁重に 要請した後、0時30分から兵力を投入した。

▲警察が国会議員と共に座り込んでいる市民を1人ずつ引き離している

兵力は世宗路交差点と鍾路3街方向の双方から進入した。この日、警察と市民の 間には、大きな衝突は発生しなかった。戦闘警察がゆっくり隊列を組み、市民 を押し出した。歩道に上がった市民がまた車道に出ないように歩道周辺に兵力 を幾重にも配置した。

市民は押し出されながら「暴力警察退け」というシュプレヒコールをあげた。 しかし警察が車道を越え、歩道にまで上がって市民を圧迫すると、市民は激し く抗議した。

▲歩道に押し出された市民が警察に強く抗議している。

一方、警察は市民全てを歩道に押して出したが、座り込んでいた議員たちはそ のままにして置いた。議員たちはすぐその場を動かず、1時現在、座り込みを続 けている。

彼らが座り込みを解かないため、警察は議員に向かって「周辺を見ろ」とし 「議員たちのために車両通行に支障を受けている」という案内放送をした。

[5信30日00:10]警察「0時20分に鎮圧を始める」

11時55分頃、警察が車両放送で「12時になれば2車線を確保する。警察の案内に 協力してくれ」という警告放送をして、緊張感が高まっている。

市民は警察が解散警告放送を続けて放送すると「暴力警察退け」、「平和デモ を保証しろ」などのシュプレヒコールをあげ、集会を続けている。対策会議側 は宣伝カーから「兵力が鍾路一帯に集まっている」と明らかにした。

一方、11時40分頃、ウ・ムンス署長が隊列の前のほうの国会議員に近寄ったが、 市民がどっと押し寄せて面談はできなかった。一部の市民はウ署長に水をかけ、 またミネラルウォーターの瓶を投げ、ウ署長を保護していた警察官の顔に当たっ た。この日、市民は昨日の警察の暴力鎮圧のせいか、警察の反応一つ一つに非 常に激しい反応を見せた。

12時を越えても市民は座り込みを続け、警察は今回は国会議員に向かって「12 時20分まで議員が市民を説得して、車道を確保するように助けてくれ」とし、 「国会議員たちの労苦に感謝する」と「助け」を求めた。続いて警察は「作戦 が始まれば、議員たちを保護する保護隊を別に投入する」と「礼儀」を見せた。

[4信29日23:30]鍾路署長「解散しろ」.. 市民「歌えば家に帰る」

▲ウ・ムンス鍾路警察署長が隊列に接近すると市民が押し寄せ、警察と対峙している

警察が9時35分頃、初めての解散警告放送をしたのに続き、ウ・ムンス鍾路警察 署長が直接マイクをとって9時43分に二回目の解散警告放送をした。しかし市民 は「歌え」を連呼して応酬した後「歌えば家に帰る」と解散警告放送をするウ・ ムンス署長に歌うよう要求した。

ウ・ムンス署長が彼らを家に帰す方法で歌を選ぶはずはない。市民の「歌」の 要求には黙々無返答だったウ署長は、9時48分にまた三回目の解散警告放送をし た。代わりにウ署長は午後11時頃、隊列の前に座っていたキム・ジェユン民主 党議員などに接近し、「平和デモを保障するから車両が通行できるように2車線 を開けてくれ」と提案したという。この日、民主党からはキム・ジェユン議員を はじめ、キム・サンヒ、キム・チュンジン、ソン・ヨンギル議員などが参加した。

ウ署長が隊列に近付こうとしているのを見た一部の市民が警察阻止線までどっ と押しよせた。ウ署長の提案を聞いたある市民は「これまで警察に殴られた人々 は数人ではない。どうして警察を信じられるのか」と反発し、これまでの警察 の暴力に激しく抗議した。

▲ウ・ムンス署長がキム・ジェユン議員と対話している

また他の市民は「国会議員がここにいる市民を代表する人でもないが、なぜ彼 らと交渉をするのか」と声を高めた。またある市民は「大統領府まで2車線を開 ければ警察の提案を受ける」と話し、周囲の市民から拍手を受けた。

これ以外にも「2車線を開けてやり、私たちの平和集会を保証させよう」という 意見もあった。市民は三三五五集まってウ署長の提案について激しい討論をした。

一方、狂牛病国民対策会議はこの日、警察がステージトラックをはじめ、放送 用車両15台を奪取し、抑留したと発表した。そのため市民は小型スピーカー等 で、小規模なグループごとに自由発言と歌公演などを行い、11時24分頃から対 策会議車両で集会を続けている。

[3信29日21:40]「指導部」のないデモ隊、「独裁打倒ミョンバク退陣」ひと声

警察の源泉封鎖とキャンドル市民への政府の全方向からの圧力にもかかわらず、 鍾路1街の交差点にはさらに市民が集まっている。ソウル市庁前広場で散発的に 始まったデモは現在4千人ほどに増えた。

この日の集会には宣伝カーもなく、政府と警察が「注目」する指導部もいない 状態だ。しかし市民は「ゲリラデモ」で道路にあふれ出たし、歩道にいた市民 も合流し、鍾路一帯にはまたキャンドルが灯った。

▲市庁前広場に一足遅れて到着した市民が集まってどこへ行くかを討論している

特に、一足遅れて市庁広場に到着した市民は、警察の源泉封鎖で集会自体が失 敗に終わったことに当惑の反応を見せた。しかし市民は周辺の記者に「市民は 今どこにいるのか」と尋ねながら、デモ隊が座り込みをしている鍾路1街交差点 に集まっている。9時現在、デモ隊の隊列は国税庁前から鍾路2街YMCAビルを越 えてのびている。

一方、警察による狂牛病国民対策会議関係者への「検挙威嚇」などで事実上、 この日の集会は誰にも「指導」できない状況で進行している。

そのため一部の市民が8時35分頃、「募金をしてろうそくを買おう」と提案し、 市民の自発的な募金がなされた。市民たちは一方の手にはろうそくを持ち、 「独裁打倒ミョンバク退陣」を叫んでいる。

警察は9時35分頃に解散警告放送をしたが、市民はこれに「歌え」を連呼して 応酬した後、「広野で」等の歌を共に歌っている。

▲警察の解散警告放送に野次を飛ばす

[2信29日20:10]鍾路1街で市民2千人が座り込みデモ中

警察の源泉封鎖でキャンドル集会の開催が阻止され、6時30分頃に市庁広場と周 辺の道路にいた市民が乙支路に進出してデモ行進を始めた。

彼らは鍾路を通り、現在は鐘閣付近に集まっている。デモ行進を始める時は 500人程度だった市民は現在2千人ほどに増えている。

▲鍾路1街で座り込みをしている市民たち

8時現在、警察が鍾路1街の国税庁ビルの近くに警察兵力で全車道を封鎖し、市 民は座り込みデモを進めている。市民は「李明博は退け」、「暴力警察退け」 等のシュプレヒコールをあげている。また「独裁政権退け」、「独裁政権打倒 しよう」等のスローガンもある。

隊列の一番前にはノ・フェチャン前議員が座り込みをする姿も見える。現在、 近くの歩道にいた市民も、デモ隊とともにシュプレヒコールをあげて道路に進 出していて、デモ隊の数はさらに増える展望だ。

▲鍾路1街方面でデモ行進中の市民

▲デモ隊がデモ行進をしながら「独裁政権打倒しよう」等のシュプレヒコールをあげると、歩道の市民がデモ隊に拍手を送り歓呼している

[1信29日18:20]警察、ソウル市庁前広場「源泉封鎖」

警察は、6月29日の午後、ソウル市庁前広場を警察バスと兵力で完全に封鎖し、 この日の午後5時に予定されたキャンドル集会に支障が出ている。

警察はこの日の午後4時頃から市庁広場周辺ばかりでなく、市庁駅の中にも兵力 を投入し、市民の通行を防いだ。警察が事実上、市庁周辺を「源泉封鎖」した わけだ。また、警察はこの日、狂牛病国民対策会議の舞台車両を牽引して行った。

警察は市庁広場からプラザホテルに通じる横断歩道も戦闘警察で封鎖して、市 民の市庁広場通行を阻止した。またキム・ウォンジュン南大門警察署長が直接 現場に出てきて「源泉封鎖」を指示、これに抗議する市民の連行を命令した。

警察はこの日「なぜ阻止するのか」と抗議したチョ某君(19才)等の市民10数人 を連行したという。チョ君など、連行された市民は現在ソウル広津警察署など の地に移送されている。

また、午後6時15分頃に市民たちは市庁駅5番出口を封鎖していた警官と「道を あけろ」と激しく抗議して、激しい体当たりをした。

法務部など、政府がこの日の午後「催涙液噴射」などの超強硬対応を明言した のに続き、警察がこれを尊重するかのように「源泉封鎖」で実践をしているようだ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。

警察、狂牛病国民対策会議の事務室を押収捜索

「"狂牛病国民対策会議を不法団体と規定する手順」

キム・ヨンウク記者/ 2008年06月30日10時43分

警察は6月30日朝6時頃、ソウル市鍾路区通仁洞の参与連帯内にある狂牛病国民 対策会議事務室を押収捜索した。狂牛病国民対策会議のイム・テフン人権法律 医療支援チーム長が、対策会議のホームページ闘争速報掲示板に掲示した緊急 速報によれば「警察が参与連帯裏口の通路を越えて入ってきて、押収捜索令状 を提示せず、寝ていた対策会議のボランティア活動家を脅しながら、身分証を 提示させ、移動を妨害、婦人警官を投入して押収捜索対象でもない地下宿舎を 写真撮影した」と明らかにした発表した。

対策会議によればこの日、警察は事務室のコンピュータ3台とレインコート 1000着、記者会見に使われた横断幕、旗、音響装備などを押収した。また警察 は、ソウルの永登浦にある韓国進歩連帯の事務室でも押収捜索を行い、8人の逮 捕対象者の1人である対策会議組織チーム活動家のファン・スンウォン韓国進歩 連帯民主人権局長を現場で連行した。

イム・テフンチーム長は「警察の今回の押収捜索は、不法デモに関する証拠を 確保するためで、令状に記載されているが実際には対策会議事務室にはそうし た物品や証拠がないことを誰より彼らがよく知っているのに、こうした行為を 行うのは対策会議と市民社会団体を不法団体化しようとするパフォーマンス」 と述べた。

イムチーム長はまた「今回の押収捜索は、狂牛病国民対策会議と市民社会団体 を不法団体と規定する手順であり、これにより対策会議と集会に参加する市民 を分離し、キャンドルを静めようとする幼稚な陰謀としか思えない」、「こう した弾圧は、国民の抵抗と反発を呼び、さらに多くのキャンドルが集まる契機 になるだろう」と指摘した。

対策会議は、運営会議と状況室会議を通して今回の事態に対する公式な態度を 午後中に発表する予定だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-07-04 01:27:21 / Last modified on 2008-07-04 01:27:22 Copyright: Default

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