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「アンニョン壁新聞」を貼り出した中学生に「登校停止」の脅迫

強制的な放課後授業、鉄道民営化問題を指摘

チョン・ヨンギル記者 2013.12.24 18:44

慶尚北道亀尾のO中学校が学生が付着した「アンニョン壁新聞」を1時間ほどで剥がし、該当の学生を捜し出して登校停止になるかもしれないと脅迫した事実が確認され、青少年の表現の自由と人権侵害が深刻な状況であることがわかった。

▲A学生のが貼った「アンニョン壁新聞」 [出処:ニュースミン]

O中学校のA学生は12月23日午前、登校時間前に学校建物の内部に「アンニョン 壁新聞」を貼った。A学生が貼った壁新聞には、強制的な放課後授業と集中履修制、 高入選抜試験制度の変更についての内容が含まれていた。また鉄道民営化問題と 密陽送電塔問題が社会的問題に浮上しており、学生も関心を持って見守らなければ ならないという内容も含まれていた。

しかしA学生が貼った壁新聞は一時間ももたなかった。壁新聞が貼りだされた 事実がO中学校の学生部長に知られると、直ちに撤去された。

A学生はニュースミンとの通話で「昼休みの後、学生部に呼ばれ『なぜ貼ったのか』、 『本当に本人の意志か』、『やらせた人はいないのか』と問い質した。 続いて教頭、校長先生が来て『貼り出したのも問題だが、政治的な問題に 言及したのは問題だ。君はまだ未成熟だから後で大きくなったらやれ』と話した」 と明らかにした。

続いてA学生は「それから『なぜ学生が政治的な問題を話すのか。懲戒委員会が 開かれれば、登校停止も可能な水準だ。これは学校次元の問題ではない』と 脅迫した」とし「24日にも校長室へ呼ばれて『休み中に出てきて自分(A学生本人) 自身に壁新聞を書いて貼れ』という話を聞いた」と話した。

壁新聞付着でA学生は下校時間より遅くまで学校になければならなかった。 学校は24日、A学生の母親も学校に呼び出しした。

「アンニョン壁新聞」を貼ったという理由で二日間、大変な思いをしたA学生は 「学生も自分の学校と社会に感じる点があって、当然表現をする権利があると 思うが、こんなことを体験してとても怒りを感じる」とし「二日間、学校で 『お前が悪い』という話を聞かされ続けると、本当に私が悪いのかと思って、 静かに口を閉じて暮らそうと思った。民主主義市民を養成する学校という機関で こんなことをしてはいけないのではないか」と吐露した。

O中学校の学生部長はニュースミンとの通話で「名前がなかったので壁新聞を 撤去した。公共の場所に何も検討せず外部の貼り紙を貼るのは規則に外れるから」 とし「まだ懲戒するという決定はない。現在、校則違反について調査している」と 明らかにした。

またO中学校の学生部長は「校内に貼るのなら検印がなければならない。学生も 個人的な意思表現はできる」が、「放課後教室には肯定的な側面もあるのに、 否定的な面だけを強調した。また、1年生なのに政治的な話が多く、検証されない 話も多かった。方法論が間違っている」とし、壁新聞の内容が不適切だと明らかにした。

全教組慶北支部によれば浦項安東地域でも青少年が壁新聞を貼りだしたが撤去 されたという。全国で青少年の壁新聞付着に対する表現の自由と人権侵害が続き、 全教組と青少年人権行動アスナロなどは国家人権委員会陳情を準備している。

なお青少年人権行動アスナロは、青少年壁新聞付着に対する表現の自由侵害と 人権侵害事例の情報提供を受け付けている。http://www.asunaro.or.kr/jaboで 情報提供ができる。

付記
チョン・ヨンギル記者はニュースミンの記者です。 この記事はニュースミンにも掲載されます。 チャムセサンは筆者が自分で書いた文章の同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


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