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汚染水放出「きったないものはきったない」〜政府決定に抗議!官邸前緊急行動

動画(7分50秒)

 8月22日午前、「関係者の理解なしにいかなる処分もしない」という漁業者との約束を反故にして、岸田政権は放射能汚染水の海洋放出を決定した。「関係閣僚会議」が開かれた22日午前10時の官邸前には、緊急にもかかわらずプラカードを持った市民が続々と集まった。多く聞かれたのは「約束を守らないでやるのは、とんでもない」という声だった。

 メディアが多かったが、大きなテレビを抱えたクルーは中国CCTVなど海外メディアばかりで、あとは運動系やフリーのメディアだった。悪天候で土砂降りになったが、230人を超える参加者は立ち続け、「汚染水を流すな」「岸田は約束を守れ」の怒りのコールを上げた。

 主催者(さようなら原発1000万人アクション)の瀧さん(写真上)は「原発敷地内にも保管場所はいくらでもある。廃炉のメドもない。漁民との約束を反故にしてまで、放出を決定した岸田政権のやり方は絶対に許さない」と強い口調で述べた。

 原発そばの富岡町から避難している古川好子さん(写真上)は、「きったない水が流されて一番心配なのは、ずっと先の私たちの子孫がちゃんとした魚介類が食べられるかということ。政府はきれいな水だから大丈夫だと言っている。でも絶対大丈夫を言っていた原発が爆発して私は13年間、家に帰れなくなった。そんなやつらがいうことは信用できない。いくら処理したって、きったないものはきったない。未知の物質が混じっているかもしれない。だれにもわからないのだ。だから騙されてはいけない、自分の頭で考えて行動しよう」と訴えた。

 この日の昼のNHKニュースのトップは「処理水放出決定」のニュース。福島の人々の声が紹介されていたが「廃炉のためには仕方がない」など諦めの声ばかりで、反対の声はなかった。もちろん官邸前の抗議の声はいっさい報じられなかった。政府と一体となって原発推進の国策を進めるNHKの姿勢は露骨だった。

 この日の「関係閣僚会議」で24日放出が決定がされたが、地元の漁業者は依然として反対している。「さようなら原発1000万人アクション」では、24日午前10時-11時に東電本店前で大抗議行動を予定している。(M)


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