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崖っぷちのなかで立ち向かう人たち〜レイバー映画祭「厳しいなかで希望」

 7月23日、レイバー映画祭2022が東京・全水道会館が開催された。10時開始から17時の終わりまでほぼ満席で、200人以上が参加した。「どの作品も泣けた」「真実を知った」とは、二次会で聞かれた声だった。沖縄の石垣島の住民のたたかいを描いた『島がミサイル基地になるのか』から始まり、『プラットフォームビジネス「自由な働き方」の罠』『あの空に帰ろう! JAL争議団12年目のたたかい』『日本に飛べ 連帯の道を〜サンケン闘争』『ここから〜「関西生コン事件」と私たち』『テレビで会えない芸人』と6作品が上映されたが、どれも厳しい日本の現実が描かれていた。それでも、めげずに闘いを続ける人たちの生の姿に伝える映像だった。

 今回初めて公開された『ここから〜「関西生コン事件と私たち』は大好評だった。関西生コン事件というと暴力抗争のイメージが付きまとっていたが、それを打ち破る作品だった。シングルマザーの主人公の生コン運転手の松尾聖子さん(写真上)が、労働組合に出会い、女性の働く権利を獲得し、生き方を変え、弾圧とたたかっている姿に、観客は胸を揺さぶられた。上映後、松尾聖子さんが登壇すると、割れんばかりの拍手が起きた。石垣島、JAL・サンケン・生コンなど、やられっぱなしの崖っぷちの映像だったが、それはまさに今の日本を象徴していた。厳しい、でも希望がある。そんな思いを共有した「レイバー映画祭」だった。

 今回の映画祭の目玉は『テレビで会えない芸人』。その松元ヒロさんが、上映後に10分ほどのトークを行ったが、軽妙で痛烈なアベ批判に大いに盛り上がった。(M)

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「胸が熱くなった」(小泉雅英)

 私じしん、いつも崖っぷちを一人で歩いているような気分ですが、この日も朝から暑い中、映画祭に出かけ、帰りには、たくさんの力をもらいました。ほんとうに参加して良かった、と実感しています。どの作品も、ギリギリのところで、何の後ろ盾もない小さな個人が、このままではおかしいという、人としての譲れない所から、立ち上がり、踏ん張りながら闘い続けている人たちの、素顔が捉えられていて、胸が熱くなった。全ての作品から、大きな力を頂きました。ほんとうに素晴らしい映画祭だった! ご準備に当たられた皆様に、感謝します。有難うございました!

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各作品の関連情報

DVD購入
●『島がミサイル基地になるのか』(湯本雅典)2000円 yumo@estate.ocn.ne.jp
●『プラットフォームビジネス「自由な働き方」の罠』(PARC)4500円 http://www.parc-jp.org/video/sakuhin/platform.html
●『あの空に帰ろう! JAL争議団12年目のたたかい』(ビデオプレス)2000円 mgg01231@nifty.com
自主上映
●『日本に飛べ 連帯の道を〜サンケン闘争』(韓国KBS作品)自主上映のみ。お問い合わせはlabornetjp@nifty.comまで。
●『ここから「関西生コン事件」と私たち』(全日建労組)は、映画祭ではパイロット版の上映でした。後日、完成版による全国上映運動が予定されています。
●『テレビで会えない芸人』の上映情報は検索してください。


Created by staff01. Last modified on 2022-07-24 14:15:33 Copyright: Default

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