コミュニティ・ユニオン首都圏ネットワークの一日行動

コミュニティ・ユニオン首都圏ネットワークは、「2021・6・4一日行動」を6月4日に取り組んだ。あいにくの朝からの雨模様であったが、6争議組合がエントリーして、電車等の移動で拠点を回った。（宮川敏一）

【行動日程】

①(株)ナカムラロジスティック(10:00〜10:25)

②アマゾンジャパン(11:10〜11:35)

〜昼食休憩〜

集合13:00新宿駅東口広場

③テイケイ(株)(13:15〜13:40)

④鹿島建設(株)(14:20〜14:45)

⑤東京高裁(15:15〜15:40)

⑥(株)ピーエス三菱(16:40〜17:05)

【東京高裁前行動】

◆ユニオンネットお互いさまに所属するOさんは労契法18条の無期雇用転換の権利取得を前にして雇い止めされた。日通の雇い止めを不服として、東京地裁に提訴するもの棄却された。現在は東京高裁で控訴中で、「職場に戻りたい」「働き続けたい」を訴えている。ユニオンネットお互いさまのエントリーはNo.5。東京高裁前に結集した。開始の10分前になると雨にも負けず、続々とのぼりを持ったキャラバン隊(マイクロバス&電車組)が到着する。

【開始】15:15

東京高裁前に100人余りが並んだ。(雨と風が強くなる)

◆司会は清光正孝さん(お互いさま)「これから労契法18条を踏みにじり雇い止めした日通事件の公正な裁判を求めて、Oさんの職場復帰を東京高裁に訴えます」。

◆主催者挨拶　日和田さん

(横浜シティユニオン)

「雨にも負けず15団体100人を超える仲間が結集したことを報告します。原発訴訟にみられた裁判長は『科学的検知の判断は難しいが、責任の判断を示すことはできる』日通18条裁判も同様だ。誰が誤りをしたのか判断してほしい。何故、無期転換ができたのか？長期間安心して働くできることは社会的にも安定が広がる。日通は法律を無視、東京地裁は不当判決を出した。企業は雇用を守りなさい。裁判所は最後に求めるところ。裁判所が壁となるときもある。めげずに地裁の不当判決を高裁で晴らしましょう。皆さん諦めず頑張りましょう」。

◆当該労働組合挨拶(ユニオンネットお互いさま)水摩ゆきえ副委員長「いつも支援ありがとうございます。日通事件の公正な裁判を東京高裁に求めます。公正な裁判を求める署名は、全国から25000筆を超える署名が集りました。地裁の不当判決を認めない。職場に戻す闘いを続けてきました。雇い止めを裁判所が認めれば世間に広がりブラック企業がはびこります。労働者を切り捨て、使い捨てが当然に。そんなことはさせません。諦めず頑張りましょう」。

◆全川崎飯塚副委員長

「会社の雇い止め署名サインで1年、拒否だと即解雇。そんなひどいことを天下の日通がやっている。副社長を証人にした。労働法制の責任者でもあるのに労契法18条を知らない。そんなひどい会社が、横浜地裁川崎支部では合理的と！とんでもない不当判決だ。私たちは東京高裁で、お互いさまと連携して頑張ります」。

◆女性ユニオン東京

「5年頑張れば無期転換できる。労働者は裏切られた。企業は裏切った。コロナ禍解雇でで切られるのは、70％が女性。裁判所はしっかり判断してほしい。高裁で真の判断を求めます。当該の職場復帰まで頑張りましょう」。

◆下町ユニオン山本さ

「日本の常識は世界の非常識。雇用が守られない。労働者は追い込まれています。ジェンダー不平等等々、皆さんと力を結集して真の働く続けられる職場をつくりましょう」。

◆望月牛女子さん(お互いさま)

「労契法18条裁判は、東京、川崎ともに東京高裁に移りました。私たちは東京、川崎が連携して裁判に臨んでいます。不当な雇い止めをした日通に厳しい判決を突きつけます。皆さんとの団結で雇い止め撤回を勝ち取るまで頑張ります」。

◆原告の決意(Oさん)

「私は幼い保育園児を抱え必死に働いてきました。しかし、18年3月31日に日本通運は私を雇い止めにしました。私が働かないと家計のやりくりができない。だから必死でした。18条をめぐっては、会社の独善で無期転換が行われ、できる人できない人が差別された。裁判は東京高裁に移っています。川崎としっかり連携して、日通のひどいことを裁判で証言します。皆さんとともに頑張る決意です」。

◆ シュプレヒコール

参加者100人が東京高裁前に結集して「雇い止めはヤメロ！」「職場に戻せ」「東京高裁は公正な裁判、公正な判断を」のコールを上げた。

◆行動提起

岡村哲文事務局長から、本日最後の行動提起(ビーエス三菱.勝どき)が案内された。風雨が増す悪コンディションの中、キャラバンは整然と東京高裁を後に移動した。