![]() |
〔週刊 本の発見〕高野悦子『二十歳の原点』 | ||||||
Menu
おしらせ
・レイバーネットTV(7/9) ・あるくラジオ(6/14) ・川柳班(7/29) ・ブッククラブ(8/2) ・シネクラブ(7/6) ・ねりまの会(6/28) ・フィールドワーク(6.1報告) ・三多摩レイバー映画祭(5/25報告) ・夏期合宿(8月23-24日) ・レイバーネット動画 ●「太田昌国のコラム」第102回(2025/6/20) ●〔週刊 本の発見〕第395回(2025/7/10) ●「根津公子の都教委傍聴記」(2025/6/12) ●川柳「笑い茸」NO.161(2025/5/26) ●フランス発・グローバルニュースNO.18(2025/5/24) ●「飛幡祐規 パリの窓から」第100回(2025/6/5) ●「美術館めぐり」第12回(2025/6/23) ★カンパのお願い ■メディア系サイト 原子力資料情報室・たんぽぽ舎・岩上チャンネル(IWJ)・福島事故緊急会議・OurPlanet-TV・経産省前テントひろば・フクロウFoEチャンネル・田中龍作ジャーナル・UPLAN動画・NO HATE TV・なにぬねノンちゃんねる・市民メディア放送局・ニュース打破配信プロジェクト・デモクラシータイムス・The Interschool Journal・湯本雅典HP・アリの一言・デモリサTV・ボトムアップCH・共同テーブル・反貧困ネットワーク・JAL青空チャンネル・川島進ch・独立言論フォーラム・ポリタスTV・choose life project・一月万冊・ArcTimes・ちきゅう座・総がかり行動・市民連合・NPA-TV・こばと通信・Tansa
|
50年前の「学生運動」にタイムスリップコミック版『二十歳の原点』(原作:高野悦子 作画:岡田鯛 双葉社 税別1000円)&『二十歳の原点』(高野悦子著、新潮社、572円)/評者:杜 海樹
その方の名前は高野悦子さん(写真右)。大学入学を機に、当時の世の中の流れとして、極々当たり前に学生運動に参加したお一人であったと思う。しかし、彼女は二十歳になってから僅か半年の後の1969年6月、帰らぬ人として旅立って行ってしまっている。何故旅立って行ったか?の真相は確かめようがない訳だが、書き留めていた日記、後に『二十歳の原点』として出版されたものを読むと、行間の節々に当時の運動が抱えていた問題点や抱いていた疑問点が垣間見えてくる。
高野さんの残していった日記『二十歳の原点』は、その後、大勢の人々に読み継がれ、ベストセラーとして今日にまで至っている訳だが、50年前の出来事、高野さんの時代を知らない世代にとっては全く未知の世界であり、NHKの大河ドラマにでもしていただかないと全くピンとこない遠い昔話といった風にまでなってしまっている。 そんな折、世代間の溝に迫る一冊のコミック本が出版された。それはコミック版の『二十歳の原点』だ。コミック版の方は、原文とは違って、日記の内容をイラストを用いて忠実に再現しようとしたというよりも、過去と未来の間をタイムマシンに乗って移動するかのように、映画『時をかける少女』でも見ているかのように、50年前にタイムスリップして実際の高野さんと話をするという設定となっており、高野さんが話しかける姿を通して50年前の姿が疑似体験できるよう工夫されている。当時のことを知らない世代の方には50年前の日本を知る切っ掛けになればと思うし、切っ掛けがつかめたならば、是非、原文の方も合わせて読んで頂ければと思うところだ。 もし、高野さんが存命であったならば、今年で70歳ということになる。当時、高野さんが思い悩んだ事柄が、今日の状況に照らしてどうであるのか、話をお伺いしてみたいところだ。 *「週刊 本の発見」は毎週木曜日に掲載します。筆者は、大西赤人・渡辺照子・志真秀弘・菊池恵介・佐々木有美、根岸恵子、杜海樹、ほかです。 Created by staff01. Last modified on 2019-10-30 16:13:41 Copyright: Default |