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関東大震災 朝鮮人虐殺犠牲者追悼式に350人が集う−2019年9月7日

 台風が心配される中、1923年の関東大震災きっかけに起きた朝鮮人虐殺事件、その犠牲者を追悼する集まりが今年も荒川河川敷で行われた。木根川橋のあるここは、虐殺現場と地元の古老の話をもとに多くの人たちの思いをこの形に表すようになってからもう10年以上になる。

 来会者は、まずお花を祭壇わきの花かごに供えてから思い思いの椅子に座る。主催者の追悼式などの活動の簡単な歴史などのあいさつの後、今年は李政美(イジョンミ)さんの歌で、始まりました。矢野敏広さんの弦や竹田裕美子さんのアコーデオン、Swing MASAさんのサックスとにぎやか。京成線、朝露、悲しみ歌えなど繰り出される歌は、9月の荒川の水面を漂い空に昇った。

 在日二世の方の、何故あのような事件が起こったのか、防げなかったのかと、呼びかける言葉もあった。さらに、今年も中国人犠牲者遺族の挨拶が続いた。

 最後は私も参加しているプンムル(韓国の民族芸能の一つ。農事の際、厄払いなどで行われる)で締めた。いつもの方のお顔が見える一方、見当たらない方も。今年は韓国問題がクローズアップされ、告知がいきわたったからか、参加者が多い感と感じていたが、なんと例年のおよそ3倍の、350人ということだった。その後は、場所を移してチョンミさんたちのコンサートが夜遅くまで続いた。(笠原眞弓)


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