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市民と共に宮古の新聞を残そう!〜全員解雇・廃刊とたたかう宮古新報労組


*写真=宮古新報労組の会見

 沖縄県宮古島市の日刊紙「宮古新報」。ここで大問題が発生している。宮古新報労組が昨年来、社長のパワハラ・セクハラ行為に対し退陣を要求していたが、1月10日、社長は逆に全社員14人に対して解雇通告し、新聞廃刊・会社清算の意向を示した。しかし組合は負けてはいなかった。宮古新報労組は、残った組合員10人で新聞の発行継続を決意し、11日から発行を続けている。13日には同紙で「社窓風景」というコラムを始めて全国に支援を訴えている。以下、同じ宮古島の「宮古毎日新聞労組」と加盟している「新聞労連」のフェイスブックから関連情報を伝える。(レイバーネット編集部)

【全国から頑張れの声〜宮古新報のコラム「社窓風景」(1月13日)】

 私たち宮古新報社の社員は座喜味弘二社長から9日に 「10日付での解雇」 を急に通告された。 同社では昨年10月に社長から半ば辞めさせられる形でベテランの編集者が退職したことをきっかけに一致団結した宮古新報労働組合が座喜味社長の退陣を要求し団体交渉を重ねてきたが、 11日の紙面に廃業の社告を出すように言われ断固拒否した。

 東京で開かれた日本新聞労働組合連合の記者会見で、 広く同社の状況を公表。 夜には組合事務所で今後の対応について東京、 沖縄本島、 宮古島をスカイプで繋ぎながら午前0時半まで話し合い、「宮古新報社の社員が自らの声で愛読してくださる市民の皆さんに現状を伝えることが大切。 記者会見に挑もう」 と決意した。

 翌11日、 出勤時から社内はまさに緊迫した状況のなかで、 社員らは不安な気持ちを奮い立たせ、 ひっきりなしに鳴り続ける電話の応対をしながら午後2時の記者会見、 並行して編集2人、 制作2人、 印刷2人、 営業2人、 事務1人で12日付の新聞作成にとりかかった。 社員一同、 12日の新聞が発行できたことが何よりの喜び。 「頑張れ」 という励ましの電話やメッセージが大勢の市民や全国の仲間から届き感謝の気持ちでいっぱい。 同組合の伊佐次郎委員長は 「新聞の発行をこれからも続けていけるよう社員一同力を合わせていきたい。 見守ってほしい」 と述べた。

【ライバルだが同じ仲間として応援〜宮古毎日新聞労組FBより】


*写真=支援に立ち上がった沖縄のマスコミ労働者
 紙面上ではライバルですが、労働者としては仲間の宮古新報労働組合の仲間が立ち上がりました。宮古新報社は10日、全社員に解雇通告を出しました。併せて新聞の廃刊する意向を示しましたが、組合はこの解雇を認めず、労働組合で新聞の発行を続けています。会社は解雇理由に業績不振を挙げていますが、昨年まで黒字経営の会社です。単年度で赤字に転落したことだけを理由に会社を清算、さらに14人もの労働者を一斉に解雇するなどという暴挙は到底許すことはできません。残った組合員は10人。この人数で8ページの紙面を発行し続けるのは困難ですが、それでも組合は「読者のために出し続けたい」と言っています。私たち宮古毎日労組は、マスコミ労協の一員として支援していきます。こんな形でライバル紙がなくなるのは私たちとしても納得できません。友達の皆さん、ぜひ注目してください。宮古新報の仲間は今後、無報酬ですが新聞を発行し続けます。財政的な支援も含めて、皆さんの協力をよろしくお願いします。(1月12日)

【ビラで市民に訴える〜新聞労連FBより】

 市民と共に宮古の新聞を残そう!
 宮古新報の座喜味弘二社長がセクハラ、パワハラの責任を問われた末に、全社員を解雇して新聞発行を打ち切ろうとしている問題で、新聞労連と沖縄県マスコミ労働組合協議会は13日(日)、宮古新報労組のメンバーと一緒に宮古島市内で「新聞続けます」「宮古の新聞を残そう」と題したビラを配り、市民の理解を求めました。

 厳しい環境のなかで新聞発行を続け、「社窓風景」という新しい記者コラムにも挑戦している宮古新報労働組合の取り組みの話題は街中に広がっており、さまざまな応援が寄せられています。宮古島では毎週日曜日の新聞製作がお休みですが、月曜日から通常通りに新聞製作に取り組めるよう、みんなで智恵を絞りながら、力を合わせていきたいと思います。今後とも後押しをよろしくお願いいたします。(1月14日)

●琉球放送ニュース https://youtu.be/HnlohWAWg7I

●宮古新報HP http://miyakoshinpo.com/


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