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安倍政権を一刻も早く終わらせよう!〜東京・荒川で「安倍9条改憲NO!」アクション

 4月22日、東京・荒川区の荒川公園で、「安倍9条改憲NO! 国政を私物化する な!」と訴える集会が開かれ、区民ら200人が参加した。主催は「荒川市民アクショ ン」。前記のスローガンを掲げて、反改憲の一点で共闘する個人・市民団体が名乗り を上げ、去る3月19日に発足した。

 夏を思わせるような汗ばむ陽気になったこの日の午後。区役所前の公園には、開会 時刻の1時半前から続々と人々が集まった。同公園は四季折々の美しい風景が楽しめ る区民の憩いの場。池で釣り糸を垂らす人。木陰のベンチで将棋に興じる人々など、 思い思いに静かな休日を過ごしている。園内には仲間たちによるギター演奏と歌声が 流れていた。

 森友、加計学園問題、自衛隊日報隠ぺい問題。裁量労働制データ引用問題、文科省 前次官講演調査問題。現職自衛官による国会議員への暴言問題。あげくには財務省事 務次官による記者へのセクハラ疑惑。かつての自民党であれば、首相や閣僚が何人交 代しても追い付かないほどの深刻かつ末期的なレベルの不祥事が、安倍政権を直撃し ている。

 ところが当の首相はまるで他人事のように軽薄で無責任なコメントを繰り返している。麻生財務大臣は部下をかばいながら被害者を貶め、見苦しい断末魔を演じてい る。

 強い日差しに輝く新緑がまぶしい。司会の市村由喜子さん(荒川英語教育を考える 会)は、「この太陽に負けずに、元気にパレードをしましょう」と開会の音頭を取っ た。

 アクションを代表して、森本孝子さん(平和憲法を守る荒川の会)がマイクを握っ た。「麻生大臣はすでに二人の高級官僚を辞めさせた。彼らの退職金は合計一億円。 すべて私たちの税金だ。彼らが天下ればさらに増える」。「安倍総理は膿を出し切る というが、膿はお前だと怒りが燃え上がっている。現政権を一刻も早く終わらせて、 この国を普通の国にしよう」と呼びかけた。

 荒川区労評の信坂福雄さんは、自身がかかわり実質勝利で和解した同区・西日暮里 のフジビ印刷における労働争議を紹介した。「今年で憲法施行71年。幸いにも私は兵 隊にとられず戦争にも行かずに生きてきた。これからも労働運動の場で、生活と平和 を守っていきたい」と語った。

「安倍政権に感謝していることがある」。意外な言葉を発したのは、「荒川生活と健 康を守る会」の男性だ。「それは彼が私たちに、民主主義がいかに大切かを気づかせ てくれたからだ」。「この10月にまた健康保険料が上がる。年金生活者には苦しい値 上げの連続だ。荒川区に住む私たちが横につながり、生活と健康を守っていく」と きっぱり。

 日本共産党の横山幸次さんは、この日参加した数少ない区議会議員の一人。「国家の私物化 を許さない。首相案件なら何でも通る。こんなバカなことがあるか」と怒りをあらわ にした。

 約30分で集会は終わり、参加者はデモ行進に出発。統一署名達成を誓う横断幕やの ぼり旗が風になびく。リスとトラの着ぐるみが先頭を歩き、「安倍が辞めろ」のプラ カードが高々と差し出される。

 一行は、区役所裏の細い路地から荒川中央通りへ。高層マンションが東西に立ち並 ぶ荒川西中央通りで、「疑惑の隠ぺい 許さない」、「財務省はセクハラ認めよ」と コールを繰り返す。窓からパレードを眺め、手を振る親子の姿もあちこちに。

 南北を貫く尾竹橋通りは、古くからの専門店が軒を連ねる、歴史あるメインスト リートだ。「9条改憲 絶対反対」、「改憲発議 絶対させない」。東京土建の宣伝 カーが先導する。道幅が狭いため、警察官は神経質に指揮棒を振り回し、「早く歩 け」とデモ隊を煽っている。

「憲法生かせ、生活守れ」、「安倍政権を、みんなで倒そう」。ドラムのリズムに合 わせた元気な掛け声が、下町の商店街に響き渡っていた。(Y)


Created by staff01. Last modified on 2018-04-23 21:42:46 Copyright: Default

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