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「核兵器は恥の象徴、必ずなくせる」〜ICANフィン事務局長の講演会


 *フィン事務局長(右)と日本被団協の田中てるみ事務局長

 2017年のノーベル平和賞を受賞したICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)のベアトリス・フィン事務局長が、1月16日東京のオリンピック青少年センターで講演した。200席の国際会議場はぎっしり満席。フィン事務局長は「核兵器が私たちを破壊する前に、私たちが核兵器を終わらせなければならない。必ずできる。信じている。みなさんの勇気、希望、情熱を期待している。一瞬にして破壊されるかもしれない未来ではなく、より良い希望のある未来を持とう。私たちの声で、核兵器を廃絶しよう」と訴えた。

 フィン事務局長は「だれも核戦争を望む人はいません。核兵器は核兵器の使用を防止するために必要だと言われています。最も矛盾をはらんだ兵器です。日本は核兵器が使用されたらどれほどの惨事をもたらすかを一番よくわかっている国です。核兵器は何百万の無辜の市民を無差別に殺すための兵器だということを、政治家に理解させなくてはなりません。この兵器は力の象徴ではなく、恥の象徴です。日本政府は、長崎、広島に起こったことが他で起こってもいいと思っているのでしょうか。政府に対して、そのような核のシステムに参加するのは受け入れられないという声を上げていかなくてはなりません」と話した。

 そして、「現在核戦争の危険は、今まで以上に増している。しかし昨年、122か国が国連において核兵器禁止条約の採択に署名した。50か国の批准で発効することになった。日本に核軍縮のリーダーになってもらいたい。そのためにも日本はこの核兵器禁止条約に参加しなければと思う。みなさんが声を上げ団結すれば、政府は無視できなくなる。核兵器はどこかで必ず使われる。私たちは人類の生存の側に立っている。何もしないということは、核兵器を温存することになる。核兵器を終焉させたい」と、落ち着いたしっかりした声で訴えかけ、大きな拍手をあびた。

 核兵器廃絶国際署名運動をすすめている日本原水爆被害者団体協議会の田中てるみ事務局長は、「被爆国日本が核兵器禁止条約に協力も参加もしないのはとても残念なこと。核兵器廃絶の願いがどうして実現できないのか。多くの人々は核廃絶を願っている。願いを希望に変え、行動に移していこう。政府に対して、国会議員に対して、核兵器禁止条約に署名し、批准するよう働きかけていこう」と訴えた。〔尾澤邦子〕


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