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「食べられない」学生・若者たちと繋がろう!〜2.13「日の丸・君が代」集会で大内裕和さん

    佐々木有美

 東京の公立学校で「日の丸・君が代」の強制が始まって13年がたつ。2月13日、「日の丸・君が代」強制反対!2・13総決起集会が、東京・セシオン杉並で開かれた。主催は都教委包囲首都圏ネット。100人が集まった。冒頭、大内裕和さん(中京大学教授/写真)が「安保法制と教育」と題して講演。ブラックバイトや、奨学金問題に光をあて、救済運動をリードしてきた大内さんは、反安保運動と貧困問題をつなげることが大切だと指摘した。

 「新自由主義で格差と貧困は極限まで達している。若年層のほぼ半数は、年収300万円以下。食べられない労働者が増加している。『立憲主義』解体への批判とともに、貧困化への批判が必要だ。つまり『賃労働と資本』の場における力関係を変える運動こそが求められている」と語った。ブラック企業・ブラックバイトの根絶、貸与型奨学金(=負債)の拒否と給付型奨学金の導入、最低賃金全国一律時給1000円以上の即時実施などが課題にのぼった。米国大統領選で、泡沫候補にすぎなかったバーニー・サンダース氏の躍進は、「食べられない」学生・若者たちの支持による。ここに注目すべきだと大内さんは語った。参加者からは、「奨学金の返済が大変で組合費が出せず、労働組合に入れない若い教員が多い」という発言も。会場から驚きの声が上がった。

 教育現場からの報告では、「君が代」不起立を続ける田中聡史さん(石神井特別支援学校教員/写真)が「(減給処分を違法とした)最高裁判決以後も依然として都は減給処分を出し続けている。加えて、昨年は再発防止研修が7回も行われた。今後もこの不当性に声を上げてほしい」と訴えた。都立高校のKさんは、「校長は、希望する学校へ移動させてあげたから、卒業式での『君が代』には起立しろと言う。不起立すれば賃金にも影響するが、自分の信念を変えることはできない」ときっぱり語った。


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