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巨万人民で官邸前をうめつくせ!

               レポート 牧子嘉丸

 集団的自衛権の閣議決定阻止のために6月30日夕刻官邸前に集まった人々は、鳴り響くドラムや太鼓に合わせて「戦争反対!安倍は辞めろ!」のシュプレヒコールを声を限りに叫び続けた。

 70年代の学生時代から様々なデモに参加してきたが、またこれほど「ファシズム反対」や「ファシスト許すな」の声が聞かれたことはない。それほどの危機感が青年層に充満しているのだ。

 身動きのとれぬ中でもいろいろな人に出会う。最初は闘うソングライター・ジョニーHさん。ギター片手のいつものスタイルで官邸の至近距離で抗議の声を上げていた。

 そのつぎは反戦活動家のS君だ。車道の両側を忙しく駆け回っては、マイクで「集団的自衛権、反対!」の声を上げ続ける。警視庁の腕章を巻いた公安のポリスが執拗にS君の映像を撮っている。「撮影をやめろ!」と怒鳴ると、警察官の群れに紛れ込むがそのしつこさはハイエナなみだ。

 警察権力に囲まれた意気地のないこの若造は、すでに権力の番犬たる目つきでビデオ監視を怠らない。同じ若者でもS君ははつらつと人民大衆に献身する、身に寸鉄も帯びぬ勇気ある青年活動家だ。多くの若者が戦争の危機とファシズムの危険性に声を上げているのに、何という違いだろう。

 私の前にいて、力強い声で拳を上げていた男性は、九州大分から参加したと親しく話してくれた。その疲れを知らぬ精力的なシュプレヒコールはマイクを通じて周囲にこだましていた。全国から抗議の声を上げたくても来られない人々が圧倒的に多いのだ。だからこそ、明日は都内から、また関東近県から一人でも多く参加しよう。

 なお、NHKは28日の反原発デモを全く無視したように、この抗議の様子も夜9時のニュースでは全一切報じなかった。皆様でなく、安倍様のNHKだから当然だろう。もう公明党やNHKへの幻想は捨てよう。今は真の人民的ジャーナリズムの一翼を担うわがレイバーネットに依拠して闘おう。そして、友人仲間にツイッターやメールを送ろう。合い言葉は、「非暴力・民主革命の歴史的闘いに参加して、官邸前を巨万人民で埋め尽くそう」だ。


Created by staff01. Last modified on 2014-07-01 02:47:31 Copyright: Default

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