福島原発事件「福島は戦場〜子どもたちを救い出したい」佐藤幸子さん語る | |||||||
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1月28日、板橋の「ハイライフいたばし」で行われた緑フォーラムによる「福島の今〜子どもたちの現状」というテーマの佐藤幸子さんの講演に満席の80人が参加した。 講演内容は多方面にわたりながら、ひとつひとつが重要なもので、実践家としての佐藤さんの多岐にわたる活動がうかがわれた。 以下、佐藤幸子さんの講演の中の一部を要約抜粋し紹介。 「今現在福島県の経済界は『原発再稼働』と『税収確保の為だけの住民の県外流出』を阻止することに必死になり県の行政に、安全ではないのに『避難をさせるな』『避難という言葉を出すな』『県外に避難している県民を何が何でも元に戻せ』『安心安全を強調しろ』といった圧力をかけている。反省もせず、性懲りもなく、新たな『原発安全神話』である『放射能安心神話』政策を始めている。」 「枝野経産省大臣は、官房長官のとき『ただちに健康被害に影響はありません』と嘯いていたが、「原発に反対と我慢」の論議で家庭内に不和が生じたり、「避難するか残るか」で地域に不和が生じ、「買ってもらえない農作物・畜産物を生産するかしないか」で農業・畜産業者を悩ませ、結局、レタス生産者や畜産業者の自死を出した。放射能による被害は直接肉体に及ぼすだけではなく、精神的な被害を引き起こしていることを自覚してほしい。3.11以降、宮城県や岩手県の自殺者数は変わっていないのに、福島県は増加している。」 「日本メディアは『福島原発事故』と報道するが、外国メディアは『福島原発事件』と表現する。『事件』とすればはっきりと責任者を追及できる。」 「福島は今『日本の中央の組織が原発事故・放射能拡散という原爆を落とした事件の戦場』にあるといえる。戦場から子どもたちを救い出したい。そして戦禍がおさまり平和になったら子どもたちを戻したい。そのように考えることは当たり前なのに、県も国も互いに責任を押し付け合い、挙句の果てに『黙れ』と強圧的な態度をとる。」 「学校・地域・学校で『原発や放射能』の話題を許されない状況の子どもたちに絵を描かせたら、絵の中に『ぼくたちは”モルモット”なんだね』という言葉を書いた。私は海外農業研修生たちに日本語学習の一環として『森の木』という絵本を読んであげるのだが、この内容はまさに『東電の原発と福島の現状』のようで恐ろしい」 「日本赤十字に必要家電を申し込しこんだら、電気冷蔵庫・電気洗濯機・電気ポット・テレビ・電気炊飯器・電子レンジの家電6点セットが支給されるが、すべて福島原発を作った東芝製品だった。どんだけ焼け太りなんだと思った。」 「福島の状況を1日3人の人に伝えてほしい。正しい実態を伝えるには口コミが最も効果がある。その話のネタを経産省前テントで得てほしい。」 講演後、満席の参加者は佐藤さんとともに荒野座の西条ゆかさんのミニ・コンサートで一緒に歌った。 ( ジョニーH ) Created by JohnnyH. Last modified on 2012-01-29 19:09:04 Copyright: Default |