東部労組:都労委、阪急トラベルサポートを断罪 | |||||||
Menu
おしらせ
・2024総会(報告) ・レイバーネットTV(4/24) ・あるくラジオ(4/20) ・川柳班(投句「風」) ・ブッククラブ(6/8) ・シネクラブ ・ねりまの会(4/17) ・フィールドワーク(5/31) ・三多摩レイバー映画祭(6/2) ・レイバーネット動画 ●「太田昌国のコラム」第89回(2024/4/10) ●〔週刊 本の発見〕第342回(2024/4/18) ●「根津公子の都教委傍聴記」(2024/3/28) ●川柳「笑い茸」NO.152(2024/3/27) ●フランス発・グローバルニュース第7回(2024/3/20) ●「飛幡祐規 パリの窓から」89回(2023/12/31) ★カンパのお願い ■メディア系サイト 原子力資料情報室・たんぽぽ舎・岩上チャンネル(IWJ)・福島事故緊急会議・OurPlanet-TV・経産省前テントひろば・フクロウFoEチャンネル・田中龍作ジャーナル・UPLAN動画・NO HATE TV・なにぬねノンちゃんねる・市民メディア放送局・ニュース打破配信プロジェクト・デモクラシータイムス・The Interschool Journal・湯本雅典HP・アリの一言・デモリサTV・ボトムアップCH・共同テーブル・反貧困ネットワーク・JAL青空チャンネル・川島進ch・独立言論フォーラム・ポリタスTV・choose life project・一月万冊・ArcTimes・ちきゅう座・総がかり行動・市民連合
|
全国一般東京東部労組の菅野です。 旅行添乗員のHTS支部塩田委員長への「取材に応じたことで解雇」攻撃につき、 2/4,東京都労働委員会で勝利命令を勝ち取りました。 取り急ぎ、以下、ご報告です。 ============================= 都労委 阪急トラベルサポートを断罪 「会社の行為は不当労働行為」 「週刊金曜日」の取材に応じたことで、阪急トラベルサポート(HTS)より 「アサイン停止」(事実上の解雇)を受けたHTS支部の塩田委員長。 09年5月、東京都労働委員会(都労委)に不当労働行為の救済申し立てを行い、 職場復帰を求め、この間闘ってきました。 2月4日、都労委は「命令」(=判決)を交付、塩田さんへの「アサイン停止」 (事実上の解雇)が不当労働行為であり、 ■塩田さんを添乗業務に復帰させること ■塩田さんに対し、アサイン停止日から業務に復帰するまでの間、塩田さんが受 けるはずであった金員相当額を支払うこと(バックペイ) ■組合に対し「今後、このような行為を繰り返さないよう留意します」との謝罪 文の交付 を会社に命じました。 バックペイについては、塩田さんが事実上の継続雇用にあったとして、当時の日 当×20日(当時の稼働実績)をひと月分とせよ、と認定しています。 登録型派遣労働者の継続雇用性が認定されているという点で、この命令は画期的なものであるといえ ます。 「取材に応じた」塩田さんへの不利益取扱い HTSは09年3月、取材に応じただけの、文責もなく発行主体でもない塩田さんに対して、執筆者、 発行主体を飛び越え、「週刊金曜日」同年2月20日号に掲載された「シリーズ 生きている労働組合 」の記事を「内容は虚偽の事実」とし、事実上の解雇処分を通告してきました。 一方、会社は現在に至るまでライターの野村さんと出版社の金曜日に対して抗議などはしていないば かりか、会社が問題にしている部分は「地の文」、つまりライターが執筆した部分(塩田さんの発言 はカギ括弧の中の部分)であり、ましてや会社のことを書いている部分ではないのです。その意味で 、会社のやり方は、支部の委員長である塩田さんを狙い撃ちにし、それにより組合つぶしを狙ったも のでした。 都労委の判断−「会社の行為は不当労働行為」 都労委はこのような会社のやり方を、塩田さんに対する事情聴取の場であらかじめ用意したアサイン 停止を通知する文書を渡しているなど、「塩田を職場から排除するアサイン停を既定の方針として既 に決めていた」と断じました。 そして、「会社は、虚偽の事実を掲載したとか、重大な名誉毀損があったなどといいながら、週刊金 曜日に対しては本件雑誌記事の訂正、撤回を申し入れるなどのことをしていない。むしろ会社は、塩 田にのみ責任を転嫁」した、と判断したのです。 そして、会社の狙いは「塩田が野村の取材に応じたことを奇貨として、派遣添乗員の労働問題、とり わけ事業場外みなし労働時間制の撤廃を巡って激しく会社と対立していた組合の支部執行委員長であ る同人を職場から排除することによって、組合の会社における影響力を弱体化することにあったと判 断せざるを得ない」と明確に会社の不当労働行為意思を認定しました。 「言論の自由の侵害」−社会的な包囲と支援 インタビューに応じた労働者を「処分」するということは、企業への批判の声をあげることと、これ を報じるメディアに対して「告発したらこうなるぞ」という見せしめでもありました。 この点から、雨宮処凛さん、宇都宮健児さん、佐高信さん、中島岳志さん、湯浅誠さんの5人を呼び かけ人とする「塩田さんへの事実上の解雇を許さない!文化人・言論人アピール」運動、MIC(日 本マスコミ文化情報労組会議)の抗議声明、「週刊金曜日」を発行している株式会社金曜日とライタ ーの野村さんもHTSに対して損害賠償を求める訴えを起こすなど、社会的包囲が形成されていきま した。 同時に、「週刊金曜日」主催の塩田さん支援岩手ツアーの開催、たくさんのカンパが寄せられるなど 、支援態勢も確立されていきました。 このように、今回の勝利命令は、支部の団結、そして社会的な包囲・支援の中で勝ち取られたものと 言えます。 組合は、勝利命令を受けただちに厚労省記者クラブで週刊金曜日との共同記者会見を行い、塩田さん は「職場復帰を強く求める」と訴えました。 組合は会社に対し、都労委命令を守り、塩田さんをただちに添乗業務に復帰させるよう、強く求めて いきます。 新聞各紙のWEBに記事が掲載されています。 朝日新聞<asahi.com> 「記事掲載後に業務外す 派遣社員への不当労働行為認める」 http://www.asahi.com/job/news/TKY201102040195.html 毎日新聞<毎日.jp> 「不当労働行為:阪急トラベルサポートに救済命令 都労委」 http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110205k0000m040047000c.html 読売新聞<YOMIURI ONLINE> 「労組幹部の業務外しは不当、都労委が復帰命令」 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110205-OYT1T00279.htm 「週刊金曜日」きんようブログにも掲載されました 「塩田さんに勝利命令」 http://www.kinyobi.co.jp/blog/?p=2804 松原さん撮影の記者会見の動画がユニオンチューブとYouTubeにアップされてい ます。 ↓ユニオンチューブ http://video.labornetjp.org/Members/akira/videos/0204hts.wmv/view ↓ユーチューブ http://jp.youtube.com/uniontube55 Created by staff01. Last modified on 2011-02-06 22:58:11 Copyright: Default |