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LNJ Logo かわら版253号〜気になる記事─初任給54万円
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//     かわら版・ジャパンユニオン 2010/9/15 第253号
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<INDEX>---------------------------------------------------------

 1.今号のきめゼリフ
 2.こんな時どうする
 3.二週間・Newsスッぱ切り
 4.Focus of News
 5.ほっかほか・ほーこく
 6.「No.ゼロ」のぶつぶつつぶやきスペース
 

<今号のきめゼリフ>----------------------------------------------

 −気になる記事─初任給54万円−

 こんな気になる記事が、8月19日東京新聞に載った。
 証券大手の野村ホールディングスの来年新卒入社予定600人のうち40
 人の一部新卒者の初任給が54万2000円だそうだ。「大企業管理職並みの
 年収をとるスーパー新人も誕生」とも報道している。平均初任給20万円
 の2.7倍にもなる。

 新卒入社時から一部に「破格の待遇」を作り出すことは、「勝ち組と負
 け組」などの格差の風潮をさらに助長していくことにならないだろうか。
 気になるところだ。

 来年社会に飛び立つ若者達はどのように受け止めるだろうか。現在も就
 活中で苦戦している学生もいるだろう。来年新卒の大企業の有効求人倍
 率は前年の2割減の1.28倍と非常に厳しく、中小企業の4.41倍
 に比べ難関の競争といえる。
 更に、正社員採用とはかぎらず、非正規社員採用も近年の傾向といえる、
 2009年の新卒者の71.2%しか正社員として採用されていない、22.9%は
 非正規社員の採用となっている、と厚労省が9月2日に発表している。

 格差社会が問題になっているその根底にあるものは二極化する「収入格
 差」である。大企業と中小企業との賃金格差、会社役員と社員の収入格
 差、正規社員と非正規社員との賃金格差などである。さらに1700万人を
 越える非正規労働者の増大は、貧困を生み出す温床となっている。

 菅首相も代表選では、「1に雇用、2に雇用、雇用の増大だ」と言って
 はいるが、その中身は、何も言っていない。問題は正規労働者雇用の増
 大でなければ、格差社会はいつまでも続くだろう。


<こんな時どうする>----------------------------------------------

 労働相談センター・メール相談より
 「監視断続労働」

 <質問>
 ある施設の警備を担当する会社に勤めております。
 朝8:30〜翌日8:30までが勤務時間です。6時間の仮眠時間があ
 りますが、緊急時には、起きて対応するように言われています。
 しかし拘束しているにも関わらず、労働時間にはならず、無給扱いです。
 加えて、翌日の非番をなくして半強制的に「時間外勤務」と称して夕方
 17:30までの勤務という連続勤務33時間をほぼ毎勤務繰り返され
 ています。
 36協定を結んでいますが、ひと月の残業時間が100時間を越える者
 がほとんどです。
 休日についても、ひと月に2回か3回あればいい方です。当然有給休暇
 はありますが取らせて貰える状態じゃありません。
 会社側としては、人員不足なのだから我慢してくれと言ってますが、こ
 のままでは過労が重なるだけでやり切れません。


 <回答>
 メール拝見しました。
 1.仮眠時間における実働に対しては、きちんと賃金を支払わないとい
 けません。
 
 2.非番の日を強制的に残業と称して働かせることは明らかに違法行為
 と考えられます。
 36協定でも45時間以上の協定はないはずですから、36協定違反となり月
 100時間など論外となります。
 
 3.拘束33時間、月に2回か3回の休日。有給休暇もとれないなど、とん
 でもない許しがたい労基法違反です。
 労働時間は、あくまで週40時間が原則です。
  
 4.労使協定で締結しているであろう「変形労働時間」からも大きく逸
 脱していると考えます。
 
 5.会社が「警備」業務は、労基法41条の「宿直・日直」と同じく「労
 働時間規制の適用除外」が認められている「監視または断続的労働」に
 該当していると主張する場合があります。
 しかし、この場合は、以下のように厳しい要件が必要とされています。
 
 厚生労働省平5.2.24基発110号
 1)常態として身体の疲労・緊張の少ないこと
 (立哨・荷物の点検、車両の誘導、常態としてモニターでの監視はだめ、
 環境が危険でなく、温度・湿度・騒音・粉塵など有害でないもの)
 2)一勤務の拘束時間は、12時間以内であること。
 3)巡視の回数は一勤務6回以下であり、巡視一回の所要時間は一時間
 以内であること。
 4)勤務と勤務の間には10時間以上の休息期間(睡眠時間を含む労働者
 の自由な時間)
 
 NPO法人労働相談センター


<二週間・Newsスッぱ切り>------------------------------------
  
 8/31 ・オーストラリアの男女間賃金格差、過去30年で拡大=調査
     ・中国、国営労働組合の賃上げ交渉権限を強化へ 
 9/1 ・日テレが定期昇給廃止へ 「テレビ業界初」に激震走る
     ・7月の現金給与総額、5か月連続で増加
 9/2 ・フリーター正規採用は11% 09年、厚労省調査 
 9/3 ・8月の米失業率9・6%に悪化 4カ月ぶり上昇 
     ・新卒枠で正社員募集が25% 厚労省調査
     ・「自身の収入のみで生計」35歳未満の非正社員では3割だけ 
 9/7 ・「うつ病兆候」会社に知らせません/厚労省案 
     ・キユーピーに賠償請求=従業員「長時間労働でうつ病」─東
      京地裁 
     ・フランスで労働組合が全国的なスト、大統領の年金改革案に
      抗議 
     ・自殺やうつ病、経済的損失2・7兆円/厚労省 
     ・熱中症で労災死、過去最多の33人 
 9/8 ・「すき家」バイト残業代、会社側が請求認める 
     ・菅首相、新卒者対策で労使に協力要請 
     ・年金改革抗議デモに273万人=国民の反発浮き彫りに─仏 
 9/9 ・<新戦略実現会議>首相、雇用促進税制を指示/初会合 
 9/10 ・<中国>「格差是正」方向性示す/初の労働白書
     ・最低賃金、平均730円 02年度以降最大の上昇 
     ・19県で賃金アップ助成=11年度、中小企業支援─厚労省 
     ・長時間労働で44%が違反 貸し切りバス事業者調査 
     ・工場の海外移転急加速で 失業率は8%になる 
     ・HIV診療時、感染防御の薬代を労災適用 
     ・米鉄鋼労組、中国のクリーンエネルギー政策めぐりUSTR
      に調査要請 
 9/11 ・海外就労、20代は40%が関心 内閣府調査
     ・休憩なしで24時間勤務/警備会社を書類送検    


<Focus of News>-------------------------------------------------

 =キユーピーに賠償請求=従業員「長時間労働でうつ病」─東京地裁=
  (時事通信2010年9月7日)

 長時間労働や工場長のパワーハラスメントでうつ病になったとして、キ
 ユーピー(東京都渋谷区)の男性従業員(51)=休職中=が7日まで
 に、同社などを相手取り、慰謝料など約3100万円の損害賠償を求め
 る訴訟を東京地裁に起こした。提訴は7月22日付。

 訴状によると、都内の製造工場で課長を務めていた男性は、2002年
 10月からマヨネーズ、ゆで卵など複数部門を担当。深夜までラインに
 立つなどし、月平均177時間の残業を強いられた。

 当時の工場長は生産量の削減に応じず、「作業員を遊ばせるな」「何時
 まで生産しているんだ」と繰り返し罵倒(ばとう)したという。男性は
 翌年7月にうつ病を発症。「出退勤の自由などがない『名ばかり管理職』
 だった」として、残業代も請求した。

 男性は08年、残業とパワハラを理由に休業補償などを申請し、労働基
 準監督署から労災認定された。

 キユーピー広報室の話 現時点ではコメントは差し控えたい。


<ほっかほか・ほーこく>------------------------------------------

 =河西店長が不当降格に反対して組合加入!第29回コナカ団交報告=
 〜不当降格に反対して東部労組コナカ支部に加入〜

 全国一般東京東部労組コナカ支部は9月6日、団体交渉を持ちました。
 この日の団交にはこのほど組合加入したばかりのコナカ鷺沼店店長の河
 西俊彦さんをはじめ、コナカ支部の松田慎司委員長、高橋勇書記長ら組
 合側からは6人が出席しました。

 河西さんは1988年に入社した社歴約23年、店長になってからは約
 20年の6等級のベテラン店長です。この河西さんに対して、会社は先
 月下旬、店長から主任へ、すなわち6等級から4等級への降格人事を
 「打診」しました。これに怒った河西さんはただちに東部労組コナカ支
 部に加入し、この日の団交になりました。

 河西さんへの降格について、会社側は団交で昨年10月から配属された
 鷺沼店での店舗業績(予算の達成率)が悪いからと主張しました。それ
 だけが降格の理由です。鷺沼店に移ってからの店舗業績がかんばしくな
 いのは事実です。だから、それがどうしたというのでしょうか。

 たった1年にも満たない短期間の店舗業績だけを見て、大幅な賃金ダウ
 ンを伴う2等級もの降格を強いるようなめちゃくちゃなやり方が法的に
 も社会的にも許されるわけがありません。河西さんが23年間もの長き
 にわたって会社に貢献してきた実績は何ら考慮されていないのです。

 そもそも店舗業績が悪いのは店長の責任でしょうか。店長は管理監督者
 でもない、いち労働者に過ぎません。会社経営陣が決定した方針にした
 がって、会社経営陣が命令するスーツの販売という仕事を忠実に懸命に
 やっているだけです。その結果、業績が悪化したとすれば、その責任は
 当然、経営陣が果たすべきものです。

 組合側は業務命令(辞令)として強行せず継続協議するよう求めました。
 これに対して会社側は団交では「約束できない」という不誠実な対応を
 取りましたが、後日「組合と継続協議する」ことでまとまりました。

 コナカ経営陣は違法・不当な降格や転勤をやめよ!
 コナカ支部は会社が強行してくるなら徹底的に闘います!

 詳細はブログ「労働相談センター・スタッフ日記」をぜひご覧ください。
 http://blog.goo.ne.jp/19681226_001/e/81a45fc0eecda99209ac0511763903d5


<「No.ゼロ」のぶつぶつつぶやきスペース>-------------------------
 
 ●ようやく涼しくなってきた今日このごろ。暑い日が続きましたね。よ
 うやく一息。●この暑さ、身体的に辛いのもありますが、我が家では
 「クーラーつけるつけない、つけた場合の設定温度」で一時期険悪な空
 気が漂ってました。●僕は暑がり、妻は寒がり。でクーラーが悩みの種。
 「クーラーつけない」は僕にとってはありえないのですが、妻はそれが
 納得いかない。●その意味で、二人が「ああ今日は涼しいね。クーラー
 いらないね」で一致できる気温にようやくなった、とほっとしています。
 (存)


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