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LNJ Logo ワープアいじめの「地デジ」強制はおかしい
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News Item 0630tideji
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↓7/5からのアナログテレビ

↓7/4午後5時59分から1分間は「砂嵐」になる

来年7月の地上デジタル放送化を前に、7月5日からアナログ受信している人に対して、「地デジ」促進のための黒帯表示が始まる。テレビの上下に黒帯が入り、そこに「早く地デジにしろ」という趣旨のメッセージが入る。また4日の午後5時59分から1分間、来年の予告として、アナログテレビは「砂嵐」放送になる(上の写真)。地デジ化は国策として総務省が推進しているが、その理由はいまひとつはっきりしない。また、難視聴地域対策や受信設備などのインフラ整備が間に合わないことなど、問題山積である。しかし、テレビ業界も推進しているため、メディアからの批判が出てこない。とにかく、一番困るのはワープア層である。お金がないのに、なぜテレビを買い換えなくてはいけないのか。なぜ選択肢がないのか。なぜ黒帯の嫌がらせを受けなくてはならないのか。疑問だらけの「国策・地デジ化」である。(M)

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*以下の文章は、地デジを考えるうえで参考になると思います。以下紹介します。

「地デジ化」という弱者いじめ    2009年4月8日  ブログ「ほめ・く」

昨年の夏ごろからだろうか、我が家のTV画面の右上に「アナログ」という表示が現れるようになった。NHKの場合、綜合、教育、衛星放送など全ての 番組に表示がされている。

言うまでもない、「お前の家は未だにアナログ放送を受信しているので、早く地デジに切り替えろ。」いう嫌がらせだが、TV局はどうしてこんな脅迫まがいの 手口を使うのだろう。

我が家のTVは今でも、アナログ、厚型、スタンダードという「TV弱者」だ。いちいちTV画面で警告されなくとも、自分のところがアナログだという事は百も承知なのだ。でも何ひとつ不自由はしていないし、地デジに切り替えなくては いけない義理もないから、そうしているだけなのだ。放っといて欲しい。

デジタル放送を決して否定するものではない。ただ、自分がデジタルだから、あなた方もデジタルにしろという強制に納得がいかないのだ。総務省は「2011年7月24日までに現行のアナログテレビ放送を終了する。」と勝手に決めてしまった。今はアナログとデジタルが共存し、視聴者が自分の判断でどちらかを選んでいる。それで良いのではないか。なぜアナログ放送を終了してしまうのか、選択肢を奪い強引に全てを地デジ化する、そこが問題なのだ。

それでは総務省のHPから、「なぜデジタルなの?」の解説を見てみよう。


【引用始め】

・多様なサービスを実現
現代の生活のなかで最も身近な「テレビ」もテレビのデジタル化によって、今までにない多様なサービスを実現します。地上デジタルテレビ放送では、デジタルハイビジョンの高画質・高音質番組に加えて、双方向サービス、高齢者や障害のある方にやさしいサービス、暮らしに役 立つ地域情報などが提供されています。
また、携帯電話、移動体向けのワンセグサービスも開始されています。


・電波の有効利用
電波は、もう、目いっぱい使われています。通信や放送などに使える電波は無限ではなく、ある一定の周波数に限られています。現在の日本では、使用できる周波数に余裕がなく過密に使用されています。デジタル化すればチャンネルに余裕ができます。デジタルテレビ放送では大幅にチャンネルを減らすことができます。空いた周波数を他の用途への有効利用が可能になります。


・世界の潮流
地上デジタルテレビ放送は1998年にイギリスで最初に開始されました。現在は欧米ではアメリカ、ドイツ、イタリアなど、アジアでは韓国、中国、ベトナム など、世界の20以上の国と地域で放送されており、デジタル放送は世界の潮流となっています。


・情報の基盤
地上デジタルテレビ放送対応テレビをネットに接続し、より多くの情報を得ることができます。テレビをデジタル化することで、誰もが情報通信技術の恩恵を受 けられるような社会にすることは国の重要な未来戦略であり遅らせることのできない施策です 。
【引用終り】

【反論】


(1)TVに高画質、高音質を求めるかどうかは、利用者の趣味の問題だ、現状で十分だという人の意見は無視するのか。TVの双方向サービスとやらも、大き なお世話である。


(2)暮らしに役立つ地域情報というのは、通信技術の問題ではなく、コンテンツの問題だ。デジタル化によって番組内容が向上するわけではない。


(3)空いた周波数を他に有効利用とあるが、現在どんな障害が起きていて、将来どんな事に利用しようとしているのか、それが国民生活にとってどれだけ有効 なのか、全く説明がない。


(4)世界で20カ国ということは、未だ世界の1割しか導入されていないということだ。なぜこれが「世界の潮流」と決め付けられるのか、意味不明である。


(5)地デジをネットに接続とあるが、これなど噴飯ものだ。別にTVを接続しなくとも、利用者としては何ら痛痒を感じない。


(6)これらの説明はいずれもデジタル放送の特質を述べているもので、アナログ放送を終了させる理由は一切触れられていない。


以上のように総務省は、理由にもならない三百代言を並べ立て、「御上の威光」を振り回して全国民に地デジを押し付けようとしている。
こうした総務省の強引な手口の裏には、隠された理由があるのだろう。
これは推定だが、恐らく次の二つだと思われる。


(1)総務省官僚の放送産業への天下りの確保。


(2)デジタル化推進議員に対する電気・通信産業からの政治献金。


早く言えば、国会議員の金集めと官僚の天下りのために、私のようなTV弱者を犠牲にしようとしているわけだ。それを「高齢者や障害のある方にやさしいサービス」のためなどと、心にもないことをほざいている。
こういうのを「お為ごかし」という。
総務省の「2011年7月24日までに現行のアナログテレビ放送を終了する」という方針を撤回することを、強く要求する。

↓以下が元文のブログです。
http://home-9.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-e4b0.html


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