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写真と報告 by 大地実

日本政治の展望―「活憲」を軸に

市民社会フォーラムの第11回東京例会が、「日本政治の展望― 「活憲」を軸に」と題しての講演と親睦を兼ねて、10月27日( 土)午後3時から法政大学市ヶ谷キャンパス58年館867教室で 行われた。台風20号が近づく雨降りで参加者は多くなかった が、案内のとおり以下の次第で進行した。 

話題提供(仮)
 「活憲を展望する政治論―政治学者の立場から」五十嵐仁さ ん 
 「活憲を実現するためには―平和活動家の立場から」きくち ゆみさん
※講演後、対談、参加者との質疑応答

 改憲と消費税増税を狙う自公政権は参議院選挙で歴史的敗北 を帰し、安倍首相は辞任に追い込まれ、年内に解散総選挙の可 能性もあり、野党政権実現の期待も高まっています。
 参院での与野党逆転の中、当面は臨時国会で、テロ特措法延 長などが争点になります。

 こうした政権交代も視野に入る時局をふまえ、憲法の理念を 守り活かすため政治=「活憲」の展望について、人気ブログ「 五十嵐仁の転成仁語」で精力的に発言している政治学者・五十 嵐仁さんと、同じく人気ブログ「きくちゆみのブログとポッド キャスト」などで平和のメッセージを発信されている環境・平 和活動家のきくちゆみさんに、ご講演・対談いただきます。

共 催 へいこうせん(平和と公正の選択を求めるネットワー ク)     沖縄・日本から米軍基地をなくす草の根運動
協 力 平和と文化のネットワーク

 参加した晴香さんが下記のルポ「嵐の中、行って来ました、 講演会!」(by晴香)を寄せてくれました。

             記

ルポ「嵐の中、行って来ました、講演会!」  (by晴香)

10月27日(土)は朝から台風20号の影響で荒天だった。

でも、そんなことはお構いなし。雨が降ろうが槍が降ろうが実 行するのが私のモットーだ。

法政大学教授で政治学者の五十嵐仁さんと、われらの平和活動 家、きくちゆみさんのビッグな顔合わせなのに、嵐のせいか、 20名ほどの出席者だったのが残念。

会場は法政大学キャンパス! 広大な校舎なので迷ってしまった。

まず正午からきくちゆみさんを囲んでランチミーティング。 私も含めて6人だった。 ゆみさん以外は私は始めてお会いする方ばかり。

そして、午後3時から講演会が始まった。 嵐はますますひどくなり、外は異常に暗くなった。 こんな日でも何人かの人が来てくれて、ゆみさんは感激してい た。

まず、最初は五十嵐仁さんのお話の内容をお伝えします。 「活憲を展望する政治論――政治学者の立場から」 はじめに 「赤福」状態に陥った福田内閣

1、安倍辞任の国際的背景、イラク戦争の失敗は何を教えてい るか  ブッシュ米大統領が提唱した「反テロ戦争」は「9.11」を繰 り返した。 イラクでは「9.11」の死者を上回る3000人以上の米軍兵士が命 を落とした。

「テロ」とどう「闘って」はならないか 戦争は人の心に憎悪を生むだけ、テロは軍隊ではなく警察によ って取り締まるべき。

イラクの抵抗闘争は世界政治を変えた。 「裏庭」の中南米の変容、伊、英、日での首相交代、米、豪の レームダック化。

インド洋での給油停止によって泥沼からの脱出を助けるべき。 ブッシュ米大統領には「出口戦略」を強要しなければならない 。

2、安倍辞任の歴史的背景、改憲内閣は何故破綻したのか 新自由主義+重武装軍事的国際貢献路線の破綻という大きな流 れ 90年代半ば以来の「改革路線」の行き詰まり、政治改革、行政 化企画、構造改革

自民党支配の「終わり」は小泉政権で始まり福田政権で終わる ? 「首相支配」「官邸主導」による自民党、官僚の押さえ込み→ 自民、官僚の逆襲

安倍首相は「反米」と「従米」のジレンマから抜け出せなかっ た。 太平洋戦争は正しく占領政策は間違い、日米同盟維持のための 対米協力は最優先

「靖国右派」による激しい攻撃は違和感を呼び起こし抵抗の力 を生み出した 安倍辞任の背景としての参院選の敗北、その背景としての改憲 路線への警戒感

3、「活憲」による政治の刷新、どのようにして憲法を生かし ていくのか 参院選は「一票革命」によって明文改憲の危機を防いだ。 参院選の改憲賛成派は新勢力で53%と3分の2を下回った、改憲 発議は不可能

民主党は「やゆよ」戦略から「ゆやよ」戦略に転換した 衆院通過法案の否決、参院先議の法案可決、国政調査権、問責 決議、承認人事

共産党の方針転換によって政権交代が視野に入ってきた 小選挙区における非自民候補への得票の集中という新戦術の有 効性

憲法に基づいた政治の本格的実現が課題 「護憲」から「活憲」へ、憲法の規範と規定を政治や生活、地 域社会に活かす

むすび  「もう一つの世界」への合流を

聞いていて本当になるほどと、頷けた。 憲法を護るだけでなく、これからは憲法を活かしていかなけれ ばならない「活憲」に心の底から共感した。

きくちゆみさんは、「日本にも平和省をつくろう」と活動され ている。 以下、きくちさんの言葉から抜粋〜

「憲法9条のある日本は、世界から『平和の文化』の国、と思 われている。しかし、今や戦闘地域であるイラクで航空自衛隊 で米兵や武器を運んでおり、憲法9条は瀕死の状態だ。私は平 和省創設の運動を日本全国津々浦々に広げて、市民の力で日本 にも平和省を実現し、憲法9条の精神を実践したい」

夕方6時――熱いメツセが終わった。 嵐の吹きすさぶ真っ暗な道を帰途についた。 私の胸の中にも熱いものが溢れていた――。
(文責 晴香)


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