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LNJ Logo レポート〜長崎市長銃殺事件抗議集会
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News Item 0427report
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長崎市長が暴力団幹部に射殺された事件に抗議する集会が27日、都内で開かれ、200人を超える人々が集まった。民主主義を暴力で圧殺しようとする時代。頻発する右翼のテロリズムに対して、それを容認するように、沈黙で居直る安倍政権に対して、参加者は怒りの声をあげた。

東京・神田駿河台の総評会館。集会に先立ち、全員で黙とうを捧げた。(写真下)

司会の白石孝さんは、昨年の加藤紘一宅放火事件の際にも、抗議行動の事務連絡を担った。以下は発言要旨。

鎌田慧さん。
「今回は、事件発生から約一週間で今日の集会が開催できた。昨年は2ヶ月かかった。言論には言論で戦うべきで、政治テロは許されない。こういう集まりをしなくてすむ社会にしなければならない」。

上原公子・国立市長。
「自分たち首長は周囲の公安の動きで、不穏な情報を察知することが多い。このような民主主義を封殺する事件について、メディアはもっと書くべきだ。市民がこのまま、何となく黙ってしまう風潮を、私は一番恐れている」。

前田哲男さん。
「現地長崎では署名活動が始まり、来月には大きな集会も予定されている。私たちも動かなければならない」。

谷内真理子さん。
「私は本島市長が銃撃された直後にも取材している。その時の犯人が出所して堂々と街中を歩いている。今回の犯人は、彼を尊敬しているという」。「自民党県連は『天皇責任発言をするような人物の警備は必要ない』とまで言っている。本島市長は、警備が手薄になったところを撃たれたのだ」。「勇気ある発言や行動に対しては、市民が共感したり、メディアが論陣を張らなければ、こういう事件は後を絶たない」。

 

福山真劫さん。(写真左)
「森元首相は、いかに日教組や自治労を壊滅させるか、と公言している。権力者のこうした発言が、今回のような事件を誘発している」。

内田雅敏さん。
「昨年加藤紘一宅に火をつけた犯人の弁護士は、加藤は中共のエージェントだから言論の自由はない、などと言っている。先日電車のなかで女性がレイプされたが、乗客は見て見ぬふりをした。監視社会が進む一方で、こういうことが起きる。市民運動への弾圧が厳しくなる一方で、右翼へは、ますます甘くなっている」。「全国で『暴力を絶対に許さない』という集会をやって、声をあげることだ。とにかく集まることだ」。

富山洋子さん、斉藤貴男さん(写真右)は、こうした凶悪な事件に対して、安倍政権がほとんど沈黙し、無視し、コメントしないことを厳しく批判した。

鎌田さんは最後に「射殺の動機が『私憤』だったとして、メディアは事件から手を引き始めている。これは危険な流れだ。私たちは言論で暴力を防いでいく。民主主義を守るためにがんばろう」と締めくくった。

入場者が増え続け、イスが並べ続けられた。危険な時代の流れへの危機感。卑劣な犯罪への怒りと憎しみで、会場全体が強い一体感に包まれた、有意義な集会だった。(文と写真 T・横山)


Created by staff01. Last modified on 2007-04-28 15:00:24 Copyright: Default

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