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ワールド・ピース・ナウ4.19に参加してきました。今日がアースデイということもあり代々木公園は地球環境問題を考える催し物や世界各国の料理の屋台が出店され、さらにフリーマーケットが行われていたため、人で溢れていました。ピースパレードは代々木公園のケヤキ並木渋谷側に集まり出発しました。主催者発表で約1万人が今日のパレードに参加しました。

パレードは、ワールド・ピース・ナウおなじみのパフォーマンス団体や市民、そのほか各種労働組合やが参加していました。個人での参加もしやすく、通行人が隊列に加わることもあり、市民参加のパレードは定着しつつあると思います。またデモンストレーションも工夫が凝らされ通行人の注意をひいています。今日も若者が「NO DU!」と歌い踊りながら行進している最中、通行人の人が歩道で一緒に踊り出したり、かけ声をかけたりしていました。

しかし開戦直後の3.21の集会、4.5の雨の中行われたパレードに比べると参加者は少なくなっていることを実感せざるを得ません。イラク戦争はフセイン政権打倒という形で終着しつつあり、メディアはこの戦争でイラク市民がフセイン独裁政権から解放されたと報道をしています。今後は犠牲になったイラク市民を救済し、国際社会がイラクの復興にどうか変わっていくかが焦点となっています。

アメリカがイラクを占領し、アメリカの企業が有利な方向でイラク復興に関わっていくことが明白であるにも関わらず、そうした行為に反対する声は今日のパレードでは聴かれませんでした。開戦前からイラク戦争は石油のための戦争であるということは市民のなかでも広く認知されていたことです。開戦後イラクの数千人の人々がオイルのために血を流しました。そしてアメリカは政権転覆後いち早く石油確保に動き出しています。イラクの兵士含め民間人は石油利権を巡った戦争で犠牲になったことは現実となりました。

アメリカの占領に反対表明や、またこの戦争が国際法や国連を無視したかたちで行われたことに反対する必要がもっとあると思います。

従来のデモに比べワールド・ピース・ナウには多くの個人や団体が参加してきました。その参加者が戦争に反対ということを訴えてきたことはとても意義のあることです。けれども、反戦の訴えだけでは今後の運動につなげていくことは難しく、戦争に一定の決着がついたことで、運動が盛下がっていくことは避けられないようです。ここで盛り上がった運動をどうつなげていくかは課題であると思います。

また、パレードのあり方についてもデモンストレーションとして繁華街をあることは効果があります。しかしアメリカや戦争に協力する日本政府への効果は少ないと言わざるを得ません。大使館や国会を囲むなどの直接訴えるようなことをする必要があると思います。

今日は、渋谷のマクドナルドの前で不買を訴える人がいました。アメリカ資本はアメリカの起こす戦争に加担しているという趣旨での店の前での抗議行動だと思いますが、このほうが分かりやすく効果的だと思いました。

イラク戦争を契機に戦争について考えるひとは増えました。遠い国の出来事を身近に考えるきっかけにもなりました。両腕を失ったイラクの子供の写真をみて戦争は許されないと考えるひとも増えたと思います。つぎは戦争おこさない国や政府をつくることが課題です。

ワールド・ピース・ナウが作り上げてきた市民参加の運動をそれにつなげていくことに期待したいと思いました。

2003/4/19 inadomi fumika


Created byStaff. Created on 2003-04-21 15:35:10 / Last modified on 2005-09-05 02:59:15 Copyright: Default

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